1940年代当時に思いを馳せ、準備を進めています。

平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク「PEACE IN THE DARK」のための準備を進める日々。

「まずは、当時どんなことが起きていたのかをちゃんと知りたいね」と話していたところ、スタッフがあるものを持ってきてくれました。

それは、戦時中に軍医として活躍していたかたの軍服やコート、鞄、当時の写真やお手紙など。

なんとスタッフの曽祖父様が、1940年代に広島で軍医さんをされていたのです！

こちらのアテンドが触っているのは、出征兵士に女性が贈ったといわれる「千人針」。

玉留めを１目ずつ刺していくことで、「武運長久」という文字を表しています。

千人の女性がひと針ずつ刺していったことから、「千人針」と呼ばれるようになったんだとか。

曽祖父様の出征の際、ご家族が一生懸命作られたのでしょう。

ひとつひとつの玉留めを丁寧に触りながら、思いを馳せます。

ネパール出身のアテンド、ニノが手に持っているのは、曽祖父様の軍服。

袖に施された刺繍がなんとも立派で、階級の高い軍医さんだったことが伺えます。

お次は当時のコートです。ウールの素材でできており、ずっしりとした重厚感が。

「自分にぴったりだ！」と喜ぶニノと、「おじいちゃんはニノくらい大きいひとだったんだねぇ」とコートを触るアテンドたち。

実は、ニノが来日した理由の１つに第二次世界大戦があります。

原子力爆弾を落とされ、壊滅状態となった日本がどうしてこんなにも早く復興したのか？

それを知りたくて、日本に興味を持ったというのです。

どうやって日本は、戦後を乗り越えたのか？

当時の人はどんな思いで、日々を過ごしていたのか？

これからスタッフ間でのさまざまな対話を経て、PEACE IN THE DARKを作り込んでいきます。