セミナー「政治と金をどうチェックするのか」
7月7日、早稲田大学にて盛況のうちにセミナー「政治と金をどうチェックするのか」を終えることができました。ご支援に感謝します。米国から政治と金をチェックしてきた専門家を呼んだほか、日本の専門家を集めるというこの国では初めてとなる試みで、皆さんからの支援無くしては実現は不可能でした。感謝の言葉が見つかりません。
セミナーでは先ず、米国で政治資金センターを運営しているエドウィン・ベンダー氏が自身の団体が構築したデータベースを使って、米国においてジャーナリスト、研究者、市民がどのように政治と金をチェックしているかを説明しました。

私ども日本の政治資金センターのモデルになっている団体ですが、優れたシステムは日本のレベルをはるかに上回っており、今後の取り組みにおける1つのモデルとして関係者、参加者、多くを学ぶことができました。
続いて我々のセンターから評議員の須井康雄弁護士が日本での取り組みを説明しました。この中では、具体的に私たちが集めた政治資金収支報告書から判明した問題が紹介されました。

この後、パネルディスカッションに入りました。政治資金センターの立岩陽一郎が司会を務め、元衆議院議員の市村浩一郎氏、元大阪地検特捜部検事の前田恒彦氏、NHKネットワーク報道部専任部長の熊田安伸氏、政治資金センター共同代表の阪口徳雄弁護士が、それぞれの立場で政治資金について語りました。

この中では、市村元議員から、どのように政治資金収支報告書がまとめられているのか、政治家にとって政治資金の確保が如何に難しいかが報告されました。また、前田元特捜部検事からは、検察庁の中では政治資金規正法違反事件を立件するなら「1億円」という暗黙のルールが有ること、しかしその時の特捜部長の性格によっては積極的に事件の立件を目指す時が有るとの生々しい情報が明らかにされました。

NHKの熊田氏からは、NHK及び大手メディアがどのような体制と切り口で政治資金を取材しているのかが、具体的なエピソードとともに説明されました。更に、阪口共同代表からは、政治資金事件を告発してきた歴史やその困難な部分について説明された他、問題が報じられた細野豪志衆議院議員の5000万円借り入れについて、解説が行われました。

約80人の参加者があり、活発な質疑が行われました。
その詳しい内容は、領収書をお送りする際に報告書として送らせて頂きます。
今回のイベントにかかった費用の概算を以下に記します。
米国からの専門家の招へい旅費、謝礼 50万円
通訳料 10万円
日本の専門家の旅費、謝礼 25万円
会場のスタッフ費用 5万円
パンフレット制作費 30万円
合計 110万円

今回、皆さまから頂いたご支援は55万円。かかった費用の全てではありませんが、米国の代表の旅費、謝礼にあてさせて頂きました。
領収書及び報告書などについては、近日中に郵送させて頂きます。今回のご支援について確定申告で税務署に申告して頂ければ、寄付金は還付されます。是非、この制度を利用してください。お願いします。
今後は大阪でも規模は小さくなるものの同様のセミナーを開催したいと考えています。今後ともご支援のほど、宜しくお願いします。