賀川豊彦研究本の新刊のご案内

今年の８月にハワイ大学出版局より発売された『Cooperative Evangelist: Kagawa Toyohiko and His World, 1888-1960』をご紹介いたします。こちらの本は当館の客員研究員でもある千葉大学の陶波先生が書かれたもので、裏表紙では同じく当館の客員研究員であるオークランド大学のマーク・マリンズ先生が解説をしております。全て英語で書かれておりますので、日本語訳も出版されることを当館は期待しております（笑）。

マリンズ先生の解説で、こちらの本では日本語と英語の多くの資料やFBIの記録、占領期のアーカイブ資料を活用することで、戦時中の賀川の深刻な葛藤や日本および世界のキリスト教における彼の位置づけについての理解を大きく前進させるものであると述べております。賀川の生涯や行動がアメリカにおいてどう理解され、イメージが構築されていったかを考える上でも、とても参考になる本となっております。kindle（電子書籍）版では紙の本の半額以下で購入が可能となっておりますので、興味のある方はkindle（電子書籍）版での購入をお勧めいたします。