動物福祉の古典『アニマル・マシーン』復刊プロジェクト
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は5月1日(木)午後11:00までです。

支援総額

25,000

目標金額 1,300,000円

1%
支援者
2人
残り
44日
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プロジェクト本文

①必須修正事項のご対応

ご挨拶

 

1983年生まれ、茨城県出身。

慶應義塾大学・経済学部卒業後にSBIホールディングスに新卒入社。同社退社後に早稲田大学・政治学研究科に進学し修了。その後は電通、アサツーディ・ケイ等と広告会社で職歴を重ね2022年に同社設立。

 

初めまして。白蝶社(運営:合同会社OTANIACS)代表の鈴木豊史と申します。

 

わたしは大学院を修了してから会社員として働き続けていましたが、ある時期に過労で心身共に体調を崩してしまい一時休職を余儀なくしました。一年ほど仕事から離れて過ごすうちに、今後の人生をどのように過ごすべきかを考え、安易ではありますが自分のペースで社会のためになることを積み重ねていこうと想い、自ら会社を設立することにしました。

 

広告会社で雑誌広告を扱うことはありましたが、出版社の仕事は初めてです。昨年に一冊の本を出版し、この『アニマル・マシーン』は白蝶社から出版する二冊目の本となります。出版業界も厳しい、本屋さんも厳しい、かなり厳しい環境ではありますが、無理せず着実に良い本を作っていきたいと考えています。

 

是非、ご支援のほどお願い申し上げます。

 

 

知りたくないけれど、わたしたちが知らなければならないこと。

 

⚫︎ 『アニマル・マシーン』とは?

 

イギリスにおける動物福祉運動の先駆者、ルース・ハリソンによって執筆された工場式畜産の過酷な現実を告発した古典的名著です。

 

 

動物たちが太陽の光を浴びることなく、身動きもままならない狭い空間で、 まるで機械のように扱われていることを知っていますか?

 

工場式畜産(集約型畜産)とは?

 

彼女の著書『アニマル・マシーン』には多くの功績があります。例えば、

 

・工場式畜産の問題を世に知らしめた
当時、一般市民にはほとんど知られていなかった工場式畜産での動物たちの劣悪な飼育環境を克明に描写し、社会に大きな衝撃を与えました。

 

・動物福祉運動の礎を築いた
彼女の告発は当時の人々の動物福祉に対する意識を高め、動物保護団体の設立や運動の盛り上がり、さらには1968年のイギリス初の動物福祉法制定のきっかけにもなりました。

 

・倫理的消費の概念を広めた
消費者が倫理的な観点から食品を選択する重要性を提起し、人々の食に対する意識に変化をもたらしました。

 

工場式畜産が抱える問題、それは現代人すべての問題

 

工場式畜産(集約型畜産)とは?

狭い場所に家畜を押し込め、穀物を主とした高カロリーの特別な餌、薬、飼育環境を用いて効率的に生産量を上げるようとする畜産形態のこと。

 

もし同書が存在しなかったら、イギリスの畜産業界は農用目的で飼育される動物たちの保護に対する意識が低いまま、工場式畜産が拡大し続けていたことでしょう。

 

そして消費者は、食肉生産の裏側にある動物たちの苦しみを知らず、「倫理的消費」という概念も広まらないままだったかもしれません。

 

動物福祉法の制定も遅れ、動物たちは劣悪な環境に置かれ続けることになったかもしれません。それらの状況を打開したのがこの『アニマル・マシーン』だったのです。

 

動物たちがどのように取り扱われていたのか一例を示したいと思います。

 

1960年代のイギリスでは仔牛肉のことをヴィール(veal)と呼び、中でも「ホワイトヴィール」と呼ばれる白い肉は高級食材として重宝されていました。

 

肉というのは普通赤い色をしています。

 

そもそも、どうして「白い肉」が需要されていたのでしょうか?

