袴田事件を再審無罪へ。最高裁に立ち向かう、弁護団に応援を。

袴田事件を再審無罪へ。最高裁に立ち向かう、弁護団に応援を。

支援総額

17,948,000

目標金額 10,000,000円

支援者
1,453人
募集終了日
2020年10月16日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

現金でお預かりした方を含めると1510人からのご支援が集まりました。

たくさんのご支援をありがとうございました。

 

>> English ver. is here; Project  Overview

>> How to Support by Credit Card

 

 

 

 

 

 

 

 

彼には、私たちには、時間がありません。

 

もしかしたら明日から、

彼はふたたび独房で、

「死刑執行」を待つ身に戻ってしまうかもしれないのです。

 

身に覚えのない、罪なのに。

 

袴田 巖(はかまだ  いわお)さん。

 

いわゆる「袴田事件」の容疑者とされた彼が逮捕されたのは、まさに人生これからという30歳のとき。

その後48年間、無罪を主張しながらも、独房生活を余儀なくされました。
 

強要された自白、辻褄の合わない証拠の数々。

元裁判官の「私は無罪を確信しながら死刑判決を書いた」という言葉。

 

彼は、死刑判決が確定したあとも、

裁判のやり直し(再審)を求めつづけています。

 

そして2014年、静岡地裁で再審開始が認められ、袴田さんは78歳で一時釈放に。

大きなニュースになりましたが、しかし、それはあくまで「仮」の釈放。

無罪が決まったわけではありません。

その後の東京高裁では身柄の釈放は維持されたものの、再審開始決定は棄却されました。

 

この先、最高裁で再審開始が認められなければ、彼はまた刑務所に逆戻り。

死刑執行のときを待つことになってしまいます。

 

彼の時計は、当時で止まったままです。
そして日本の司法も、同じく止まったままなのかもしれません。

 

必ず「無罪」を勝ち取るため、

今日も弁護団は、新しい証拠集めに奔走しています。

このクラウドファンディングは、その新証拠による立証を資金的にサポートするために立ち上げました。

>>資金の使い道の詳細はこちら

 

あなたのご支援が、袴田さん無罪判決のための力になります。
あなたのご支援が、日本の司法を変えるピースになります。

これは、命をかけた闘いなのです。

 

2020年8月18日 袴田さん支援クラブ

 

#袴田事件に無罪を

 

 

 

袴田事件のあらましについてまとめた動画です。ぜひご覧ください。

 

|資金の使い道

 

いただいたご支援は、袴田支援クラブから弁護団に寄付いたします。

 

1)弁護団の活動費 新証拠の発見、実験と鑑定、意見書を専門家に委託する費用等

・5点の衣類がねつ造された「証拠」であることを科学的に実証する活動
・その他の有罪証拠への合理的な疑問を主張するための活動
・高裁決定の法理論上の問題(憲法違反、判例違反)を指摘する活動

2)再審法改正に向けた諸活動

3)袴田事件に関する広報活動の充実

 

※とりわけ、DNA型鑑定については国外にも活路を求めています。すでに裁判所に提出済みの、国内の研究者による鑑定結果に加えて、多面的な証拠とするためです。

 

※ただ、集まった資金を使ってどのような立証活動ができるのか、あるいはやろうとしているのか、具体的なことは明らかにはできないことをご理解ください。なぜならば、審理中に弁護活動の手の内を明かせないからです。

 

※本件は、日本弁護士連合会(日弁連)からの支援もいただいていますが、それではまかなえない実験・鑑定ができる余裕を確保する必要があります。

 

 

袴田事件とは 

:日本の "刑事司法の闇" が招いた、死刑冤罪(えんざい)事件です。

>> English ver. is here; Robbery and Murder at Kogane Miso

 

|1966年、こがね味噌強盗殺人放火事件

 

1966年6月30日、静岡県清水市(現 静岡市清水区)で強盗・殺人・放火事件が発生。

 

「有限会社王こがね味噌橋本藤作商店」の専務の自宅が放火され、焼跡から専務(41歳)、妻(38歳)、次女(17歳)、長男(14歳)の計4人の他殺死体が発見されました。死体解剖の結果、4人は合計40カ所以上の刺し傷が残されていました。

 

静岡県警は内部に詳しいものの犯行とみて、事件現場近くの味噌製造工場と従業員寮を家宅捜索。事件後50日目に、元プロボクサーで、当時こがね味噌の従業員だった袴田巖さんを逮捕します。

 

|1968年、地裁で死刑判決。1980年、最高裁で死刑確定

 

取調べではかたくなに犯行を否認していた袴田さんでしたが、19日目に、自白に追い込まれました。強盗殺人罪、放火罪、窃盗罪で起訴となります。

 

しかし、静岡地裁で始まった裁判では、袴田さんは一貫して起訴事実を全面否認し、無実を主張しました。ところが事件から1年2か月後に「発見」された血染めの「5点の衣類」などが証拠となり、1968年9月11日、静岡地裁は死刑を判決。その後1980年に最高裁で死刑が確定します。

 

 

|1981年、第一次再審請求。2008年、第二次再審請求

 

弁護側は1981年4月20日、新証拠を携えて一度目の再審請求を行いました。「再審」とは、確定した有罪判決を取り消して、もう一度裁判をやり直すことです。

 

しかし、この申し立ては、2008年3月24日に最高裁にて棄却されてしまいます。弁護側はただちに二度目の再審請求を実施しました。

 

|2013年、無罪を示す新証拠を発見。2014年、一時釈放へ

 

