フィンランドで日本の木のおもちゃの魅力を伝えたい

みなさんこんにちは！

よく晴れた母の日の今日は、フィンランドに届いた木の香りが残るあたらしい木のおもちゃを2つのスーツケースから出して、ヘルシンキのクラシックなリクハルディンカトゥ図書館でイベントを行いました。私たちのプロジェクトに共感してくださった司書の方々のサポートのおかげで、今回のイベントを実現することができました。

日本からのあたたかいご支援によってフィンランドへ届けることのできた「グッド・トイ」を中心としたおもちゃは、どれも子どもたちには魔法のように見えていたようです。どこからともなく素敵な音が聞こえてきたり、不思議な動きを見たりしたときに、子どもたちが目をまん丸にして感動していた姿が忘れられません。

図書館の子どもエリア以外の担当の方も、木のおもちゃを体験しに来てくださり、早速来館者の方々へ楽しさを伝える伝道師としてご活躍いただきました。楽しい図書館をつくりたいという思いに、私たちも少しだけでも参加できて光栄です。また秋に一緒にイベントができたらと嬉しいお誘いをいただきました。

前回のヤトカサーリ図書館と同じく、今日も色んな言語が飛び交うイベントとなりました。とてもおもしろいのは、おもちゃを介した音や動き、そしてそれに合わせた表情は、言葉に全く劣らないコミュニケーションになるということです。

どれから遊んだらいいか迷ってしまうほどの、素敵な木のおもちゃの遊びを提供できたことは、私たちにとっても大きな喜びでした。その子なりに不思議な部分を見つけていく過程が一人として同じではなく、私たちはただただ見守り、ときには一緒に何か新しいことを発見できたのが嬉しかったです。

ある親子からはこんな嬉しいお話が聞けました。朝のバレエのレッスンの後に「図書館に行くよ！」とお父さんが言うと、「うーん行かない」と言っていたのに、来てみたらたくさんの木のおもちゃがあり、夢中になって遊んで帰る頃は「来て良かった！」に変わっていたそうです。その楽しさが伝わったのか、遠くから眺めていたおばあさんも近くまで来て、木のおもちゃの遊びを少し体験してくださいました。人生の一コマを一瞬にして輝かせてくれるおもちゃと遊びはとても素敵だなあと思いました。

13か月の赤ちゃんは、来たばかりの頃は初めての場所と人に囲まれて泣き出してしまうほどでしたが、おもちゃが色んなふうに動くのを見せてあげると、どれもお父さんと一緒にしっかり見つめて、慣れてきた頃には好きなものをしっかりと手に握って楽しんでいました。

そしてある時には、気づくと大人のみなさんがひとつひとつおもちゃを手に取って癒されている光景がありました。ふっと目の前のことだけに集中して遊ぶ時間は、年齢を問わず大切な時間だと感じました。特に自分で考えておもしろく変えていける遊びは、最高のマインドフルネスではないかと思います。

たくさん遊んだ後、子どもたちには「もっと木のおもちゃで遊びたい？」と手作りのボードで質問をしていました。すると、自分の好きな色のシールを迷わず「遊びたい！」方にペタペタ貼ってくれて、私たちはとても素直な意見に迷わず進んでいいんだと、とても後押しされました。

この他、保護者の方には簡単なアンケートを記入いただいて、イベントの貴重なフィードバックを得ることができました。この手探りでも貴重な一歩を自信に、これからのイベントに臨んでいきたいと思います。