「国連原爆展を東京でも開催したい」プロジェクト終了報告
「国連原爆展を東京でも開催したい」をご支援頂きました皆さま
このたびは皆さまのご支援により、クラウドファンディング・プロジェクトが成立、また「国連原爆展in Tokyo」に無事開催・終了いたしました。ひとえに皆さまに応援して頂いたおかげと感謝しております。本当にありがとうございました。
【国連原爆展in Tokyoの報告】
○日時:2022年11月11日(金)~13日(日)
○場所:日本青年館2階ホワイエ、8階会議室GREEN
8月にニューヨーク国連本部で開催された原爆展パネル48枚が、国内で初めて展示されました。
来場者は、親子で訪れた子どもから被爆者と同世代まで幅広く、新聞やテレビの報道を見てきたという人もいました。
また同じ日程で、会場となった日本青年館を中心に「第70回記念全国青年大会」が開催されており、全国から集まった青年も原爆展の展示を見に訪れました。一通り見学したあと青年団の活動に戻り、改めて「役目を終えたのでみなさんと話しにきました」という愛知県の青年もいました。
会場に置いたアンケート用紙やメールでたくさんの感想が寄せられました。「人道的側面が強くアピールされていました。世界中のだれもこんなひどい核の被害をうけてはいけない、という被爆者の方々の思いが伝わってきました。人間にとって核は何なのかを訴えていました」「反戦、原爆反対、と言う私は本当にその恐ろしさを理解しているのかと、自分を問い直すきっかけになった」「日本のみならず世界の若者の中への広がりを知って希望がわきました」「核を使わないためには核がないのが一番というメッセージを強く感じました」「被害から戦後の動きがよくわかりました」「かつて何度かお会いした被爆者の写真がありました。すでに亡くなられた方も多い。一方で若い世代に被爆者の思いは確実に届けられつつあることも感じます。この流れを私もひきつぎたい」「体験や当事者の情報が遠のく中、見つめ考え語り合うことがますます必要と感じます」「全世界に発信すべきことだと思いました」。
日本被団協は広く全国各地での展示を呼びかけています。
さらにノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、国連原爆展を世界中の多くの方々に観て頂けるよう、Web公開の可能性を検討しています。
◆「国連原爆展in Tokyo」交流のひろば
○日時:2022年11月13日(日)13時~16時
○場所:日本青年館8階会議室YELLOW
さらに、「国連原爆展in Tokyo」に合わせ13日の午後、東京の会場と、長崎、ニューヨークをオンラインで結び「交流ひろば」を開きました。日本被団協の国際活動と「国連原爆展」を振り返りながら、それぞれの取り組みや意見を交流し合い、私たちの直面する課題や役割について考えました。日本青年会館の会場とオンラインでつなぐハイブリッド会議方式で行なわれ63名(会場43名、zoom 20名)が参加しました。また、登壇者紹介のリーフレットと日本被団協の活動の歩みをまとめた年表と世界地図が配布されました。司会・進行は二村睦子さん(日本生協連常務理事・継承する会理事)がおこないました。最初に日本被団協の家島昌志代表理事が主催者あいさつしました。
第一部の問題提起では「国連原爆展と被団協の国際活動―わたしたちはどこまできているのか」をテーマに木戸季市日本被団協事務局長がビデオ参加(25分)しました。
第二部では「交流ひろば」として、国連での原爆展を中心に被爆者運動の国際的な広がりがどのようにつくられてきたか。またその意義はどこにあるか、どのように受けついでいくかについて深めていきたいとして、最初に5人の話題提供者が登壇し、木戸さんのメッセージへの感想を述べました。
濱住治郎さん(日本被団協事務局次長)
朝戸理恵子さん(原水爆禁止日本協議会全国担当常任理事)
松田あすかさん(長崎県立大学大学院生、大学生協連学生委員会)
林田光弘さん(長崎大学RECNA特任研究員、元ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダー)
遠山京子さん(被団協ニューヨーク事務局ボランティア、ニューヨーク市立大学教員)
これからの原爆展の継続と展開に向けた議論が積極的になされ、棚田一論さん(日本青年団協議会事務局長、継承する会理事)のあいさつで閉会しました。
【収支報告】
ご寄付の総額871,000円に、弊会への直接のご寄付181,000円を追加した収入1,052,000円に対して、
READYFOR利用料148,070円、会場費406,285円、パネル展示設営費880,000円、パネル搬入出費85,800円、シンポジウム登壇者交通宿泊費27,000円、広報・連絡経費13,382円、事務経費5,664円を支出し、支出総額1,566,201円となりました。
【リターンについて】
寄付金領収書やリターンの発送は、1月の弊会への入金完了後、2月中には発送させて頂きます。
皆さま、応援本当にありがとうございました。
本プロジェクトに関する情報は、これからも新着情報やメールにてお知らせします。また、以下の場所で発信を続けますのでどうぞチェックをお願いします。
ホームページ http://www.nomore-hibakusha.org/
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Twitter https://twitter.com/nomorehibakusha
私たちは核廃絶に向けたノーモア・ヒバクシャ継承の営為を続けて参りますので、これからも引き続きご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。