平和の架け橋~イスラエル・パレスチナの若者に対話の機会を日本で~

支援総額

975,000

目標金額 950,000円

支援者
76人
募集終了日
2024年7月21日

    https://readyfor.jp/projects/141905?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2024年07月12日 13:32

参加者インタビュー①パレスチナ人参加者

みなさん、こんにちは!JIPSCオーガナイザーの庄山桃子です。

クラファンも残り10日を切って、いよいよラストスパートというところです。会議成功にはみなさんのご協力が欠かせないので、ご支援・拡散よろしくお願いいたします!

 

今回は、今年の会議に参加するパレスチナ人のSさんにインタビューを行いました。東エルサレム出身のSさんのこれまでの生い立ちや平和活動に携わるようになったきっかけ、日本で開催する本会議への思いなど熱く語ってくださいましたのでお楽しみください!

 

質問者:オーガナイザー・庄山桃子

回答者:パレスチナ人参加者 S 

 

東エルサレム生まれ、アメリカ育ち、東エルサレム在住

 

質:今日はインタビューを受けてくださり、ありがとうございます。Sさんは東エルサレム出身ということですが、まず軽く自己紹介していただけますでしょうか。出身地や職業などについて教えてください。

 

回:私の名前はSで、現在26歳です。おっしゃったように、今は東エルサレムに住んでいます。

私が1歳の時に両親がアメリカに移住したので、私の第一言語は英語で、西洋的な環境で育ちました。私が11歳の時に東エルサレムに戻ってきて、当時はどちらかというと「先入観のない」状態だったと思います。それからは英語で教育を受けてきました。面接でも話した通り、東エルサレムに戻ってきたことでたくさんのカルチャーショックも受けました。それでも、言語(アラビア語)や人々との会話を通して徐々にコミュニティに融合していけたように思います。その反面、(同じエルサレムに住む)イスラエル人との交流はとても限られていて、ヘブライ語を学んで大学に行きはじめるまではイスラエル人の視点やコミュニティについて理解を深める機会はあまりありませんでした。

現在ヘブライ大学で国際関係と英米文学を専攻していて、今学期で卒業する予定です。国際関係学の授業のほとんどはヘブライ語で、生活の中で英語、アラビア語、ヘブライ語の3言語の言語攻めにあっていると感じることもありますが、エルサレムの個性的さが私はとても大好きです。

 

質:今学期で大学を卒業されるということですが、今後の予定などはあるのでしょうか。

 

回:今は就活中で、今やっているホテルの受付の仕事からステップアップして、元々興味のあったNGOなどに就職したいと考えています。将来的に同じような分野でいい機会があればさらにステップアップしていきたいです。

ただ、正直に言うと、パレスチナ人・アラブ人としてイスラエルで続けるのは難しいとも感じます。なぜなら、特に最近、(10月7日の)戦争開始後から、イスラエル国内でのパレスチナ人やアラブ人への就職機会が大幅に減ったからです。これは私個人の経験だけではなく、私の周りの人の経験からも言えることです。具体的には、大学を出たり資格を持っている人たちが応募したポストから連絡もなく不採用になったり、私の出した履歴書を見ることでさえも拒否したり、ということが起きています。だから、実際イスラエル内でキャリアパスを見つけることは難しいのではないかと考えていて、将来的には海外に出ることもありえるかもしれませんが、それはどのような機会があるかによるでしょう。

 

10月7日後のコミュニティ間の分断・西岸出身の母の苦労

 

質:ありがとうございます。今Sさんがお話くださった職業面での困難に加えて、東エルサレムに住むパレスチナ人として他に大変なことはありますか。

 

回:これまであまり意識していなかった(アラブ・パレスチナとユダヤ)コミュニティ間の分断が、戦争によって表面化されたと感じます。特に、これまではもっと隠されていた双方の「憎悪」が戦争によって明らかになったと思います。私個人の経験としては、今の(戦争の)状況について自分の考えを公に述べたり、議論をしたりということが難しいと感じるようになりました。なぜなら、そうすることで自分自身や自分の周りの人々を難しい状況に陥らせてしまうという危険があるからです。これまでにも、私と(戦争について)議論をしようとする人がいましたが、自分が力のある立場にないということや自分の意見を表明することによって受ける代償の重さのために、自分の意見を口にすることが難しく、表現の自由の制限を感じています。

