まちの縁側「ぬくぬく亭」

 

被災した豊野の皆さんは、被災した家の２階で暮らしたり、避難所で暮らしたり、親戚の家に避難したり、あるいは既に転居なさったり…。現在どちらで避難生活をなさっているか、地域として把握できない方もたくさんおられます。隣近所のつながりが分断されて、コミュニティーの在り様も大きく変わっています。

 

こんな状況の時にこそ、人が人とつながっていることが大切なのに…

「まちの縁側-ぬくぬく亭」は、その大切さを強く感じた複数の団体によって、共働で立ち上げられました。日々の管理を賛育会豊野事業所が行う中、 長野市社会福祉協議会、長野県社会福祉協議会、豊野住民自治協議会、 長野県災害時支援ネットワーク、長野市災害ボランティア委員会、 NPOレスキューストックヤード名古屋、災害NGO結（ゆい）、豊野学園　豊野高等専修学校　等（順不同）の 団体が協力して運営しています。地域の方が気軽に集い、必要な情報を得たり、つながりを感じられる場、個別住民の必要なケアを把握し、支援に反映させていく拠点となっています。

 

ぬくぬく亭では、炊き出しの他にも、被災後勉強が遅れた中学生に向けた学習支援も始め、地域で暮らし続けたいと思う人の人生に寄り添い、支えていくことの必要性を感じ、支援のネットワークを拡げています。

 

浸水被害にあった豊野中学校の校庭にプレハブ教室が完成したのは１２月になってからでした。現在は授業の遅れを取り戻すため1時限：50分の授業を45分に短縮し、１日７時限授業を行っています。

ぬくぬく亭では、学習支援については校内でビラを掲示、生徒に知らせ、参加希望を募っています。大学生のボランティアの他、豊野中学校の先生も勉強のサポートをしてくださっています。