 

その理由は、主に以下の3点が考えられます。

 

・食文化と伝統
ヴィールは、歴史的にヨーロッパの多くの地域で高級食材とされてきました。特に、仔牛の肉は柔らかく繊細な味わいが特徴で、上流階級や富裕層の間で好まれていました。
 

・健康志向の高まり
1960年代には、健康志向の高まりとともに、低脂肪で高タンパクな肉への需要が増加しました。ヴィールは、脂肪分が少なく、栄養価が高いとされ、健康的な食材として人気を集めていたと言われています。

 

・経済成長と食生活の変化
戦後の経済成長により、イギリス国民の食生活は豊かになり、肉類の消費量が増加しました。ヴィールは、鶏肉や豚肉よりも高価でしたが、経済的な余裕のある人々にとっては、手の届く贅沢品として需要がありました。

 

これらの要因が複合的に作用し、1960年代のイギリスではヴィール(白い肉)が求められたと考えられます。ただ、この"白い肉”を生産するのには見逃すことができない問題を孕んでいました。

 

ヴィールが"白い肉”と呼ばれるのには、その飼育方法に理由があります。

 

ヴィールとなる仔牛はミルクだけを与えられて育てられます。

 

ですが、この表現だけでは事の実態を正確に捉えることは困難かもしれません。

 

本当に”ミルクだけ”しか与えません。牧草や穀物などは一切口にできません。

 

そうなると、どうなるでしょうか?ミルクに含まれる栄養素しか摂取できないのです。

 

皆さんもご存知のとおり、牛乳にはカルシウムのほかに、タンパク質、脂質、炭水化物、各種ミネラル、ビタミンなどが含まれていると言われます。

 

ここでは「鉄分」に注目しますが、人間同様に動物たちも鉄分を欲します。

 

鉄分は、血液中の呼吸色素であるヘモグロビンの成分で、酸素や炭酸ガスを運ぶ助けをしています。そのため鉄分が不足、つまりヘモグロビンの量が減少すると、全身が酸素不足の状態となり、めまい、動悸、息切れ、立ちくらみなどの症状があらわれます。

 

しかし、敢えてそのような健康状態にすることで肉の色が白くなるのです。

 

ある時代に「高級な肉」とされたものは、単に筋肉中に適切な鉄分量が蓄積されなかっただけの不健康な肉だといえるでしょう。

 

さらに、肉を柔らかくするために運動も制限されます。つまり、生まれてからの一生を暗く狭い箱の中で過ごすことになるのです。

 

※画像はFarm Sanctuaryより引用

 

白い肉は日本ではあまり見かけないものだと思います。

 

では、わたしたち日本人は関係の無い話なのでしょうか?

 

栄養を制限することの是非を問う

 

日本人が好むサシの入った肉

 

わたしたちが普段目にする肉は赤身肉が多い。

 

しかし、日本で高級とされる霜降り肉には脂肪交雑(通称:サシ)と呼ばれる脂肪分が多くあります。

 

そのサシを意図的に入れるためにはビタミンAの血中濃度をコントロールし、つまり敢えて低濃度にすることでサシを入れるのです。

 

ですが、ビタミンA欠乏症に陥ると食欲が低下するだけでなく、失明や歩行障害にいたることがあります。

 

そのようなことを「知ったうえで食べる」のと「知らずに食べる」のでは、わたしたち消費者としての行動に大きく違いが生まれるはずです。

 

わたしたちは多くの命が犠牲になることで生きながらえています。

 

動物からの搾取を撲滅し、犠牲をゼロにするための運動(ヴィーガニズム)が世の中の主流になれば良いのですが、そのような社会が早急に実現されることは現実的ではないでしょう。

 

だからといって、全てが許され、見過ごされていいはずもありません。

 

この先の未来をどのように描き、その未来に向けて着地していくのかを選びとっていく必要があるのです。

 

わたしたちは、どんな未来を選択するのか

 

1960年代のイギリスにおいて、動物福祉運動に最も反対していたグループは畜産業界と農業団体だったと言われています。

 

