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成立

「音」が子どもの行動に影響を?「保育の音環境」を研究したい。

「音」が子どもの行動に影響を?「保育の音環境」を研究したい。

支援総額

1,005,000

目標金額 1,000,000円

支援者
65人
募集終了日
2020年4月30日
65人 が支援しました
プロジェクトは成立しました!
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プロジェクト本文

 

「保育の音環境」の研究を進めるために、
金沢市内の保育園で調査と検証を行います。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。同志社大学赤ちゃん学研究センターの嶋田容子と申します。私は大学院生のときから京都大学や同志社大学で赤ちゃんや子どもの発達について、研究をしてきました。

 

長年、聴こえや音声をめぐる研究をし、自分も子育てをする中で、会話ができないほどにぎやかな保育室で子どもたちが過ごしていることを知りました。その頃に、保育の音環境問題の先駆者である志村洋子教授から、音環境と園児の聴覚の関連を調査しないかとお誘いを受けました。

 

そして、金沢工業大学の土田義郎先生と学生さんたちのご協力で、石川県内の園に写真のような手造り吸音材を設置し、吸音効果を実証することができたのです。

 

 

そして今回、2020年4月から同志社大学赤ちゃん学研究センターに所属を移すとともに、保育の音環境の研究をより実践と一体的なものにするために、金沢市内の2園をはじめ、各地の希望している園で、音環境の評価・研究・改善活動のサイクルを重ねます。

 

これまでの研究ではまだ、子どもの行動への音環境影響がはっきり示されていません。聴力への影響、言語発達への影響も未知数です。エビデンスができることで、改善への取り組みの速度が上がることを期待しています。研究だけではなく、実践をともなわなければ子どもたちの暮らす環境の改善には至りません。そこで協働する各園で、事前調査→環境改善→検証という流れで活動します。

 

研究費として、機材や分析にかかる費用、調査・発表のための移動費、そして吸音材の購入費など多くの費用がかかります。しかも、このうち、吸音材やその材料の購入や、あちこちの園での実践活動、設置に当たる人や私自身の活動費用など、科研費などの「研究費」を充てることのできないものがたくさんあります。

 

今回皆さまにお願いするのは、研究と深く関わるものでありながら、「研究費」の適用ができないため、私が個人として実施する取り組みとなります。そこで、クラウドファンディングを利用させていただき、研究のために必要な費用を皆さまから募らせていただけないかと考えました。

 

子どもたちが、より良い環境で遊び、学べるように、どうかご協力をお願いいたします!

 

 

 

課題と解決の方法

 

<なぜ、保育の現場で音環境の改善が必要なのか>

 

保育園の中で「音が響きすぎる」「お互いに声が聴こえない」ことが問題になっています。少しの声でも大きく響き、いつも全体に音がワーッと響いていて、一人ひとりの話し声はすぐそばでも聴こえない、というような音環境がよくみられます。

 

そういう環境では、穏やかに話すことはできませんし、子どもたちはのびのびと声を出せません。保育の先生も大声を張り上げるため「声がれ」や一時的な難聴があると報告されています。そんな園で一日の騒音レベルを測ってみると、頻繁に90~100㏈を超えます(これは、地下鉄の駅や高架下の音のレベルです)。


子どもが、雑音の中から必要な音や言葉を聴き取る力は、幼児期に伸びます。幼児期は、言葉はもちろん、聴こえの発達にとっても重要な時期なのです。音環境が、聴こえや言葉、音声コミュニケーションの力に影響が生じないか、危惧されます。

 

▼私の研究の背景と結果の一部を紹介した保育雑誌の記事(学研 あそびと環境0.1.2歳 2020年間4月号p35より)

 

 

<どのように音環境の改善を図るのか>

 

私たちは、音環境の評価、シミュレーション、吸音材の選定・加工と取り付け、保育デザインと吸音のマッチングなどを園の先生方と研究者との協働でおこないます。

 

研究者は、保育環境の変化による子どもの聴覚・遊び行動・発声行動などの変化を検証する調査を、保育者の協力のもとでおこないます。保育者と意見を交わしながら、観察や考察を進めます。

 

保育者は、 研究者の知見を取り入れながら 「音を聴く・創る」といった保育活動を模索します。このプロジェクトを通じて、研究者と保育者がいっしょに「子どもの目・耳」を感じながら協働し、研究と保育の確かな接点を創ることも大きな目的です。

 

 

 

今回何をするのか?

