【土とレンガの診療所プロジェクトが始まるまで、その1】

 

アルハムダ村に診療所を立てる当プロジェクトにご賛同くださり、本当にありがとうございます。

 

さて、これから幾度かに分けて、このプロジェクトが立ち上がった経緯を説明申し上げます。

 

ロシナンテスは、2006年に設立されたアフリカのスーダンで医療活動を行うNGO団体です。

 

2012年、スーダン東部に位置するガダーレフ州での活動を地元住民、地元の行政に引き渡した後に、スーダン政府からの依頼で、ハルツーム州シャルガニール地域ワッドアブサーレ地区の無医村での巡回診療チームを見に行きました。

 

当地区は、首都のハルツームから最も遠いところで140キロほど離れており、車でも2時間以上かかる場所であり、そこに点在する無医村を回っていくのです。すべての無医村の住民は、計2万人もの数に上るということでした。

 

この地域には、舗装道路がありません。前の車が通ったであろう轍を手掛かりに先に進んでいきます。目印らしきものもなく、途中で出会った人に聞きながら、巡回している車を探します。

 

ようやく、探していた車が見つかりました。

その車は、立ち往生していたのです。

土漠の中にピックアップ(荷台付きの5人乗り乗用車)車が、砂にタイヤをとられて、身動きできないのです。

 

それをみんなで力を合わせて、車を押して、砂のはまりから脱出させます。

 

「巡回診療は、2週間をかけて、このような道なき道を行き、村々を回るのです。

かなり過酷な環境ですが、頑張っています」

ワリッドと言うチームリーダーが教えてくれました。

 

チームメンバーは、リーダー、ワクチン接種担当者、栄養士、助産師、それに運転手でした。そのメンバーで、妊産婦健診、乳幼児健診、それにワクチン接種を村々で泊まりがけで行っていました。

 

しかし、診療そのものは行われていませんでした。

 

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