クラウドファンディング支援者の皆さま
クラウドファンディングに際しましては、大変なご協力をいただき、有難うございました。頂いた資金は、全額弁護団に寄付しました。弁護団よりの「お礼と活動報告」をお届けいたします。
お礼と弁護活動のご報告
私達弁護団のために,支援者の皆さんが一生懸命動いていただき,今回クラウドファンディングが成功し,潤沢なる弁護活動の資金をいただくことができました。本当にありがとうございました。
12月22日、ついに最高裁が決定を下しました。原決定(東京高裁の再審を認めない決定)を取り消し、本件を東京高裁に差し戻す、という決定でした。「原決定を取り消さなければ、著しく正義に反する」と宣言するに至った決定によって、再審請求審は新たな局面を迎えました。検察を慌てさせ、私たちに有利な展開となりました。(弁護団の声明を参照なさってください)
今回の資金により,これまで支出できなかった鑑定人候補者のところへの訪問費用や,アメリカの研究者に対する謝金も,直ちに支払わせていただきました。これから,このような費用の支出は次々に見込まれています。
最高裁の決定により、論点は二つに絞られました。ひとつは、「犯行着衣」とされている衣類に残る血痕の色がおかしい(赤みが強すぎる)という点。そして、袴田さんのものとは一致しないと証明された血痕のDNA鑑定(本田教授による鑑定)が評価できるかという点。この2点を中心に、いままで考えられなかった大がかりな実験と鑑定等をいろいろ検討しているところです。すでに方向性が出されて準備中、進行中のものもあり、また今後検討に入るプランもあります。
残念ながら内容を具体的に明らかにすることができません。これからの進行は、最高裁の決定によって「再審無罪」の方向へと舵が切られました。油断することなく念には念を入れ、勝利を確実につかむダメ押し作戦の展開です。
私達は,これまで袴田巖さんのために,どんなことでもしなければならないと考えて活動してきました。しかし,実際のところは,費用のことが知らず知らずのうちに発想を制限する方向に影響していたことがわかりました。そこで,今後は,巖さんのために,どんなことでも取り組み,一日でも早く再審を勝ち取るために活動していく覚悟です。
今回のクラウドファンディング,本当にありがとうございました。そして,今後とも引き続きご支援をよろしくお願いいたします。