 

先述の通り、「事前調査→環境改善→検証」という流れで研究を行います。

 

【事前調査:建築音響研究者と共同】

まず、音環境の物理的評価と、改善前の子どもの調査を行います。共同研究者である建築音響学の専門家の力を借り、精緻な調査をおこないます。改善前の「にぎやか」な環境で子どもがどう動き、どう会話するかを4Kビデオで撮影し、子ども研究者の眼から調査します。

☆物理的な音環境

・騒音レベル(音の大きさ。「デシベル」で表されます。)測定

・残響時間(反響が響く長さ。0.4秒くらいだと響きが気にならず、1秒程度あると音楽ホールのように音が響いてしまいます)測定

☆子どもの行動:遊びへの集中度、発声内容のビデオ映像に基づく分析

☆保育者:音についての保育者の感じ方(質問紙)

 

【改善:保育者と共同】

見た目・動線・保育理念なども考え合わせ、保育のデザインに合った音環境創りを実施園と共に考え、吸音材の形・色・取り付け方など、園と共に吸音をデザインします。

・吸音材の必要面積・設置個所をシミュレーション

・吸音材の付け方をデザインし、設置

(主として、耐燃性ポリウレタンウールに不織布をかけたり、ネットで帯状に吊るせるようにしたり、色や形を自由に加工できる、手造り吸音材を使います)

 

【検証(事後研究):聴覚・発達・保育の研究者と共同】

事前調査と同じ内容を音環境改善前と比較し、研究者の眼で成果を検証します。また、保育活動にマッチしたデザインになっているか、保育者の眼で確かめます。

 

 

<資金使途>

吸音材購入費:280,000円    
設置材購入費:20,000円    
出張費:50,000円  
設置費:200,000円 
調査・活動費用:450,000円    
必要金額合計:1,000,000円

 

<スケジュール>

2020年6月:音環境調査を金沢市内の2園で開始(既に調査を実施する)
    7月:効果のシミュレーションと吸音デザインの検討
2020年8~9月:吸音材の加工と設置
2020年11月:吸音効果の検証

 

 

馴染みのない「音環境」。
保育に関わる多くの人に「音」に気づいていただきたい。

 

保育園の「にぎやかさ」は、静かになることで初めて実感されることもあります。まずは、子どもが遠慮なく(静かに!)と言われることなく、声を張り上げることができ、時にはお友達と内緒話もでき、先生がささやく声に耳を澄ますことができる、そんな「保育の音の風景」を創り、音環境のモデルとして示します。

 

保育関係者に「音」の環境や音風景ということを話すと、

 

「音って、考えたことはなかったけれど、そういえば!」

 

と初めて問題に気づき、子どもたちへの日々の声のかけ方から見直そうとしてくれることがよくあります。

 

そんな気づきこそ、心地よい音環境を創っていく第一歩となります。クラウドファンディングを通じて、保育に関わる多くの人に「音」に気づいていただければ、と願っています。

 

皆さま後押しのほどよろしくお願いします。

 

 

これまでの経歴

 

「赤ちゃん学」をホーム領域として、乳幼児の音声や聴こえについて研究してきました。過去数年間は、日本赤ちゃん学会のプレコングレス「保育の音環境」をはじめ、学会や学術誌・保育雑誌等で、保育の音環境の実態把握、雑音下での子どもの聴取力の発達、吸音材を入れた園の実践事例などを研究報告してきました。

 

【学会発表】
2016年5月:子どもと声を重ねたらー重なり合う声によるコミュニケーション、第16回日本赤ちゃん学会プレコングレス(京都)             
2017年:乳幼児の聴覚発達および保育の音環境、日本発達心理学会自主シンポジウム(東京)
2018年:保育の音環境ー評価への試み、第17回日本赤ちゃん学会プレコングレス(東京)
2018年:志村洋子・嶋田容子、乳幼児の聴力特性と保育室空間の音環境 ―保育の場で音楽聴取に求められる環境は―、日本音楽教育学会(岡山)                       
2018年:乳幼児の聞こえと保育環境.聴覚特性から保育の質を検証する. 日本発達心理学会第29回大会.自主シンポジウムSS3-3.(志村洋子・嶋田容子・加藤正晴・長谷川武弘・石川眞佐恵他)
2019年:保育の音環境とは ―物理的・人的環境と子どもの音声―、日本発達心理学会(東京)

 