彼らは、動物たちへの福祉改善を求める声に対して、生産コストの上昇や、伝統的な畜産方法の否定につながるとして強く反発しました。

 

また一部の消費者からも、動物福祉の向上より安価な食肉を求める声が根強くありました。

 

日本政府の動き

 

農林水産省は、家畜の飼養環境や取り扱いに関する指針となる「動物福祉の考え方に基づく家畜の飼養管理指針」を定めています。

 

同省が指摘する動物福祉に関する課題は以下のような点です。

 

・適切な飼養環境の確保
畜舎の広さや構造、温度・湿度管理、衛生管理などが適切でなく、動物の健康や行動欲求を満たさない状況が問題視されている。

 

・ストレスへの配慮
長時間拘束や過密飼育、不適切な取り扱いなどにより、動物にストレスがかかり、健康状態や生産性に悪影響を及ぼしている。
 

・病気予防と治療
適切な衛生管理やワクチン接種、健康観察などを通じた病気予防、および病気の早期発見と適切な治療が重要視されている。また、動物の種類や成長段階に応じた適切な飼料と新鮮な水の供給が求められている。

 

・苦痛の少ない屠殺
動物に苦痛を与えない屠殺方法の確立と実施が課題。これらの課題は、動物の健康と福祉を確保するだけでなく、畜産物の安全性を高め、消費者の信頼を確保するためにも重要です。

 

 

 

畜産業とどう向き合っていくのか

 

⚫︎畜産業界の実態

 

日本政府は動物福祉に関する指針を出す一方で、畜産の現場ではいまだ深刻な問題を抱えています。具体的には、

 

・劣悪な飼育環境
狭いケージに閉じ込められ、身動きが取れない状況で飼育される等、動物たちは強いストレスや苦痛を感じる環境で飼育されている。
 

・過度な成長促進
抗生物質や成長ホルモン剤の過剰投与、遺伝子組み換えなどにより、動物を短期間で成長させることで、生産性を高めている。

 

・病気の蔓延
密集した飼育環境や、不衛生な環境下での飼育により、病気の蔓延が起こりやすく、それが動物たちの健康や福祉を脅かしている。昨今、新聞紙面を賑わす「鳥インフルエンザ」も同様です。

 

・屠殺方法の問題
動物に苦痛を与えない屠殺方法が確立されていない、または実施されていない場合があります。これらの問題は、動物たちの健康や福祉を損なうだけでなく、食の安全や環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

こうした状況を変えていこうと思えば、想定される反対は1960年代のイギリスでも、2025年の日本でもあまり変わらないでしょう。  

 

わたしたちが、生産コストの価格転嫁を受け入れる用意があるか、これまでの畜産・養鶏方法に頼らない新しい福祉に取り組む心づもりがあるか、問われているのはそういったことなのです。

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

⚫︎ この問題を見過ごしたくないと思った。

 

ルース・ハリソンが『アニマル・マシーン』を発表したのが1960年代、つまり発刊から約60年が経過しようとしています。(ちなみに、旧邦訳版が講談社から出版されたのが1970年代でした)

 

この60年の間に徐々に動物福祉をめぐる状況は確かに改善傾向にあります。

 

しかし食肉、あるいは鶏卵生産の現場で何が起こっているのか、わたしたちは多くを知りません。

 

いや、知ろうとしていないのではないでしょうか。

 

日本国内における牛肉・豚肉・鶏肉合計の一人当たり年間消費量は33.9kg(令和5年度)を超え、年々増加傾向にあります。(出典:食料需給表令和5年度より)

 

その一方で食料廃棄が問題になるなど多くの矛盾を孕んでいます。

 

なにより、食糧生産の背景で動物たちがどのような扱いを受けているのか、知る人は少ない。

 

本書をつうじていま一度、動物たちが直面する問題、ひいてはそれはわたしたち人間の問題でもあることを明らかにしたいと考えました。

 

なぜ復刊が必要なのか?

