子供食堂バスで美味しく楽しい食事を届けたい!事業終了のご報告
この度、「青森県の子供達にこども食堂バスで美味しく楽しい食事を届けたい!」という夢が、皆様の支援のおかげで叶うことができました。本当にありがとうございました。当初の目標の2倍以上の金額をいただくことができ、こども食堂バスも予定していたものより大きいバスを購入し、設備・機能も充実させることができ、最高の「こども食堂バス」を用意することができました。
今後この「こども食堂バス」をフル活用させていただき、青森県内の多くの子供達に美味しく楽しい食事をたくさん、そして末永くお届けしたいと思います。
本当にありがとうございました。今後も応援していただけれは幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!
クラウドファンディング終了から事業実施まで
大型バスの購入
12月末に目標金額を達成たせていただきましたので1月からネットでいろいろ中古バスを検索して探すことから始まりました。当初の予定では7~9mの中型バスを購入して「こども食堂バス」にする予定でした。正月明けに某オークションで出品されていた大型バスで走行はかなり走っていますが、元関東の大手路線バス会社所有だった程度の良い大型バスが目にとまりました。しかし目標金額内ではちょっと購入は厳しいし思っていた時に、大口の支援をいただき、購入できると判断。思い切ってそのバスの購入予約をさせていただくことになりました。そのバスは三菱FUSOのエアロクイーンという車名で、60人乗り全長12m幅2.5m高さ3.4mの大型バスです。
排気量は2万1千ccという大排気量車で車両総重量は13トンを超えます。
そしてクラウドファンディング終了と共に購入の契約をし、2月初旬にバスが京都から青森県十和田市に陸送されてやってまいりました。
バスの食堂車への改造(内装)
まずバスの室内にあるシートを取り外す作業から始まりました。2人席のシート20席と補助席9席を外し、何も無い状態にし、食堂車にできる部分がどれくらいあるか寸法を測り設計図を作成しました。その結果、後部をキッチンスペース、バス真ん中を中心に4人席の食事スペースを4区画設けることに決定し、作業することにしました。席はもともとついていたシートを利用し、反対側に向き合わせるなどしてレイアウトを組みました。キッチンスペースにはカウンター兼本棚、家庭用シンク、水道、給水・排水タンク、クッキングヒーター、作業台、業務用冷蔵庫、換気扇、インバーターを入れる予定にしました。家具は市販の物を使用したり手作りしたりで設置しました。2月中旬から4月上旬まで毎日仕事の合間をみて朝夕少しずつ作業し、4月上旬に内装の方も基本的なところは完成し、車検での検査を受けることになりました。
食堂車への構造変更・ナンバー登録に向けての車両の整備
バスのタイヤはこれからのことを考え、スタッドレスタイヤ新品を購入し履き替えました。バッテリーも購入時かなり弱っていたので新品に交換。その他バルブ交換、内装の各配線の取り換え・追加、字光式ナンバーの取り付け、その他整備を行い、4月15日のナンバー取得・車検に挑みました。
東北運輸局青森運輸支局 八戸自動車検査登録事務所への車両の持ち込み・検査・登録
4月15日、食堂車としてのナンバー取得の為、東北運輸局青森運輸支局八戸自動車検査登録事務所へ食堂バスを持ち込み車検を受け、食堂車の登録を受けるために検査を受けました。検査はキッチンスペース(厨房の作業台・作業スペースの床面積・冷蔵庫・水道・給水タンク排水タンクなど)・食堂スペース(椅子・テーブルの設置状況)・移動スペース(幅、高さ、段差等)の項目がありましたが、無事合格することができました。
こども食堂バスの名称の決定
今回クラウドファンディングの支援のリターンの中にこども食堂バスの命名権があったのですが、購入していただいた方がおられました。
こども食堂バスの命名は「奥入瀬ひょうたんランプ」号となりました。
そしてバス内にある食堂スペースの命名は「モスボールキッチン」となりました。
5月5日こどもの日からの支援活動
当初の予定では5月5日にこども食堂バスのオープン・お披露目の計画を進めておりましたが、新型コロナウイルスの影響で2月下旬以降から、学校の休校・自粛要請・非常事態宣言がでましたので、こども達を集めての開催ができなくなってしまいました。予定していたこども食堂は開催できませんが、違う形でこども達を支援できないかといろいろ調べていたところ、社会福祉法人中央募金会さんの赤い羽根「臨時休校中の子どもと家族を支えよう緊急支援活動助成事業」というのがありましたので申請させていただきました。この助成事業の助成金を活用し、3月14日~4月4日までの毎週土曜日50食ずつ計200食を希望の子ども達へお弁当配布を十和田こども食堂実行委員会所有の体験交流スペースより配布を行いました。
