高校生特派員による東京研修旅行を行いました。

　８月11日(日)、中村彝REMEMBERプロジェクトの一環として高校生特派員による東京研修旅行を実施しました。

　高校生特派員たちはまず、新宿区立中村彝アトリエ記念館を訪問。このアトリエは、当時の文献で「目白の駅から約四五丁行つて、左に折れて這入つた、一寸した谷に面した位置にあります」と記された場所にあります。また、彝が手紙の中で自慢した庭が再現さています。ボランティアの解説に耳を傾けながらアトリエ内を見学したり、当時の資料にも触れられている庭や周囲を散策したりと、真夏の暑さを吹き飛ばすほどの熱心さで研修を行いました。
　午後は国立西洋美術館でルノワールやセザンヌなど、彝が憧れた画家の作品を鑑賞。参加者全員が同館を訪れたのが初めてとのことで、１点１点じっくり鑑賞したために、印象派のコーナーに行き着く頃には出発時刻間際という参加者もいました。
　バスでの移動中や見学時間、食事の際など、他校の生徒と話すうちに意気投合。「美術が好き」という共通項で学校の枠を越えたつながりが生まれたことは、我々にとって想定外の大きな収穫でした。
　「彝」を通して未来に向かって拡がるこの研修旅行は、皆さんからのご支援で実現しました。改めてお礼申し上げます。