プロジェクト終了のご報告
室戸ドルフィンセンターが挑戦しました、
『人もイルカもハッピーになれる体験をプレゼントしたい』にご支援頂きましたみなさま、ご支援を誠にありがとうございました。
プロジェクトの実施が終了しましたので、みなさまに報告いたします。
【活動内容】
障がい児・者に向けたイルカ触れ合い特別活動
(特別な枠を設けて人数を制限して実施。参加者一人ひとりに合ったペースでイルカとの触れ合いを体験していただく)
活動の意義
本活動は特定の疾患の治療を目的としたものではありません。
参加者の意欲を重視した活動であり、楽しみのための準備やルール、手順を学ぶことや生活の質の向上、様々な活動への意欲向上等に寄与する活動です。
実施期間
令和4年7月1日~9月30日
参加者
36名
(3日間コースだけでなく、1回コース希望者も受け入れた為、当初の予定より受け入れ人数が増えています)
今回参加頂いた方の障がいの種類
・自閉症スペクトラム
・発達障害
・ダウン症
・脳性麻痺
・精神障害
・難聴
・ADHD
など
活動の流れ
参加者やそのご家族が安心して活動に参加できるよう、事前に保護者またはご本人からアンケート調査を行う。
内容は、
・愛称
・普段の生活の様子
・スタッフに気を付けてほしい点
・趣味や興味のあるもの
・本活動に対する思い
など。
アンケートを基に、どのような点に気を付けながらプログラムを進めていけば安心して楽しく参加してもらえるかをキーパー同士で相談しておきます。
当日は、ハイテンション♪というより緊張した面持ちで来られる方の方が多い印象です。
イルカとの触れ合いは非日常な体験なので不安な気持ちや緊張もあるかと思います。
そんな参加者の不安や緊張を少しでも和らげてあげる事を大事にしながら、イルカと泳ぐまでの過程(着替え、説明、準備運動)を行います。
イルカとの触れ合いにおいては、事前アンケートでの情報(気を付けること、心配なことなど)に気をつけながら、その時の参加者の体調や状況に合わせて対応を変えていきます。
例えば、『イルカが怖い』
イルカ達は体長約2m80㎝ほどもあり、想像していたよりとても大きいです。
そのような参加者には、いきなり水中には入らずに陸上から合図を出して遊んでみます。
イルカ達の可愛い歌や、拍手にどんどんイルカに興味を持ってくれます。
次に餌をあげてみたり、陸上から触ってみたり。イルカに対する恐怖心はなかなかゼロにはならないですが、それ以上にイルカの魅力を伝えちょっと怖いけどイルカと泳いでみたいなという気持ちになってもらうよう努めます。
水中に入るといきなりイルカの顔が近くに来ると怖いので、まずは顔から遠いところを触ってもらったり、水中でもサインを出してみたり。
イルカの耳を探してみよう!イルカの餌を食べるところを見てみよう!など参加者の好奇心が湧くことを挑戦してみながら自然とイルカへの恐怖心を解いていきます。
様々な動きをするイルカ達に次第にみなさんすっかり魅了されていました。
一緒に泳ぐ海域は水深約8mほどの深い海です。
ウェットスーツやライフジャケットを着用しているので浮力は十分に保たれます。
ですが足が付かない海に入ること、慣れないウェットスーツに不安を覚える参加者も多いです。
そのような参加者はイルカと泳ぐ前に泳ぎの練習を行います。
まずは浅瀬でしっかり体が浮くことを体感してもらいます。
浮くことが分かれば、深い海に入り泳ぎ方の練習をします。
魚がたくさんいるから見に行こう!と誘い出してみるキーパーも。
泳ぎ方がわかれば一人で泳いでイルカと遊ぶ参加者や、それでも不安な参加者にはドルフィンキーパーが支えながら遊びます。
どちらでも楽しめればOKです☺
2回目の方や、泳ぐことが得意な参加者は泳ぎ方の練習は飛ばしてそのままイルカとの触れ合いに入る場合もあり、それも個々に合わせたスケジュールを組みます。
私達が一番大切にしていることは、参加者には無理強いしない事です。
ですが、少し背中を押してあげれば一歩進めそうな方、頑張りたい気持ちはあるけど迷っている方に対しては、少しだけ無理してやってみる事もあります。
その匙加減は個々によって違い、またキーパーとの信頼関係もとても大切です。
参加者から、この人なら身を任せても大丈夫!と思ってもらえることでイルカとの触れ合いをより安心して楽しむことが出来るからです。
ドルフィンキーパーはこの活動において、参加者とイルカを結ぶ懸け橋の役割を果たしているのです。
今回のクラウドファンディングにより、新たに36名の障がいをお持ちの方がイルカとの触れ合いにチャレンジすることが出来ました。