 

鳥インフルエンザが猛威をふるう今だからこそ

 

いま鶏卵の店頭価格が静かに上昇しています。

 

最近ではNHKをはじめとしたメディアでも取り上げられはじめているので、多くの人々の知るところとなっているはずです。

 

では、なぜ鶏卵価格が上昇しているのでしょうか?

 

「鳥インフルエンザでしょ」と皆さんはお答えになるでしょう。

 

では、どうして鳥インフルエンザがここ数年増えているかは知っていますか?

 

たしかに昨今の鶏卵価格が上昇している要因は鳥インフルエンザの蔓延によるものですが、「なぜ鳥インフルエンザが蔓延するのか?」について誰も問わないのは何故なのでしょうか。

 

身動きも取れないほど過密な場所で飼育される、運動もできない/過剰な薬剤投与で虚弱体質になっているなか、野生動物が持ち込む病原菌やウイルスが大規模な鳥インフルエンザを引き起こす要因なのです。

 

「殺処分」という言葉の裏側では、一度に数十万羽が殺され、埋められています。

 

それが、どうして正常だと言えるのだろうか。

 

まずはこの事実から向き合わねばならないのです。

 

わたしたちが生きる現代社会は、こうした動物を巡る疫病と隣り合わせの大変危機的な状況です。

 

それもこれも、動物を動物として扱わない工場型畜産に原因があることは論をまちません。

 

この問題は、ヴィーガンの人たちのものだけでなく、この世に生きるすべての人たちの問題です。

 

わたしたちは先ずこの認識から変えるべきなのです。

 

提供:AWCP

写真提供:AWCP/昼間であってもこの暗さ。一生をこの場所で過ごすのです。

 

寄稿

 

ここで、一般社団法人アニマルウェルフェア・コーポレート・パートナーズ・ジャパン代表の上原まほさんから寄稿していただいた文章をご紹介します。  

 

932万羽。日本で2025年2月11日の時点で、鳥インフルエンザのために殺処分対象となっている鶏の数です。

 

神奈川県の人口が922万人程度ですから、数値だけで見ても甚大な被害といえます。この数値の一つ一つが尊い命であり、そして最大の被害をこうむっているのは人間(事業者)だけでなく鶏たちも同様でしょう。

 

日本の1戸当たりの飼養羽数(成鶏めす)は7万9,000羽(畜産統計、令和6年2月時点)、同時点での総飼養羽数が1億2,968万9,000羽なので、殺処分対象となった数字がどれほどのものか想像に難くないのではないだろうか。

 

鳥インフルエンザが発生した場合、発生源とされる農場を中心に半径3K以内の地域では鶏卵の出荷が制限されます。当然市場では鶏卵が不足するでしょう。生産者は養鶏場経営が立ち行かなくなる大きな被害がを被ります。

 

ですが、鳥インフルエンザの外部性被害は事業者が被る金銭的被害にとどまりません。感染の恐れがある鶏の殺処分に従事する人たちにも経済的、精神的な被害、とくにメンタルケアを要する重大な事態であることは見過ごされがちなのです。

 

世界中で鳥インフルエンザが流行し、毎年殺処分をされる数多くの鶏たちがいます。それでも現代の生産方法を繰り返す理由は何でしょうか。

 

日本でも飼養衛生管理基準(鶏その他家禽(かきん))では、密飼いの防止についての言及があります。しかし現代の鶏卵の生産には過密飼育でなければ、実現できない廉価な鶏卵があります。「たまごは物価の優等生」のブランディングが鶏、生産者、そして消費者の首を絞めてしまってはいないでしょうか。今まさに、卵を消費する、ひいては畜産物を消費することに影響を見直す時かもしれません。このような生産モデルは時代と逆行する、非持続的な生産であることを浮き彫りにしています。

 

写真提供:AWCP/2012年以降、バタリーケージ飼いはEUでは禁止されています。日本では・・・

 

そもそものお話です。

 

わたしはなぜ、クラウドファンディングを行うのでしょうか?