【論文・著書】                 
2016年:『子育ての会話分析』、高田明・川島知恵・嶋田容子共編著、昭和堂. 担当部:第5章「子どもと声を合わせたら」、124-143頁.                        
2016年:『乳幼児の音楽表現―赤ちゃんから始まる音環境の創造』小西行郎他共編著、中央法規. 担当部:第1章第1節「赤ちゃんの聴覚」第2節「赤ちゃんと大人の聞こえの違い」8-11頁.                        
2019年:  0、1、2歳児の特性を踏まえた保育と養護―「独りの時間」と社会情動的発達, 嶋田容子・百成聡子・常光葉月・宮嵜麻衣、同志社大学赤ちゃん学研究センター紀要,vol.2,14-16.                        
2019年: 保育室の「音」の環境を考える-乳幼児の聴力の調査を中心に-, 志村洋子・嶋田容子・石川眞佐江・小西行郎、同志社大学赤ちゃん学研究センター紀要,vol.2,11-13.                        
2019年: 環境音下における幼児の選択的聴取の発達,嶋田容子・志村洋子・小西行郎、日本音響学会75巻3号, 112-117.     

2020年:保育空間の特性を活かした音環境づくり―実践事例―, 嶋田容子、同志社大学赤ちゃん学研究センター紀要,vol.3,-.                        
                   
【保育雑誌記事】

2020年:保育室の「にぎやかさ」について考えてみませんか、嶋田容子(指導)、あそびと環境0.1.2歳、2020年4月号、学研. 

 


※本プロジェクトのリターンのうち、【記名】に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

 

プロジェクトの詳細をひらく

プロフィール

同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員。昨年度まで金沢学院短期大学幼児教育学科に所属し、地元金沢の子ども園・保育園の音環境改善に向けた活動をスタート。今年4月、金沢に住居を置いたまま同志社大学に籍を戻し、各地の保育施設を回って本格的に保育の音環境改善活動を進める。小学3年・年長の二児の母。2007年京都大学文学研究科(発達心理学)博士後期課程研究認定退学、2009年文学博士。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科研究員を経て、2013年より同志社大学赤ちゃん学研究センター・日本学術振興会特別研究員(RPD)。2018年より金沢学院短期大学講師、2020年より現職。

リターン

3,000

alt

【3,000円】応援コース

○お礼のお手紙

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

5,000

alt

【5,000円】研究調査の活動報告パンフレット

○お礼のお手紙
○研究調査の活動報告パンフレット

支援者
19人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

10,000

alt

【10,000円】活動報告パンフレットにご支援者様としてお名前を掲載

○お礼のお手紙
○研究調査の活動報告パンフレット
○活動報告パンフレットにご支援者様としてお名前を掲載

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

30,000

alt

【30,000円】【企業様向け】活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(小)

○お礼のお手紙
○研究調査の活動報告パンフレット
○活動報告パンフレットにご支援者様としてお名前を掲載
○活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(小)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

50,000

alt

【50,000円】【企業様向け】活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(中)

○お礼のお手紙
○研究調査の活動報告パンフレット
○活動報告パンフレットにご支援者様としてお名前を掲載
○活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(中)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

100,000

alt

【100,000円】【企業様向け】活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(小)

○お礼のお手紙
○研究調査の活動報告パンフレット
○活動報告パンフレットにご支援者様としてお名前を掲載
○活動報告パンフレットに協力企業として企業名を掲載(大)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

5,000

alt

【5,000円】【リターン不要の方向け】音環境の研究を全力で応援

○お礼のお手紙

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

10,000

alt

【10,000円】【リターン不要の方向け】音環境の研究を全力で応援

○お礼のお手紙

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

30,000

alt

【30,000円】【リターン不要の方向け】音環境の研究を全力で応援

○お礼のお手紙

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

50,000

alt

【50,000円】【リターン不要の方向け】音環境の研究を全力で応援

○お礼のお手紙

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送予定
2021年5月

プロフィール

同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員。昨年度まで金沢学院短期大学幼児教育学科に所属し、地元金沢の子ども園・保育園の音環境改善に向けた活動をスタート。今年4月、金沢に住居を置いたまま同志社大学に籍を戻し、各地の保育施設を回って本格的に保育の音環境改善活動を進める。小学3年・年長の二児の母。2007年京都大学文学研究科(発達心理学)博士後期課程研究認定退学、2009年文学博士。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科研究員を経て、2013年より同志社大学赤ちゃん学研究センター・日本学術振興会特別研究員(RPD)。2018年より金沢学院短期大学講師、2020年より現職。

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