「また来年ね」なんてないから

　本日は成人の日ですが、今般の新型コロナ感染症拡大の影響で各地で成人式を取りやめるところもあるそうで、非常に残念なことです。

　この状況を踏まえ、ある着物レンタルの会社が、粋な計らいをして注目を浴びてますね。その会社から新成人に向けて、『あなたのハタチに「また来年ね」なんてないから」というキャッチフレーズと一緒に、こんなエールで締めくくられていました。

　「（前略）むしろ、先行きが見えないこの時代に、 大人としての一歩を踏み出す皆さんへ、今まで以上のエールを。 今年だからこそ、大きな「おめでとう」を。送りたいと思う私たちです」

　素晴らしいと思いませんか。

　今回、皆様にお願いしているこのプロジェクトも、新型コロナ感染症が拡大したからといって、落ち着くまで待てるものではないのです。

　それは、衰退したまちは、新型コロナ感染症の影響でさらに閑散として、寂寥感が漂っています。加えて2年前にこの地域を襲った台風の影響で老朽化した建物に直撃し、かなり損傷を受けている建物があちらこちらに見られます。

　今回のプロジェクトでお願いしているこの物件もそうでして、いつ倒壊してもおかしくもない物件です。

　この物件を取り壊すのは簡単ですが、その物件だけでなく、その物件で暮らしていた人や、その周辺の人たちの歴史まで取り壊してしまうことになります。

　今回、このプロジェクトに取り組んだ大きな理由は、コロナ禍だから、少しでもまちに未来と希望を与えたいという気持ちからです。

　スーパーマンみたいな人がきて、まちの課題を次々と解決してくれるということはあるわけもないのです。あるのは、自分たちが暮らすまちだから、自分たちの手で何とかしたいという思いからこのプロジェクトを立ち上げました。

　この思いを受けてご支援いただいた方の中には、宿泊事業者や旅行業の方もおられ、ご存知の通り、コロナ禍の影響で、ご自身の仕事も大変な時期であるにも関わらず、こちらの思いを真正面から受け止めていただき、このプロジェクトの応援のみならず、ご支援までしていただきました。

　そういう方々からの心温まる応援が、このプロジェクトの最後まで頑張りぬくぞ！という気持ちを奮い立たせていただいている原動力となっています。

　このプロジェクトは、もうバリュー・リノベーションズ・さのだけのものではなく、応援していただいている皆様のプロジェクトにまで成長させていただきました！

　NEXTゴールは、かなり苦戦していますが、まちでチャレンジしたい人のために、最初の一歩を踏み出すきっかけにつなげられるよう、最後まで諦めずに挑戦していきますので、応援よろしくお願いします！