 

自己資金や、銀行からの借入金での実施ではだめなのでしょうか?

 

安易に皆さまに支援をお願いするというのはいかがなものか。そんな声が聞こえてきます。

 

このプロジェクトは主にわたしの自己資金で進めています。

 

コツコツと資金を貯めながら自分だけの資金で進めることも可能でした。しかし、敢えてクラウドファンディングという形式を取る理由を説明させてください。

 

それは、少しでも多くの人に『アニマル・マシーン』を手にとって欲しいと思うからです。

 

いま、日本各地で書店が減少しています。雑誌の廃刊が相次ぎ、廃業に追い込まれる出版社も少なくありません。そんな中、わたしは三年前に出版社を起業いたしました。「どうしてこの逆境下にそんな無謀なチャレンジをするのか?」多くの人から嫌というほど投げかけられた言葉です。その理由は、出版業でしか成し得ないことがあると思うからです。

 

出版社というのはある意味で究極的に平等な業界で、ある本を出版し本屋さんが「うちの店に並べたい」と思ってもらえたら多くの人の目に触れる可能性が高まります。それが大手出版社である講談社の本であれ、弱小零細出版の白蝶社であれです。

 

しかし、大きな会社になればなるほど「売れそうな本」しか出版されません。それは多くの社員を抱えていれば当然でしょう。定義は様々かと思いますが「良い本」というのはたくさんの人に買われる本ではないかもしれません。ある人の人生を大きく変えてしまうほどの良書が、他人には見向きもされない駄本であることも多いでしょう。

 

 

わたし、つまり白蝶社が考える「良い本」は社会に潜む「見えにくい哀しみ」に目を向ける本です。

 

「被差別部落問題」「イジメの問題」「赤ん坊遺棄」「無縁仏」「ヤングケアラー問題」

 

世の中は、多くの哀しみで溢れています。

 

しかも、その多くは社会から、多くの人から”見えないこと”にされてしまっている。

 

そうした「見えにくい哀しみ」にこそ光をあてて世の中に問うことこそが必要だと思っています。

 

わたしの取り組みも、この社会からすればとても小さく、見えにくいものだと思います。

 

そして、そのような見えにくいものだからこそ、こうした取り組みは自分一人でどうにかなることでもありません

 

多くの人の賛同や協力が必要です。

 

そこで、人々の善意が集まるクラウドファンディングの仕組み、中でもReady Forのような社会的意義のあるプロジェクトを多く輩出するプラットフォームでこそ、このプロジェクトを成功させたいと考えました。

 

わたしは多くの人にこの取り組みを知っていただきたいし、出来ることならば賛同していただきたい。

 

そう思ってこのプロジェクトを立ち上げました。

 

⚫︎『アニマル・マシーン』復刊にご協力お願い致します

 

既に英国の版元とは交渉済みで『アニマル・マシーン』の日本国内における独占出版権を獲得しました。

 

現在は、装画・装丁の制作、解説文の依頼、動物福祉の最新状況を踏まえた注釈の追加など、制作作業を着々と進めています。

 

同プロジェクトには、皆さまからのご支援が不可欠です。そして、そのご支援が動物福祉の未来を切り開く鍵となります。

 

一朝一夕に解決することではないことは承知しています。

 

ルース・ハリソンが著した本が過去60年、日本だけでなく世界各国で読まれてきました。そして動物たちを巡る環境も確実に改善してきています。そして更にこれから60年先の未来へ、この本を残していきたいと思います。

 

わたしたちは決して無力な存在ではありません。

 

現在から未来へバトンを繋いでいくことで、未来を良いものにしていくことができます。

 

是非、未来の子どもたちに、そして動物たちに、良い世界を残せるようご協力をお願いいたします。

 

目標

 

わたしが掲げる目標は、この先60年ルース・ハリソンの想いを受け継ぎ、そして『アニマル・マシーン』を読み継いでいくことです。

 