そして当初の予定でした食堂バスを活用したこども食堂は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為やむを得ず食材配布の方式に切り替えて行わさせていただくことになりました。自宅でカレーを作って美味しく楽しんでもらいたいということで100世帯の中学生以下の子どもがいる家庭へカレーライスの食材5人分を基本とする食材セットを十和田市中心部にある包括支援センター様の駐車場をお借りして、ドライブスルー方式にて配布させていただきました。地域の企業様や飲食店様、個人の方々からも追加の寄付をたくさんいただき、かなりボリュームのある食材セットを配布することができました。
そして5月9日~30日までの毎週土曜日に社会福祉法人青森県共同募金会様の「地域で支えよう~新型コロナウイルス感染対策緊急支援活動助成事業」の助成金をいただき、中学生以下のお子様にお弁当を合計200食配布させていただきました。配布は十和田市内にあります大型施設の駐車場をお借りして、こども食堂バスの中からお弁当を渡す方式で行いました。新型コロナウイルス対策でバスの中で利用者・スタッフが密にならないよう、1家族ずつ中に入っていただき最小限のスタッフでお渡しさせていただきました。こども食堂バスのおかげでスムーズにそして安全にお渡しすることができました。また、5月8日~29日までの毎週金曜日に十和田市立中央病院の医療従事者様への食料支援をさせていただききました。市民の命を守る為最前線で働く医療従事者の皆様へ感謝とエールを送る為、食堂バスの窓にも感謝の言葉を掲げ、病院正面玄関前で医療従事者に向けてフライデーオベーションさせていただきました。対応していただいた中央病院の皆様、そして病院への支援の寄付をいただきました支援者の皆様には感謝申し上げます。
こども食堂バスは新型コロナウイルスの影響で当初予定していた開催方法とは異なってしまいましたが、食材配布やお弁当配布の拠点としても使用ができるということができました。今後新型コロナウイルスが終息するまではしばらく食材配布やお弁当配布を中心に活動し、徐々に市外にも足を延ばして多くのこども達に支援が届くよう安全に活動させていただきたいと思います。
こども食堂バス正面 助手席側
こどもバス正面 運転席側
バス車内
5月5日 こどもの日 食材配布事業
100世帯合計約500食配布させていただきました。
青森県共同募金会様 お弁当配布事業
配布場所の提供 富士屋グランドホール様
4日間合計200食のお弁当を配布させていただきました。
5月の毎週金曜日に十和田市立中央病院様へ支援物資を届け、フライでオベーションをさせていただきました。
多くのテレビ局や新聞にも取り上げていただきました。
【収支報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、「こども食堂バス(車両)の購入」、「こども食堂バス修理・改造・消耗品の購入・車検代」「野外こども食堂開催時に使用するテント4台・イス・テーブル60人分購入」、「発電機(ホンダ16i)購入」「災害時用備蓄食料500人分・お皿・衛星用品の購入」「5/5こどもの日食材配布(100世帯500人分)事業の経費」「広告・リターンの品購入・その他必要物品購入」のために全額使用させて頂きました。本当にありがとうございます。
【リターンの発送状況】
リターンの発送につきましては6月中に発送させていただきますのでどうぞよろしくお願いします。
【今後について】
今後こども食堂バス「奥入瀬ひょうたんランプ号・モスボールキッチン」は今後の状況を見ながら青森県内のこども達の為に食事提供しながら巡回させていただく予定です。皆さんから支援いただき購入させていただいたこども食堂バス「奥入瀬ひょうたんランプ号」を末永く使用できるよう大切に使用させていただきます。
そして青森県内のこども達に食事を支援しながら、全市町村でこども食堂のネットワークを広げていきたいと思います。子供の貧困と孤食を少しでも減らす為に!!
本当にありがとうございました!こども達の為に全力で頑張ります!