例えば、戦争開始当初、SNSの投稿が原因で学校から退学処分を受けたり、職場からクビになったりする人がいました。

戦争前は、(パレスチナ・アラブとユダヤの)2つのコミュニティ間にある程度の緊張はありましたが、それと同時に協力関係も存在していました。社会的にも経済的にも私たちは互いに依存している関係にあるため、気に入ろうとなかろうと、このような協力は必要不可欠でした。

戦争開始後、このような関係がシフトしたことにより、元々潜在的に存在していた人種差別的な信条がより明らかになっただけなのか、そうではないのか、と周りの人を見て疑問に感じることもあります。

もっと日常生活的なところで言うと、私にとって一番身近な「占領」との接点は私の両親の結婚にあります。私の母は西岸地区出身で、父は東エルサレム出身です。私の母は20年以上父と婚姻関係にあるということにも関わらず、東エルサレムに住み平等な権利を受けるための正式なIDを受けられていません。私たちがアメリカから戻ってからの過去15年間、私の母は毎年(イスラエル当局によって設置された)検問所で滞在許可証を更新しなければならないという生活を送っています。東エルサレムで彼女は権利がなく、病院に行けなかったり、働くことができなかったり、運転免許を取ることができなかったりといった日常的な問題から、滞在許可証が取り消されて東エルサレムに戻れなくなるのではないかという不安まで、様々な問題を抱えています。実際、アメリカからエルサレムに戻ってきた際、許可証がなかったことで母が拘置されてしまったこともあります。

私がこのようなことに対して声をあげる理由の一つに、母のことがあります。母がどのように生きてきたか、そしてどれだけ強い女性なのかということを目にしてきたことが、これほど紛争や占領について熱心に活動する原動力になってきました。

 

質:それに関連して、Sさんが反占領や平和構築などの社会運動に関わり始めたきっかけについてもお聞きしたいのですが、これまでどんな活動を行ってきたのでしょうか?

 

回:先ほどもお伝えした通り、私の母の影響はとても強いです。初めてこのような活動に関わるようになったのは、15歳の頃にSeeds of Peace*に参加した時のことです。Seeds of Peaceではこれまでに会ったことのなかったガザ地区出身の参加者に出会うことができて、貴重な経験となりました。彼らも私もパレスチナ人であるのにそれまでガザ地区出身の人に会ったことがなかったということが不自然だと気づいたのも、このキャンプで彼らに出会ってからのことです。彼らの話や状況を聞いていく中で、彼らが「天井のない監獄」に住んでいるということを否応なしに感じさせられました。

今、私たちが「占領」について語る時に使う言葉は、私がそのキャンプでガザ出身の参加者から聞いたものと変わりません。だからこそ、人々が「全ては10月7日(のハマスなどの武装勢力による奇襲攻撃)に始まった」と言うのを聞くと、変な気持ちがします。もちろん、10月7日に起こった出来事はとても悲しく、言語道断で許すまじ行為ですが、この紛争は10月7日よりも前から続いているものだということも確かです。もちろん、この話はとても敏感な話題なのですが、、

Seeds of Peace とは、1993年以来毎年行われている、中東の10代を集めてアメリカで開かれる平和構築をテーマとしたサマーキャンプのこと。

 

日本への思い

 

質:そうですよね。少し話題を変えて、数ある対話や和平を促進するプログラムの中でなぜ日本で開かれるJIPSCに参加したいと思ったのか教えていただけますか。

 

回:もともと、本当に日本の文化や歴史が大好きで、時々英米文学ではなくアジア研究をしたらよかったと思うほどで、友達からこのプログラムについて聞いたとき、応募することを即決しました。以前から平和構築についての活動をしていたこともあり、自分が好きなことを好きな場所でできる機会だ、ととても興奮しましたし、こうやって参加できることが決まってとても嬉しいです。ビザ申請がうまくいくか少し不安ですが、渡航準備として、最近は日本語を少し勉強しています!

