壁の中に隠されてしまうもの

この写真は、20年前に撮影した写真です。当時、タリバン政権が崩壊し、私たちはアフガニスタン支援のために現地入りし、女性や子どもへの教育はもちろん、音楽など失われた文化の復興に取り組みました。

 

とある国の支援で、タリバン政権下にも運営されていた学校を訪れ、案内されたのがこの壁の前です。

 

中には、楽器や音響機械など、タリバン政権下で禁止されていたものが、隠し保管されていました。

 

また逆戻りしてしまうのでしょうか。

 

子どもたちを笑わせるたくさんの道具だけでなく、子どもや女性の教育に取り組んだ仲間まで、壁の中に葬り去られようとしています。

 

アフガニスタンへの関心は、驚くほど薄れていて、どこか仕方のないこと・・・と思われる風潮さえ感じます。

 

タリバンも悪く無いのでは？とか。

私たちは、20年前も今も、タリバンを否定していませんし、どんな状況であっても、子どもたちの笑顔や、教育の大切さを伝えていく使命があると思っています。

 

ですが、何の罪も無く、むしろ国づくりに多大な貢献をした人々が、理不尽に迫害されたり、命の危険にさらされています。

1日でも早く、このプロジェクトを達成し、彼らの安全を確保したいと思っています。

 

開始5日目。目標の10％近くが達成されました。まだまだ先は長いです。

より多くのみなさんに、このことを知っていただき、少しずつのご支援を賜り、大切な仲間を救いたいです。彼らを救うことは、将来、数えきれないほどたくさんの人々を救うことにつながると信じています。