『アニマル・マシーン』の前書きには『沈黙の春』で有名なレイチェル・カーソンが寄稿しています。

 

彼女も環境問題への警鐘を鳴らすべく一冊の本をしたため、それを世界に問いかけました。そしてその後どうなったか、わたしたちは知っていると思います。一朝一夕に世の中は変わりません。ただ、先ずは知ることから始めませんか。動物福祉という思想が少しでも多くの人に伝わること。そして、そこから少しずつでも変化の兆しを作っていきたいと考えています。

 

 

⚫︎ 資金使途

  • 装画制作費
  • 装丁費
  • 本文デザイン費
  • DTP費
  • 印刷費
  • 倉庫保管費 など

 

⚫︎リターン

 

ご支援いただいた方には、復刊書籍や関連グッズなど、様々なリターンをご用意しております。重ねてのことではございますが、ご協力のほどお願い申し上げます。

 

最後に、、、、代表・鈴木の想い

わたしが『アニマル・マシーン』を知ったのは一般社団法人アニマルウェルフェア・コーポレート・パートナーズ・ジャパン代表の上原まほさんとお会いしたことがきっかけでした。

 

その頃、わたしは『ダーウィン事変』(うめざわしゅん作)という漫画から「動物倫理」という学問分野に興味を持ちはじめ、ヴィーガンの方々や動物福祉に関する活動をされる方々、畜産業に携わる方々、屠畜に携わる方々など、動物をめぐる様々な人たちに話を聞き、一冊の本を作りました。(『B.E. 特集「動物と植物」』)

 

わたしたちは実に多くの動物に囲まれて暮らしています。

 

それは愛玩動物と呼ばれる犬や猫が最も身近な存在ですが、その他にも畜産業に関わる牛や豚、鶏などがその代表でしょう。しかし、その畜産業における動物たちは、とかく都市生活者(これは東京・大阪のような大都市に限りません。日本のほぼ全体が都市生活者と呼べるでしょう)にとっては、とても遠い存在になってしまいました。

 

日々食卓に並ぶ肉製品や卵、乳製品がどのように作られ流通しているか、意識を向けることがほぼ無いと思われます。

 

ただ、わたしは「では、肉や卵を食べなければいい。みんなヴィーガンになればいい」という安易な答えを導き出すことを目的としていません。

 

いま必要なのは、一人ひとりが”食(食べること)”について、そして”生命(いのち)”について真剣に考え、向き合うことであって、答えは1つではないと思っています。それぞれが答えを出してほしいと考えています。

 

もし、食べることに善悪があるとするならば、何も考えずに”ただ食べる”ということが悪だと思っています。  

 

美味しいからいい、健康に良ければいい、わたしたちの食事に対する意識はそういうものかもしれません。

 

しかし、そもそも不健康に育てられた牛や豚、鶏を食することが、わたしたち人間の健康につながるのでしょうか?

 

そもそも、畜産動物たちをただ肉製品にするため、卵を得るための生きた機械のように扱っていて良いのでしょうか。

 

人間に愛される犬や猫が動物であるのと同様に、牛や豚、鶏も動物です。そこには何らの差別もないはずなのです。

 

 

皆さんと一緒になって考えていきたいです。是非、この本をきっかけに話し合いませんか。

 

プロジェクト実行責任者:
合同会社OTANIACS
プロジェクト実施完了日:
2025年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

資金使途 ・版権獲得費(既に支払い済み) ・装丁作成費 ・校正費 ・印刷費 ・協力者への謝礼 ・交通費、旅費

リスク&チャレンジ

プロジェクトを実施する上でのリスクについて
各ワークショップにお呼びするゲストについては先方のご都合により変更となる可能性がございます。ただ、ワークショップにゲストが来ないという事態はございませんので、その点はご安心いただきたく存じます。
リターンを実施する上でのリスクについて
開催場所については、参加人数に応じて変更の可能性がございますが、ワークショップ開催場所が確保できないことはございませんので、その点はご安心いただきたく存じます。
プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要となる差額資金は代表である鈴木の自己資金で対応いたします。