参加者の中には、このクラウドファンディングを通して室戸ドルフィンセンターを知り、イルカ触れ合い特別活動があることを知ってくださった方、
チャレンジしてみたいとは思っていたけど、遠方の為交通費や宿泊費、参加費などを考えるとなかなか一歩踏み出せない。という方がいらっしゃいます。
そのような方々が一歩踏み出すきっかけとなりました。
そして、この活動を通してチャレンジしたことが、自信に繋がります。
そういった成功体験がまた何か別のチャレンジにも繋がると信じています。
今回で2回目のクラウドファンディングの挑戦となります。
昨年の参加者に紹介されて今年初めて参加してくださった方や、
昨年参加してとても楽しかったから今年もたくさんの障がい者にイルカと触れ合ってほしい!とクラウドファンディングにご支援をいただいた方もいらっしゃいました。
私達が挑戦したこと、プロジェクトが成功したことで、どんどん繋がりが増えていく。
このことがとても嬉しく、クラウドファンディングに挑戦して良かったと思えることでした。
今後も皆さまとの繋がりを大切に、イルカとの触れ合いを通して一人でも多くの方の生活が豊かになる事を目指し、頑張ってまいります。
今後とも室戸ドルフィンセンターをよろしくお願いします。
参加者の親御さまから頂いたメールをご支援いただいたみなさまにも見ていただきたいと思います。
(※親御さまには許可をいただいています。参加者のお名前は伏せています。)
『素晴らしい体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。 子どもの頃は活発で、登山や海遊びなどアウトドアを楽しめていた〇〇でしたが、 中学生の時に足指の爪を怪我したり、また大人になるにつれて、 こだわりが強くなり、休日は家に引きこもりがちでテレビを見て過ごし、 外出は犬の散歩など決まった事しかしなくて、もう自然の中で一緒に遊ぶ事は 出来ないと諦めていました。 今回も1回目の体験の後、足指が痛いからもう嫌だ、やりたくないと言っていました。 楽しそうにやっていたのに、やっぱり無理なのかなあと心配しながらも、 何とか説得して、2日目に行かせました。 2日目の朝は、ウェットスーツにも慣れてきて、足指に当たらないように着られるようになりました。 また、マナティさん始め、センターの皆さんの温かい言葉掛けのお陰で、リラックスして笑顔が見られ、 よく喋るようになり、私も安心して見ていられました。 2日目の午後に私も一緒に体験した時は、ウェットスーツのキツさや暑さも分かり、 バランスを取って立ち泳ぎをするのも難しくて、〇〇は良くやっているなぁと感心しました。 とにかく、イルカがかわいくて、一緒に泳げる事が嬉しくて、私もずっと癒されていました。 〇〇が優しくイルカに触っていて心を開いていて、 いつも家で犬のイチに接している時のように幸せそうな顔をしていました。 3回目が終わる時に、また明日ね、と〇〇がフローラに言っていて、びっくりしました。 前日は、4回目はやらなくていいから早く帰りたいと言っていたからです。 3日目の朝は、今日で終わりなんて寂しい、時間が早すぎる、と言っていました。 体験中も、フローラも寂しがっている、僕も寂しいな、と言って寂しげでした。 4回目は慣れたもので、背びれを持って泳ぐ時も、片手を離してピースまでしてくれました。 最後のお別れの時は、また来年も来るね!と言っていて、涙ぐんでいました。 〇〇にとってすごく良い体験が出来た事が分かりました。本当に嬉しかったです。 帰りの車の中で、あ!フローラの声が聞こえた!と突然言って、また来年も来たいな、と言っていました。 話すこともしっかりしているし、なんだか3日間ですごく成長した気がしました。 大人になってからは活動量も減り、すぐ疲れてしまうし、 家にいていつものルーティンを続けていく事が〇〇にとってはストレスなく過ごして行けるのかな、 もう新しい事には挑戦していくのは無理なのかなと思っていました。 でも、今回、これからも新しい経験をして、まだまだ成長していけるのだなと思い、本当に嬉しかったです。 マイペースな〇〇を急かすことなくゆっくり待ってくれたり、温かい言葉掛けのお陰で、〇〇が嫌になることなく、 本当に素晴らしい体験をさせて頂く事ができました。 ドルフィンセンターのスタッフの皆さん、そしてずっと一緒にいて下さったマナティーさん、 〇〇は人をよく見るのですが、マナティーさん大好き😍の目をしていましたよ。 かけがえのない体験を、本当にありがとうございました! クラウドファンディングに寄付していただいた方にも、本当に感謝します。』
❁イルカ触れ合い特別活動を担当したドルフィンキーパーからのメッセージ❁
おなつ
私はイルカ触れ合い特別活動に参加するのは2回目でした。
