(珠洲市)未来あるウエイトリフティングの子供達を大会に出場させたい

ご支援、「気になるプロジェクト」にご登録いただきました皆様、ありがとうございます。

クラウドファンディングも残り4日となりました。
長谷場(現:浅田)さんより近況のご報告をいただきましたので、以下、共有致します。

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ー珠洲の現状
3月5日現在、市内のほぼ全域で水道はまだ復旧しておらず、給水車、自衛隊や各企業による入浴・シャワー設備、支援物資、炊き出し、各県から派遣された災害支援の方々にお支えいただいているのが現状です。

発災から間もなく２か月半となりますが、倒壊した家屋は手付かずの状態。
道路の地割れや浮き上がったマンホールもあちらこちらに点在し、大きな変化は感じられないのが正直なところ。

転出者も昨年の約６倍。珠洲が珠洲であり続けることができるのか。不安な気持ちは未だ払拭できない日々です。

ー選手たちの状況
３月１日に３年生２名が高校を卒業。それぞれの進路に向けて歩み出しました。
しかし残りのメンバーは、まだ全員が珠洲に集合できていません。

自宅が倒壊、下宿先が被災したメンバーは珠洲に帰って来られない。
とりあえず珠洲に帰ってきた選手も、今現在ビニールハウスの中で生活しており、仮設住宅に入居できるか否かで珠洲を離れなければならない状態にあります。

厳しい練習を共に乗り越え励まし合い、時に笑顔で新記録を称え合う“珠洲”という絆で結ばれた子供たちが一堂に会し「当たり前の日常」を取り戻すのはいつになるのか。

そんな中、昨日明るいニュースが舞い込んできました。
災害支援者の待機場所となっていた珠洲市ウエイトリフティング場が使用できることになったのです。
鍛錬の場・成長の場として“SUZU DREAM CLUB”のすべてを見守ってきた練習場です。

３月２４日～２６日にウエイトリフティングの聖地である石川県金沢市で開催される全国高校選抜大会まであと２０日。
しかし、そこにはまだ前述の「仲間」は揃っていないのが現実。

ーご支援のおかげでできていること

ご支援をいただいた２月上旬から週末の合同練習会を実施。
珠洲市・金沢市・津幡町に分散していたメンバーを呼び寄せ、卒業式があった先週末を除き毎週近県で練習会を実施させていただきました。

　2/10-12(２泊３日) 福井県立坂井高等学校
　2/17-18(１泊２日) 福井県立坂井高等学校
　2/23-25(２泊３日) 富山県タンクジム

上記の交通費・宿泊費等はすべていただいたご支援で賄っています。

今週末も3/8-10(２泊３日)に橋育英高等学校で行われる群馬県強化合宿に参加させていただく予定です。　

この週末練習会ではまさに“水を得た魚”のようにバーベルに向かう選手たちに感動。
自己新記録を連発し、ねらい通り切磋琢磨、競い合うことによる相乗効果を産む結果となりました。

またこの様子を自分の目で見届けることができた幸せを実感させていただきました。
この環境は、今皆さんにご協力いただいている“支援”があってこそ実現できています。

まずは全国選抜でご支援の成果をお届けできるよう、最終調整を行ってまいります。
「被災して大変な時によく頑張った」という同情ではなく、各選手が持っている目標を達成しやり切ったことを称えていただければ幸いです。

優勝もいれば、表彰台も入賞もいます。そこに辿り着くまでの過程を見届けてきた指導者としての責任を果たしたいと思います。

浅田久美