中村彝REMEMBERプロジェクト終了のご報告とお礼
皆様のご厚志により「中村彝REMEMBERプロジェクト」を無事、完遂することができました。ご支援いただきました皆様に、心から感謝申し上げます。
今回、茨城県近代美術館が水戸出身の洋画家“中村彝”の没後100年を記念した特別展を開催するに当たり、不治の病と闘いながらも大正期の洋画壇を彗星のごとく駆け抜けた彼の思慮深くひたむきな生き方とその功績を、もっと多くの人々に知ってもらいたいとの思いからスタートしたのがこのプロジェクトでした。
重要文化財「エロシェンコ氏の像」をはじめ、福岡や四国など遠方にある美術館からも彝の作品をお借りすることで、代表作約120点がもれなく一堂に会する機会となり、県内はもちろんんこと、全国各地から本当に多くの皆様にご来館いただきました。
来場者の皆様からは「充実した作品展示と解説等によって、優れた画家であることを知り認識を改めることができた。」「影響を受けたルノワールの作品やパトロンとの交流を伝える関連資料が多数展示され、彝が西洋絵画の何に学び、自己の芸術を築いたかがわかった。」など、うれしい感想が多数寄せられました。
そして、当プロジェクトをとおしていただいた支援金は、同美術館の開館に合わせて新築復元された彝アトリエの庭園エリアを往時の開放的な姿に戻し、千波湖周辺を散策される方々や来館された皆様が憩い集える魅力あるスポットにリニューアルする費用や、同館に隣接するザ・ヒロサワ・シティ会館入口に設置されていた彝のブロンズ像を同庭園エリアに移設する費用のほか、同館の高校生特派員が彝の足跡を追う研究費用等にも活用させていただきました。

<支出内訳>
・ アトリエ庭園リニューアル経費 5,995千円
・ 彝ブロンズ像移設経費 1,097千円
・ 高校生特派員研修費 243千円
・ リターン経費 1,269千円
・ 手数料 2,141千円
・ 事務費等 70千円
今後も当協議会は、茨城県近代美術館と一体となって茨城の芸術文化の振興に取り組んでまいります。茨城県近代美術館のこれからにどうぞ御期待ください。
茨城県近代美術館運営支援協議会
会 長 荒屋鋪 透

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