プロジェクトへのご協力、ありがとうございました!
お世話になっております、Piece of Syria代表の中野貴行です。
このたびは、シリアの子ども達に教育を届けるプロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございました。
皆様からご支援をいただいてから、報告に時間が経ってしまい、誠に申し訳ございません。
2016年10月31日までに129万3000円、170人の方々からご支援をいただき、目標額を達成いたしました。
お預かりしたお金は、トルコで生活しながらシリア国内への教育支援を共に行なうパートナーのウサマさんに渡し、彼を通して、シリアの子ども達に教育の機会を届けることができました。本当にありがとうございます。
【ご支援の、現地での使い道について】
教育を受けられなかった子ども達に教育を届けるために使わせていただきました。
このことについて、ウサマさんから預かった手紙があるので、是非読んでください。
最初に、自己紹介をさせていだきます。
私はウサマ・アッジャンと申します。アレッポ出身のシリア人、28歳です。
本来、私は教育コーディネーターで、英語教師です。
革命が起こってすぐ、私の友人たちと同じようにシリアを離れるのではなく、シリアの子ども達が教育を全うできるようにサポートをすることを決心しました。
今まで約3年間、ボランティアとして続けています。
私は日本語を学ぶ生徒だったので、日本人の友人たちと、とても仲が良く、彼らに私の生徒たちのために寄付を集めてくれるようお願いしました。そして、子ども達が教育を続けられることに関心のある友人達や、Piece of Syriaの人たちが、支援してくれています。
今後の活動も継続的にするため、トルコのガズィアンティップ本部、シリアのアレッポ支部の準備を整えており、シリア国内にも別の支部を予定しています。また、海外の公的な機関からも寄付を受けられるよう、トルコで公式なNGOとしての認可を得られるための準備をしています。
皆様のご支援、本当に感謝しています。
皆様からのお金は「地下や洞窟での学校の再建」「教室内を温めるストーブと燃料」「生徒たちの筆記用具」「地下の学校のための電球と発電機」「無償で協力してくれている先生たちへの謝礼金」として使わせて頂きます。
次に、私たちは、洞窟の学校を準備し終えて、次の校舎への支援を始めています。
アレッポから逃れられざるを得なくなった生徒たちを受け入れるため、アレッポ郊外とイドリブ県で、安全に通える場所を選んでいます。
今現在、アレッポから避難している子ども達の多くが本当に教育を必要としています。最後に、私たちの子ども達が教育を続けられるように、私たちをご支援してくださった皆様に改めて感謝をお伝えいたします。
Usama Ajjan
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1400 $ 学校の修繕費。空爆の危険が少ない地下の学校を修繕して使用。
2500 $ 太陽光発電。地下のため、明かりが必要なため。
800 $ ストーブと灯油。校舎が寒くて、子ども達が学校で集中できないため。
1600 $ 無償で働いてくれている先生たちの報酬(32人×50$)
300 $ 送金など諸経費
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6600 $ 合計
彼からの手紙でありましたように、アレッポ市内の武力紛争によって、状況に変化がありました。
そして、ウサマさんが元来支援をしていた学校が閉鎖になったため、シリア国内の別の場所へ避難し、教育が受けられないでいる子ども達を対象にした支援に切り替えざるを得ませんでした。
支援の内容も、「先生の給料だけ」だった当初から変更し、校舎の再建と冬の暖房器具などの設備にも充てさせて頂きました。
これは、空爆などの危険の少ない、地下や山の中の校舎で、安全性を確保することと越冬支援の優先度が高くなったためです。現場の声に柔軟に対応させていただきたく、この点、ご了承願えれば幸いです。
【ご支援の、日本側の経費について】
リターンの制作費、航空券代の一部、その他、報告会の会場費など雑費に使わせていただきます。
リターンのために作ったグッズですが、ロット数が増えても経費がそれほど大きく変わらなかったため、多めに作成し、イベントやインターネットを通して販売を行ない、利益を次回の支援に充てます。
そうした今後のことについては、ウサマさんとトルコで話し合って参りましたが、その移動にかかった経費として、一部割り当てさせて頂きました。
またトルコだけでなく、ギリシャ・レバノン・イタリア・ドイツの難民として生活するシリアの人たちを訪れてきましたので、そこで見聞きしたメディアが伝えていない事柄について発信していくことで、還元していきたいと思います。
1月2月で東京・大阪・京都・福岡で開催した報告会では、100人以上の方々にご参加いただき、ご支援者以外の方々にも広く、シリアの昔と今、私たちの活動についてお伝えすることができました。
ここでかかった会場費などをご支援の中から補填させていただく一方で、新たに生まれた利益につきましては、次回の現地支援のために使わせていただきたいと思います。
【リターンについて】
2月の発送を予定していると以前お伝えさせていただいたのですが、
お手紙などがまだ完成しておらず、3月半ば発送の予定となっております。
お待たせさせてしまい、誠に申し訳ございません!
もうしばらくお待ちくださいませ。
【今後の活動について】
今後も継続して、ウサマさんの支援する学校へのサポートと、日本国内向けの平和教育活動を続けていきます。
ウサマさんは現在、4つの学校を支援しております。2つはジャバルアルホス地区、2つはアレッポ郊外です。
私たち以外にも、彼の活動を支援している個人やグループはありますが、トルコからの正式なNGO認可を受けていないため、大きな規模の助成金や寄付が受けられない現状にあります。
ウサマさんが自立した資金運営を行なうために、NGO認可のための状況を整える資金提供を行ない、教育が受けられない子ども達がいる限り、活動が存続できるような後方支援を行ないます。
この資金のために、マンスリー会員制度を現在、構築中です。
また後日、連絡をさせていただきますので、是非、目を通してくだされば幸いです。
シリアが元々、どれほど豊かな国だったのか、
シリアの人たちが、戦争の前も後も、どんな素晴らしい人間性の持った人たちなのかを伝えることで、平和の大切さについて気付くきっかけになってほしい。
その想いを発信するために、講演・写真展・動画作成などを行なってきましたが、この活動は引き続き行なっていきます。
自分たちの住む場所でも、企画したいとのご希望がありましたら、是非ご連絡のほど宜しくお願い致します。