プロジェクト終了のご報告
このたびは、名古屋大学附属図書館支援事業クラウドファンディングプロジェクト「名古屋大学の使命!東海地方の貴重な古文書を後世に」へ温かいご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。また、皆さまからお寄せいただいた多くの応援コメントは、私たちにとって大きな励ましとなりました。重ねてお礼を申し上げます。
まずは、プロジェクトの結果を報告します。2018年3月23日(金)にプロジェクトを開始し、24日目の4月15日(日)に目標金額の1,500,000円を達成しました。この結果を受けて、NEXTGOALとして2,500,000円を掲げ、プロジェクト終了の5月22日(火)時点では、2,444,000円のご支援が集まりました。わずかにNEXTGOALには届かなかったものの、大きな反響をいただいた結果となりました。この寄附総額2,444,000円から、READYFOR株式会社への手数料と名古屋大学の基金事務局への支出を差し引き、1,803,672円を名古屋大学附属図書館が受領いたしました。
次に、収支について報告します。名古屋大学附属図書館が受領した1,803,672円は、①高木家文書の修理に、881,280円、②高木家文書のデジタル画像の作成に、922,392円 という2つの用途で執行いたしました。これにより、文書の『御用日記』2点の修復と約500点の画像デジタル化事業を行うことができました。
以下は文書の修復と画像デジタル化事業の写真です。
<修復前>
1)宝暦6(1756)年6月朔日~12月20日
2)宝暦7(1757)年正月元日~7月28日
<修復作業の様子>
<修復後>
1)宝暦6(1756)年6月朔日~12月20日
2)宝暦7(1757)年正月元日~7月28日
修復により、虫損や傷み、頁の固着が改善され、頁を開いて読むことが可能となり、今後の調査・研究に堪えられるようになりました。
<画像撮影の様子>
撮影されたデジタル画像は、メタデータとともに以下の高木家文書デジタルライブラリーで一般に公開しました。
○高木家文書デジタルライブラリー
https://libdb.nul.nagoya-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000011Takagi
続いて、リターンについて報告します。2019年5月23日時点において、全てのリターンの発送・実施を完了しています。なお、メールアドレスや住所の変更などによるメールや郵便物の不達もあるかと思いますので、もしお受け取りいただくべきリターンがお手元に届いていない場合は、お手数ですが、以下の連絡先までお知らせください。
○附属図書館支援事業に関するお問い合わせ先: libkikin@nul.nagoya-u.ac.jp
最後に、現在そして今後の活動についてお知らせします。既に新着情報などで皆さまにもご報告しておりますが、2019年3月に、「高木家文書」は長年に渡る名古屋大学での整理事業が実を結び、国の重要文化財に指定されることになりました。この重要文化財指定を受け、大切に保存していくだけでなく、地域への公開や研究への活用をより一層求められていくことと思います。今後、整理・保存・公開事業を安定的に継続できるよう、様々な方策を考えていかなければならないと決意を新たにしております。
このほかに、中央図書館内のOKB高木家文書資料館にて常設展示を開設し、学生や広く一般の方にも「高木家文書」にふれていただくことができるようになりました。皆さまも機会がありましたら、足をお運びいただければと思います。また、ホームページ上にVR(バーチャル・リアリティ)展示を開設し、来館しなくても「高木家文書」の常設展示が閲覧できるようにしています。こちらも一度ご覧ください。
○VR(バーチャル・リアリティ)展示: http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/event/index.html#vr
これからも「高木家文書」をとおした皆さまとのつながりを大切に活動していきたいと思います。WebサイトやSNSにて情報を発信していきますので、ぜひご注目ください。末永く、附属図書館支援事業のサポーターとして応援していただければ幸いです。
○附属図書館支援事業Webサイト: http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/kikin/index.html
○附属図書館支援事業Facebook: https://www.facebook.com/pg/Nagoya.Univ.info.lib.kikin
○「高木家文書」国指定重要文化財答申特設サイト: http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/kikin/takagi_tokusetsu/takagike_monjo.html