メンバーメッセージvol.3

 

 

Vcanにてイベント企画を担当している川江と申します。

 

みなさまのおかげで、1stゴールを達成することができました！

ご支援・応援してくださった方々、改めて本当にありがとうございます。

 

 

 

私がHPVワクチンについて知ったのは大学生になってからで、その時には2歳下の妹も定期接種の対象年齢を過ぎてしまっていました。命を守るワクチンを無料で接種する機会があったのに、どうして周りの大人はそんな大事なことを教えてくれなかったんだろうとショックを受けました。

 

定期接種の年齢を過ぎているし、自費で接種した方がいいのではと思い、母に相談したところ、「うちの家系で子宮頸がんになった人はいないよ。重篤な副反応で苦しんでる女の子たちがいること知ってる？そんな危ないワクチン、わざわざ打たなくていい」と言われました。

 

きっと当時の母は、子宮頸がんの罹患には遺伝が関係していて、かかりやすい家系とかかりにくい家系があると考えていたのだと思います。しかし実際には、子宮頸がんになりやすい体質や遺伝はなく、子宮頸がんのほとんどは、性交渉を通してヒトパピローマウイルス（HPV)というウイルスに感染する事が原因です。

性交渉経験のある女性は生涯で80％以上、感染を経験しているとも言われています。

（出典：https://www.msdconnect.jp/products/gardasil-silgard9/column/cause/）

 

また、母の記憶に鮮明に残っていたHPVワクチンの副反応疑いの症状についてですが、因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、約10人です。

このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、約6人です

多様な症状の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。

(出店：https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/chousa/dl/160212_02.pdf)

 

 

 

母に接種を反対された当時の私には知識がなかったため、その場で説得することができず、接種するかどうかの話し合いを先延ばしにしてしまっていました。しかし、今はVcanの一員として、HPVワクチンについて医学的に正しい情報を発信する立場にいます。

 

反対していた母も、Vcanがメディアに取り上げられたり、今回のクラウドファンディングで多くの方にご支援・応援していただいたこともあって、徐々に理解を示してくれるようになってきています。

 

少し前までは親に接種を反対されている人たちに向けた親子の対話を促すツールを考案したいと考えていましたが、それ以前に、接種の対象であるにもかかわらずHPVワクチンを知らない人がまだたくさんいると知りました。このクラウドファンディングでいただいた資金は、キャッチアップ接種世代全員に情報を届けるために使わせていただきます。「知らなかった！」で後悔する人を一人でも減らすために、Vcanは活動を続けます。直近の目標はクラウドファンディングで2ndゴールを達成することです。どうか引き続き、応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

Vcan川江