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プロフィール

2022年に設立した、ひとり出版社(代表:鈴木豊史) 「ブラジルで蝶が羽ばたくと、米国テキサスでトルネードが起きる」と言われるバタフライ・エフェクトという考え方があります。とても小さな出版社である白蝶社ですが、わたしたちが本を出すことで、社会に少しでも良い変化を起こしたい、良い方向に変わってほしい、という願いを込めた会社です。

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リターン

3,000+システム利用料


動物福祉応援コース(3,000円)

動物福祉応援コース(3,000円)

応援いただいた感謝のお手紙をお送りいたします。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

4,000+システム利用料


『アニマル・マシーン』1冊の購入

『アニマル・マシーン』1冊の購入

発送は日本郵便のクリックポストを使用いたします。発売後に順次発送いたします。(送料込みのお値段です)

申込数
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在庫数
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発送完了予定月
2025年6月

5,000+システム利用料


動物福祉大応援コース(5,000円)

動物福祉大応援コース(5,000円)

応援いただいた感謝のお手紙をお送りいたします。

申込数
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発送完了予定月
2025年6月

10,000+システム利用料


書籍+オリジナル・アクリルキーホルダー セット

書籍+オリジナル・アクリルキーホルダー セット

『アニマル・マシーン』を1冊。加えて、装丁デザインをアクリルキーホルダーにしたオリジナルグッズをお送りいたします。

制作の過程を随時ご報告いたしますので、お手元に届くまでお楽しみに。

申込数
0
在庫数
100
発送完了予定月
2025年6月

10,000+システム利用料


書籍+オリジナルブレンドティー セット

書籍+オリジナルブレンドティー セット

『アニマル・マシーン』に登場する牛、鶏、豚たちをイメージしたオリジナルのブレンドティーを日本三大銘茶である「狭山茶」(埼玉県)、「さしま茶」(茨城県)の茶農家さんと開発いたしました。読書タイムのお供にどうぞ。


『アニマル・マシーン』に登場する牛、鶏、豚など動物たちの生活が「こうであったらいいな」をイメージしたお茶をブレンドいたしました。詳細はnoteの記事をご参照ください。

https://note.com/otaniacs_jpn/n/n0de87e61fd48

オリジナルブレンドティー6種セットをお送りします。

製造販売に関する許認可は委託している「的場園(埼玉県)」「松田製茶(茨城県)」が取得しています。

申込数
1
在庫数
99
発送完了予定月
2025年6月

15,000+システム利用料


書籍+ワークショップ参加権

書籍+ワークショップ参加権

開催日時
2025年6月〜7月の土日で調整中
(2025年6月中に決定します)

開催場所
東京近郊にて予定

ゲスト
調整中

【備考】
・1支援につき1人まで参加可能です

※発送完了予定月までに、イベント内容や日程調整の方法などの詳細についてメールにてご連絡いたします。

申込数
1
在庫数
14
発送完了予定月
2025年7月

16,000+システム利用料


動物福祉 布教セット

動物福祉 布教セット

大学のゼミや研究会、勉強会など複数人で購入いただくのに適したプランです。通常価格(3,500円*5冊=17,500円)よりもお得に購入いただけます。

発送は日本郵便を使用いたします。発売後に順次発送いたします。(送料込みのお値段です)

申込数
0
在庫数
50
発送完了予定月
2025年6月

プロフィール

2022年に設立した、ひとり出版社(代表:鈴木豊史) 「ブラジルで蝶が羽ばたくと、米国テキサスでトルネードが起きる」と言われるバタフライ・エフェクトという考え方があります。とても小さな出版社である白蝶社ですが、わたしたちが本を出すことで、社会に少しでも良い変化を起こしたい、良い方向に変わってほしい、という願いを込めた会社です。

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