ご寄付のお礼と活動報告
シリア紛争の影響を受ける子どもたちへ、
あたたかいご支援をありがとうございました。
2021年4月1日から5月31日まで受け付けておりました「シリア紛争から10年。紛争下の子どもたちが、夢を持ち続けるために。」のプロジェクトは、105人の皆さまからご寄付をいただき、目標金額を超えて総額1,166,000円となりました。シリアおよびシリア周辺国の子どもたちへ、あたたかいご支援をありがとうございました。
■セーブ・ザ・チルドレンの活動
シリア国内での避難民支援
2011年3月に始まったシリア危機。人道支援を必要とする人は1,070万人を超え、そのうち480万人以上が子どもです。この危機の影響を受けた子どもたちやその家族に対し、セーブ・ザ・チルドレンは、緊急支援物資の提供や教育、子どもの保護、保健・栄養などさまざまな分野で支援を行っています。
シリア周辺国での難民支援
シリア危機により周辺国に避難を余儀なくされた人は561万人を超え、そのうち約250万人が子どもです。周辺国で避難生活を送る子どもたちは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、学校に行けなくなったり家族が仕事を失ったりと深刻な影響を受けています。セーブ・ザ・チルドレンは、衛生用品を含む緊急支援物資の提供や教育、子どもの保護などさまざまな分野で支援を行いました。
■セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動
【シリア】子どもの保護の能力強化と保健・栄養支援の提供
シリア危機および新型コロナウイルス感染症の影響により脆弱な立場に置かれた子どもとその家族に精神保健・心理社会的支援(こころのケア)を届け、子どもが安心・安全に暮らせるよう支援を行いました。また、シリア国内に居住する人の80%以上が国際貧困ラインである1日1.9米ドル以下で生活しており、十分な食事が取れずに栄養不良に陥る子どもや妊産婦も多いため、健康診断や栄養支援を実施しました。
事業期間:2019年5月1日~2021年3月30日
事業地域:シリア中南部、シリア北西部
受益者数:14,044人
【レバノン】子どもの教育へのアクセスを守る
レバノンで避難生活を送る難民の子どもたちや、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴う休校で影響を受ける子どもたちが、安心して学習を継続することができるよう支援を実施しています。通学できていない子どもには基本的な読み書き・計算の授業を、学習に遅れがみられる子どもには補習授業を提供しています。
事業期間:2020年10月1日~2021年10月31日
事業地域:北レバノン県、アッカール県
受益者数:1,830人
スタッフより皆さまへ
このたびは、シリアおよびシリア周辺国の子どもたちへ、あたたかいご支援をありがとうございました。海外事業部プログラム・コーディネーターの福田です。
私は現在レバノンで、学校の長期休校や悪化する社会経済状況が理由となり、学習の継続に困難を抱えるシリア難民の子どもたちやレバノンの子どもたちが教育の機会を失わないよう子どもの教育を受ける権利を守るための活動を担当しています。
現地では、子どもたちへの学習教材を配布し、同時に基本的な読み書きと計算の授業や、補習授業を開始しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防措置のため、現在はオンラインを活用して遠隔で授業を提供しています。子どもたちが安心して教育を受けることができるよう、通信費の支援も行っています。一方で、状況が改善され次第、対面式での授業を行うことができるよう、学習施設の設置も進めています。さまざまな困難がある中でも、このような形で子どもたちが教育を継続するための支援を行うことができたのは、セーブ・ザ・チルドレンの活動にご理解とご協力をお寄せいただいた皆さまのおかげです。改めまして、感謝を申し上げます。
特に紛争の影響を受けている地域では、新型コロナウイルス感染症が子どもたちに与える影響は大きく、教育の機会が奪われ、将来の夢を諦めざるを得ない子どもが少なくありません。子どもたちの未来を守るために、これからも「いま」必要な支援を届けていきます。
今後ともセーブ・ザ・チルドレンの活動へのご支援をよろしくお願いします。
■寄付金の用途
「シリア紛争から10年。紛争下の子どもたちが、夢を持ち続けるために。」プロジェクトを通して皆さまからお寄せいただいたご寄付は、シリア周辺国に避難を余儀なくされた子どもたちへの支援活動の一部として活用させていただきました。
■領収証について
領収証はご登録の宛先に7月下旬よりご指定の宛先に順次発送を行っております。
■活動報告書について
支援活動についてまとめた報告書が完成しましたのでご案内いたします。
こちらのリンクからダウンロードの上、ご覧いただければ幸いです。
今後ともセーブ・ザ・チルドレンの活動へのご支援を宜しくお願いいたします。