プロジェクト実施のご報告
ジーエルエム・インスティチュートの皆元と山元です。
ジーエルエム・インスティチュートは、皆様の温かいご支援により、2016年5月21日(土)から30日(月)にかけて、フィリピンにて農機レンタルのソーシャル・ビジネスを手掛けるARMLEDスタッフ4名を日本に招聘し、研修を実施しました。大変長らくお待たせし申し訳ございませんが、ここに成果の概要をご報告します。詳細につきましては、今後、新着情報ページにおいて数回に分けてご報告します。(リターンとして報告書を用意しており、それを踏まえ公開のタイミング・内容を検討しました。ご容赦いただければ幸いです。)
【成果概要報告】
最初の3日間は小田原市の小規模有機農家やNPO法人等を訪問し、フィリピンではまだ普及していない各種農機の操作を経験しました。また、地域で活躍する農機整備士を訪問して、修理の作業場や道具を見学し、農機修理に対する想いに触れました。
その後、北海道での3日間では、まず農機メーカーでの農作業安全研修を受講し、トラクターについての講義と実地訓練を受けました。翌日、深川市においては、高性能・大型農機の作業を見学し、日本の多種多様な農機について学びました。また、農機の販売・修理・メインテナンスを手掛ける企業を訪問し、整理工夫のある整備工場を見学、農機修理のみならず営業における心構えについて話を伺いました。その後は、農業協同組合(農協、JA)を訪問し、コメの収穫後の工程について理解を深め、大型で高性能な設備を見学しました。北海道での最終日は、農機レンタル会社を訪問し、そのビジネス戦略や業務手順等を学びました。
7日目には、大宮の農研機構を訪問し、日本の多種多様な農機は過去何十年もかけて海外の技術を基盤とし改良を重ね、政府機関・民間企業・農民の連携の下、開発が進められてきたということを学びました。その後、8日目の準備を経て、9日目には、GLMiが主催する「国際協力塾セミナー」にて、30名以上の方の前で本研修の活動を発表し、ワークショップでは研修後の活動計画について参加者の方々と意見交換をしました。翌日、全ての日程を終えたスタッフたちは帰国の途に就きました。
帰国後は、ARMLEDスタッフが作成した活動計画に沿い、活動地域であるヌエバ・ビスカヤ州の農民や農機オペレータへの知識や技術の伝授、ソーシャル・ビジネスとしての事業の成長を図っていきます。
【会計報告】
皆様からのご支援の総額は1,175,000円で、このうち手数料を除いた959,270円全額を研修に活用しました。内訳としては、41%の586,605円を研修旅費、12%の178,101円を査証取得代、滞在中の食事代、事前調整時の旅費等の業務管理費、9%を研修先への諸謝金等、5%の64,334円をリターン費に使用しました。研修旅費及びリターン費については、自己資金等からもそれぞれ158,414円と93,501円を支出しました。
弊団体は、今後も地球規模課題の解決に貢献できるよう国内外で活動を進めてまいります。弊団体を思い出された際には、READYFOR新着情報、ホームページやfacebookページにアクセスしていただければ幸いです。当会の事業内容や運営に関しましてご意見がございましたら、ぜひお聞かせくださいますようお願い申し上げます。
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今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。