地球交響曲ガイアシンフォニー第一番~第九番の自主上映会を屋久島で!
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支援総額

62,000

目標金額 60,000円

支援者
10人
募集終了日
2025年3月27日

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2025年03月17日 14:20

ごとびき岩の音「馨」おと 長屋和哉

「ごとびき岩の音」=水平線の一点に日を射るような黄金の光が発光し、一条の矢と化してまっすぐに「ごとびき岩」を射抜いた。

 

「この岩はいつも鳴ってるんですよ。重低音の地鳴りのような音、超新星爆発の余韻の音、といったイメージかな」。

 

長屋和哉さんは開口一番、こう言った。私の耳には聴こえないけれど、この彼の言葉は間違いなく真実だ、とその時思った。和歌山県新宮市、太平洋を見下ろす丘の上にある神倉神社のご神体「ごとびき岩」の前に初めて立った時の話である。

 

長屋さんは、長年紀伊半島の山深くに籠ってひたすら岩から取り出した鉱物の音を求めて修練を重ねてきた”音の求道者”である。「ごとびき岩」には、紀元前、日本国統一を目指す神武天皇が海から紀伊半島上陸を試みた時、天空から「布都御魂(ふつのみたま)」と呼ばれる鋼の剣が降ろされ、その霊力に依って神武天皇は無事日本国統一を果たした、という伝説がある。この岩の前での演奏を頼んだ時、長屋さんは迷うことなく、鋼の楽器「馨」を選んだ。剣を作るべく鍛え上げられた鋼の板を並べた楽器である。

 

撮影は夜明け前から始めた。

 

凍てつく闇の中、勾配45度の石段538段を登って重い「磬」を運び上げ日の出を待った。眼下に拡がる太平洋の水平線が、ゆっくりと紅玄色に染まり始める。振り返ると、それまで漆黒の闇に溶けていた「ごとびき岩」が、次第に薄紅色を帯びて異様な巨体を現し始めた。長屋さんはまだ、「磬」の前に佇んだまま、ジッと水平線を見つめている。

 

どれほどの時が流れただろうか。突然、水平線の一点に目を射るような黄金の光が発光したかと思うと、その光はたちまち一条の矢と化してまっすぐに「ごとびき岩」を射抜いた。長屋さんが「磬」に最初の一撃を加えたのはその時だった。

それ以後、「ごとびき岩」は彼が叩き出す音に導かれるように、いや、まるでその音に響鳴するかのように刻々と色を変え、薄紅色から真紅へ、やがて灰黒色となって、白昼の光の中に静かに納まった。

 

私達は、光と音は別次元のものだと思っている。しかしそれは、私達の感覚がそうセットされているだけで、実際は振動波の周波数帯域が違うにすぎない。この世の全ての存在はそれぞれに固有の”音”(振動数)を発している。”音”は互いに響き合っている。「岩は石と化した音楽である」にと言ったのはギリシャの哲人ピタゴラスだ。この朝私は、確かに「ごとびき岩」の”音”を聴いた気がした。(龍村仁) 

リターン

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