プロジェクト終了報告
【温かいご支援ありがとうございました!】
10月24日から開始したケニアのママと孤児たちのためのクラウドファンディングにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました!
このプロジェクトには、479万円が242人もの方々から集まりました。
ご支援くださいました皆様、また情報拡散などで協力くださいました皆様、改めて、温かいご支援に心より御礼申し上げます。
【プロジェクトのおさらい】
ご支援くださったのは昨年になりますので、まずはプロジェクトについてもう一度ご紹介させてください。
ケニアでHIVとともに生きながら、女手一つで子育てをするママたち。貧困により、子どもたちが学校をやめなければならないかもしれないような状況でした。
本プロジェクトは、皆様からのご支援により、ママたちに仕事のスキルを教え、仕事を作り、経済的な自立、子どもの継続した就学を目指しました。また親子に対してカウンセリングを提供し、ママと子どもたちが、笑顔で暮らせるように支援することも目標でした。
【76家庭、163人の子どもたちを支援】
生計向上のための支援を、計26家庭に提供しました。養鶏や農業の研修を行い、これらのスモールビジネスを行うための初期投資支援を行いました。
26家庭のうち、9家庭は養鶏、17家庭は農業を行うことになりました。
各家庭は5歳~15歳の子どもたちを3人以上育てている家庭です。この生計向上支援により支援を受けられた子どもたちは、113名にのぼります。
【生計向上のための養鶏支援】
例えば養鶏による生計向上支援では、5月に9家庭に鶏舎が完成。
鶏舎は現地の養鶏専門家らからアドバイスをもらい設計をしました。
専門家による養鶏研修では、「ヒナの飼育方法」、「餌のやり方」、「ワクチン接種のタイミング」、「病気のサイン」など、鶏を育てていくための基本的な事柄を学びました。
その後、各家庭に100羽のひなを配布しました。
ママたちの熱心な学習とお世話で、ヒナたちはすくすくと育っています。
ママたちからの相談も受けつつ、適宜専門家が家庭を訪問し、アドバイスをしています。
【カウンセリングの支援について】
「子どものキャリア」に焦点を当てて50組の親と子の両方に対してカウンセリングを行いました。
キャリアカウンセリングにもたくさんの考え方や手法が存在しますが、本事業では、単にキャリアについて個人を分析し、アドバイスをするというキャリアカウンセリングではなく、様々なアクティビティを通して自分自身を知る機会を作っていくというアクティブ・ラーニングの手法を取り入れたカウンセリングを提供しました。
また、保護者には、子どもの成長・発達の基礎知識、発達段階に応じた保護者の役割やコミュニケーションの仕方をロールプレイなどの手法で教え、さらに家計管理の基礎となる考え方を提供するカウンセリングを提供しています。
【マリーさんのストーリ】
マリーさんは夫を亡くして一人で子どもを育てています。
カウンセリングを受けたことで、子どもに過度な家事をやらせなくなったといいます。カウンセリングを受ける前は、「年齢に応じたお手伝い」や「学業を考慮してのお手伝い」という視点で考えることがなかったそうですが、今では「適度なお手伝い」となるように注意するようにしてるそうです。
また家庭学習については、彼女自身が一緒になって、なぜ家庭学習をやらなければならないかを子どもと話したり、彼女がどのように子どもの家庭学習を応援できるか考えたりするようになりました。
マリアさんの例からわかるように、カウンセリング事業の良いところは、子どもがセッションを受けて影響を受けることだけでなく、セッションを受けた親からもその学びを子どもに提供できる点にもあるのです。
【絵本の読み聞かせ】
ネクストチャレンジで設定した絵本の読み聞かせについても、報告をさせてください。
日本から様々な英語の絵本を現地へ送りました。
また、カウンセリングを受けている子どもの中から、年齢の高い4人の子どもを選抜し、彼らが小さい子どもたちに向けて絵本を上手に読めるよう、研修を行いました。
絵本の読み聞かせ活動の目的は、読み聞かせを聞きに来る、小さな子どもたちの教育だけではありません。
むしろ絵本を読み聞かせる側の効果も大きいのです。絵本を読み聞かせる子どもが読み聞かせの体験を通じて地域に貢献することで、評価されたり、感謝されたりします。そうすることによって、子どもたちの職業観の醸成や自己効力感の向上を期待することができるのです。
【収支の報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額本プロジェクト実施のために使わせていただきました。
事業実施費計 3,879,803円
管理費計 897,197円
計 4,770,000円
事業実施費には渡航費やプロジェクトマネジャーの人件費、鶏舎建設費用や絵本代などが含まれています。また、管理費にはクラウドファンディング利用料やリターン送料、報告イベント開催費などが含まれています。
【今後について】
プロジェクトはいったん終了となりましたが、同プロジェクト内にて、さらに支援を拡大すべく、現在準備を進めています。
今回のプロジェクト実施がモデルとなり、すでに追加で30家庭へのカウンセリング支援を決定しています。
また、生計向上の事業については、現在助成金によるファンドレイズを進めています。
活動の今後の報告につきましては、当会ホームページに掲載をしております、現地レポートにてお届けしますので、ぜひ引き続きチェックしていただけますと幸いです。
【温かいご支援、ありがとうございました!!】
この度は、皆様に温かいご支援を賜り、本当にありがとうございました!
こうして多くの家庭、子どもたちに支援を届けることができました。
「今回の支援をして、終わり」ということではなく、これからも引き続きママたち、そして子どもたちを支援し、見守ってまいりますので、どうぞ応援の程よろしくお願いします!