前回の経験があった為、また楽しい時間を提供できるかのドキドキと、また今年も会えるワクワクな気持ちでいっぱいでした。
昨年の参加者が私のことを覚えてくれていたり、中には名前を覚えてくれている参加者もいて、とても嬉しかったです。
泳ぐことが苦手だった子が泳げるようになったり、少しずつイルカを触れるようになったり、楽しみ方や成長度合いは様々です。
中には、イルカや海に対する恐怖心から海の中に入る事がなかなか出来ない参加者もいました。そのような参加者にも何か楽しんでもらえることはないかと考え、陸上から触れ合ったり、餌をあげてもらったり、足がつく浅瀬で遊んだりと参加者の無理のない範囲で、次に繋がるような体験ができるよう努めました。
イルカ触れ合い特別活動は来年以降も実施していきたいと思いますので、複数回ご参加頂いた方も、今回が初めてだった方も、参加を迷われている方もぜひ一緒に楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。
このような機会をくださった支援者のみなさまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
きくちん
『こんにちは!』と挨拶をすると元気に挨拶をしてくれる子、緊張をしている子、ニコッと笑いかけるとニコッと笑い返してくれる子…様々な子と出会いました。
始めは海に入ることが怖かったり、イルカたちを触ることができなかった子がいたり、不安に思う点はその子によって違っています。様々な不安を抱えながら始まるプログラムですが、進行していくうちにどんどん顔つきが変わってきます。
支えてあげないと一人で浮くことが出来なかった子が、一人でバシャバシャと泳ぐようになっていたり、イルカが怖いとなかなかファーストタッチが出来なかった子が、『尾びれも触ってみたい!』と自分から伝えてくれたりなど。
そんな場面を一緒に過ごすことができ、本当に嬉しかったと同時に、楽しみながら頑張る子ども達の姿に私も勇気と元気をもらいました。
今回このような機会が作れたこと、クラウドファンディングにご支援頂いた皆さまに改めて感謝申し上げます。
まなてぃ
印象に残っている参加者の中に、今回初めてイルカ触れ合い特別活動に参加された方がいます。私が初めて担当させていただい方です。
事前のアンケートで『海で泳ぐのは少し不安』『大きな生き物に触るのは初めて』とあり、どうしたら不安な気持ちを無くせるか、楽しい時間を過ごして頂けるのか事前に考えて臨みました。
初日はイルカとは問題なく遊べましたが、網に掴まっていることが多く、ウェットスーツでバランスを取りながら浮くことに不安が残っているように見えたので、2日目はイルカと泳ぐ前に、イルカのいない空間でしっかりと泳ぎの練習を入れてみました。
すると泳ぎに自信を持てたようで、2日目以降は自力で泳ぎ、初日より更にイルカとのふれあいを楽しんでくれているようでした。
回を重ねるごとに表情や顔つきが明るくなっていき、『これやってみたい!』と前向きな言葉が聞けてきて、積極的にイルカたちと触れ合う姿を見れたことはとても感動的でした。体験後日、参加された方と保護者様から頂いたお手紙は今でも大切にしています!
今年の経験を踏まえ、今後もたくさんの方にイルカとのふれあいを楽しんでいただけるよう、私自身も成長していこうと思います!
ご支援いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
【収支報告】
目標金額:100万円
総支援金額:1,074,000円
総支援者数:54名
✽収入*
支援金合計:1,074,000円
✽支出*
・READYFOR手数料:176,000円
・イルカふれあい特別活動費36名:752,000円
※参加条件を3日間コースに限らずに1回コースの参加者も無料対応としました。
そのため予定対応者数を超えて、皆さまのご支援を利用者へ還元する事ができました。
・宣伝広告費・通信費(チラシ作成費、ご案内送付費用):10,485円
・リターン準備費(リターン作成費、発送費):134,500
支出合計:1,072,985円
【リターンについて】
全てのリターンの送付が完了しております。
リターンに関しまして不明点等ございましたら、
お手数ですが、室戸ドルフィンセンターまでご連絡お願いいたします。
室戸ドルフィンセンター
TEL:0887-22-1245(9:00~17:00)
MAIL:readyfor_mdc@j-dc.net
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