 

リターン

2,000+システム利用料


学生の方向け・本会議参加メンバーから感謝のメール(2000円)

学生の方向け・本会議参加メンバーから感謝のメール(2000円)

メンバーよりお礼のメールをお送りさせていただきます。暖かいご支援ありがとうございます。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

3,000+システム利用料


本会議参加メンバーから感謝のメール(3000円)

本会議参加メンバーから感謝のメール(3000円)

メンバーよりお礼のメールをお送りさせていただきます。暖かいご支援ありがとうございます。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

5,000+システム利用料


本会議参加メンバーから感謝のメール(5000円)

本会議参加メンバーから感謝のメール(5000円)

メンバーよりお礼のメールをお送りさせていただきます。暖かいご支援ありがとうございます。

支援者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

10,000+システム利用料


感謝のメール+Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(1万円)

感謝のメール+Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(1万円)

・メンバーより感謝のメール
・イスラエルとパレスチナで15年以上にわたって草の根で平和活動を行うNGO、Combatants for Peaceの活動家らを招待してイスラエル・パレスチナの過去・現在・未来について話をするウェビナーに無料で参加いただけます(2024年9月15日予定)。会議開催後に行われる同ウェビナーでは、会議の報告もお聞きいただけます。
※Combatants for Peace: パレスチナ側の元戦闘員や受刑者とイスラエル側の元兵士の間で 2006 年に創立され、以来ストーリーテリングや双方の若者を集めて行われる“Freedom School” 、非暴力コミュニケーショングループなどを通して非暴力や反占領・紛争の声を広める活動を行うNGO団体。本会議ではFreedom School卒業生計4人が参加予定。

ご支援いただいたお金をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

支援者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

30,000+システム利用料


感謝のメール+Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(3万円)

感謝のメール+Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(3万円)

・メンバーより感謝のメール
・会議終了後にお名前または団体名を報告書に掲載(詳しくは後日連絡いたします)
・イスラエルとパレスチナで15年以上にわたって草の根で平和活動を行うNGO、Combatants for Peaceの活動家らを招待してイスラエル・パレスチナの過去・現在・未来について話をするウェビナーに無料で参加いただけます(2024年9月15日予定)。会議開催後に行われる同ウェビナーでは、会議の報告もお聞きいただけます。
※Combatants for Peace: パレスチナ側の元戦闘員や受刑者とイスラエル側の元兵士の間で 2006 年に創立され、以来ストーリーテリングや双方の若者を集めて行われる“Freedom School” 、非暴力コミュニケーショングループなどを通して非暴力や反占領・紛争の声を広める活動を行うNGO団体。本会議ではFreedom School卒業生計4人が参加予定。

ご支援いただいたお金をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

50,000+システム利用料


会議中参加者との交流・Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(5万円)

会議中参加者との交流・Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(5万円)

・メンバーより感謝のメール
・会議終了後にお名前または団体名を報告書に掲載(詳しくは後日連絡いたします)
・会議期間中に参加者との交流(観光・食事同伴など。後日メールにて相談いたします)
・イスラエルとパレスチナで15年以上にわたって草の根で平和活動を行うNGO、Combatants for Peaceの活動家らを招待してイスラエル・パレスチナの過去・現在・未来について話をするウェビナーに無料で参加いただけます(2024年9月15日予定)。会議開催後に行われる同ウェビナーでは、会議の報告もお聞きいただけます。
※Combatants for Peace: パレスチナ側の元戦闘員や受刑者とイスラエル側の元兵士の間で 2006 年に創立され、以来ストーリーテリングや双方の若者を集めて行われる“Freedom School” 、非暴力コミュニケーショングループなどを通して非暴力や反占領・紛争の声を広める活動を行うNGO団体。本会議ではFreedom School卒業生計4人が参加予定。

ご支援いただいたお金をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

100,000+システム利用料


会議中参加者との交流・Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(10万円)

会議中参加者との交流・Combatants for Peace X JIPSC ウェビナーへのご招待(10万円)

・メンバーより感謝のメール
・会議終了後にお名前または団体名を報告書に掲載(詳しくは後日連絡いたします)
・会議期間中に参加者との交流(観光・食事同伴など。後日メールにて相談いたします)
・イスラエルとパレスチナで15年以上にわたって草の根で平和活動を行うNGO、Combatants for Peaceの活動家らを招待してイスラエル・パレスチナの過去・現在・未来について話をするウェビナーに無料で参加いただけます(2024年9月15日予定)。会議開催後に行われる同ウェビナーでは、会議の報告もお聞きいただけます。
※Combatants for Peace: パレスチナ側の元戦闘員や受刑者とイスラエル側の元兵士の間で 2006 年に創立され、以来ストーリーテリングや双方の若者を集めて行われる“Freedom School” 、非暴力コミュニケーショングループなどを通して非暴力や反占領・紛争の声を広める活動を行うNGO団体。本会議ではFreedom School卒業生計4人が参加予定。

ご支援いただいたお金をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年9月

記事をシェアして応援する

    https://readyfor.jp/projects/141905/announcements/333033?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る