プロジェクト終了のご報告
ご支援いただいた皆さま
2021年5月をもちまして、保育の音環境研究・改善活動を一応、完了とさせていただきます。一年間の活動を通じて、当初の目標であった改善活動と研究にとどまらず、多くの園や保育関係の方々とのつながりを得ることができました。
皆さまからのご支援に、改めて感謝申し上げます。
今思えばコロナ禍が始まったばかりであったあの不安な時期に、皆さんがあえてこの活動に支援の手を差し伸べて下さったことは、集まった資金以上に、活動に向かう大きな力の源ともなりました。
【ご報告】
石川県・大阪府・徳島県などの園を訪問し、吸音材の取り付けと研究まで実施したり、とにかく改善優先で吸音措置をしたり、手軽にできる方法について相談に乗ったりと、様々な形で活動をおこないました。
Zoom報告会にご参加くださった方にはすでにご報告することができましたが、ご参加のかなわなかった方もぜひ下記をご覧ください。
このほかにもお問い合わせやご紹介を受けて、徳島県の5園、石川県の6園を訪問・視察し、各市の方と話をさせていただいたり、関連で保育研修でこのテーマを講義させていただいたり、先生方と相談して手造りの吸音材を自園で付けてもらったり、そして(予算のある場合!)対応可能な企業(大建工業)の方に工事してもらうことになったりと、さまざまな結果につながっています。
また金沢市では幼児教育センターのご協力により、全園を対象にアンケート調査をおこない、これを今後のスクリーニング調査の叩き台にするべく検討をおこなっています。下記にその一部をご紹介します。
【収支報告】
皆さまからご支援いただいた資金のうち、Readyfor手数料を除く全額を、吸音措置費用(吸音ウール・取付ネット・不織布・工具等の購入)、各園への出張調査費、および印刷等成果報告費として使わせていただきました。
【お礼の発送について】
「リターン」として、お手紙や報告冊子(設定された方のみ)をお送りすることになっておりますが、その発送が遅れており申し訳ありません!現在、冊子を作成中です。6月中に発送させていただきますので、お手元に届きましたらご一読下さい。
【今後について】
ご支援いただいたREADYFORでのプロジェクトはこれで完了となりますが、実は、活動はより規模を大きくして続く見込みです。Facebookでのご挨拶を見て下さった方もあるかと思いますが、私は今年度より同志社大学赤ちゃん学研究センターに赴任し、赤ちゃんや保育に関わる学際・領域横断研究を全国の研究者や企業、自治体の方々と連携して進める仕事に当たることになりました。そこで、「保育の音環境」をそのテーマの一つに位置付け、全国の保育者・研究者・企業の皆さんと組織的な連携を図っていきます。また、以前から関係していた「保育の音環境協議会」においてもコーディネーターとして、全国からの問い合わせを受け、対応に当たることとなっています。
このような展開は、私自身の予想より早く、大きなものでした。皆さんのご支援が一年間の活動のみならず、これからの保育の音環境改善活動のための大きな突破口となったのだと、今になって気づき、感謝をあらたにしています。
これからも応援、よろしくお願い致します。
同志社大学赤ちゃん学研究センター
嶋田容子