2013年、弁護側推薦の本田克也筑波大学教授は、死刑判決の証拠の一つだった「5点の衣類」に付着している血液が袴田さんのものではない可能性があるとのDNA鑑定を提出。他にも、「5点の衣類」が発見された際の、衣類の「色合いや血痕の色」が不自然であることを示す新証拠もありました。これは再審が認められる可能性を大きく持つ「重大な証拠」であり、世間の注目を集めました。

 

そしてついに2014年3月27日、静岡地裁で再審を命じる判決が出され、死刑および拘置の執行停止が決定(あくまで「一時停止」であり、死刑が取りやめになったわけではありません)。

 

袴田さんは47年7か月ぶりに故郷の静岡県浜松市に帰ります。この記録は、「世界最長収監」としてギネス世界記録に一時認定されていたほどです。

 

 

|2018年、高裁が再審を棄却

 

ところが、2018年6月11日、東京高裁は静岡地裁の決定に対し「地裁が認めたDNA鑑定の結果には科学的疑問が存在し、証拠として信用できない」などとして再審請求を棄却。

 

袴田さんの年齢等を考えて、拘置と死刑の執行停止は維持されましたが、「死刑判決」は復活することとなります。弁護側は最高裁に特別抗告し、再審開始の判断は最高裁に委ねられることとなったのです。

 

|2020年、今が運命の分かれ道

 

最高裁での審理はブラックボックスの中で進められていて、その状況について弁護団も検察もうかがい知ることすらできません。再審開始の決定について、いつ判断がくだされるかも、分からないのです。

 

もし再審開始の決定が出れば、裁判はやり直され、近いうちに袴田さんの無罪が証明されることとなるでしょう。

 

でももし、再審開始が棄却されれば、袴田さんは独房に逆戻り。死刑執行の時を待つことになってしまうのです。

 

もしかしたら明日、最高裁からの一方的な通知が届くやもしれません。私たちには時間がありません。

 

 

■日本の「再審」は「開かずの扉」?

 

「再審」とは、すでに判決の出た裁判をやり直すこと。しかしこれは、事件の真相を根本的に覆すような「重大な証拠」が新たに発見されたとしても、なかなか認められるものではありません。 日本の再審制度は、「開かずの扉」と呼ばれているほどです。

 

その背景には、証拠の全体像を知るのは検察側だけで、何を裁判に出すかは検察の裁量に任されているという点や、一度決定した有罪判決を覆して無罪判決を出すことは難しいという裁判所の問題点が指摘されています。

しかし私たちは、その開かずの扉をなんとしても開かなければならないのです。

 

 

なぜクラウドファンディング? 

:いただいたご支援の使い道

 

再審開始決定を勝ち取るためには、確定判決を覆すための新証拠が必要です。

 

50年以上前の事件の新証拠を見つけるなんてできるの?と思われるかもしれません。しかし、例えば犯行現場にあった衣服や血液のDNA鑑定、現場の3D再現などの最新科学技術を使うことで、事件当時には見えなかった証拠を示すことができます。

 

すでに弁護団は、何度もさまざまな新証拠を提出していますが、さらに資金があれば挑戦できる調査や実験はまだまだあります。

 

最新科学を駆使した、外部の専門家による実験や鑑定書作成などの立証活動のためには、多くの資金が必要です。

 

また、袴田事件は、日本を代表する冤罪を訴える事件として、これまでも多くの方から注目され、支援をいただいてきました。

 

袴田事件弁護団は、現在再審開始を訴え、最高裁に意見書を何通も提出し、高裁の棄却決定を覆す決定を粘り強く要求しています。しかしこうした弁護団の活動に必要な費用は、そのほとんどが彼らの手弁当でまかなわれているのが現状で、ボランティアです。


そこで、広く資金的支援を訴えるとともに、袴田さんの置かれた現状を広く社会に知っていただきたいと考え(一時釈放の時点で、すでに「無罪が決まったのだ」と勘違いされている方も多くいらっしゃいます)、クラウドファンディングの実施を決めました。

検察はかなりの資金を投下して、今回の東京高裁での再審請求審で大掛かりな証拠実験を敢行しました。

 

元より、国の機関としての検察と民間の弁護団との資金力の差は圧倒的です。例えるなら、大人と幼児が闘うようなものです。力の差ではかなわない弁護団を、皆様の力で補強していただけないでしょうか。

 

袴田さんと、弁護団の小川秀世弁護士(静岡県弁護士会)(右)

 

 

無罪を勝ち取るその日まで。

袴田さんの闘いはつづきます。

 

袴田事件は天災ではなく、人が作り出した人災ではないでしょうか。しかも民主主義の時代にあってはならない過誤であり、身も心も凍り付くような惨禍だと、私たちは考えています。

 

死刑確定後、袴田さんは「拘禁反応」と言われる症状があらわれ、特に事件や再審準備などの裁判の話題についてはまったくコミュニケーションが取れなくなってしまいました。2009年3月2日からは、袴田さんの実の姉・袴田秀子さんが補佐人となり、再審請求人となっています。

 

袴田さん(左)を支え続ける、お姉さんの秀子さん(右)

 

現在、故郷の静岡県浜松市で暮らす袴田さんは、雨の日も風の日も、炎天下も凍てつく日も、毎日5、6時間の街歩きを欠かしません。

 

獄中で「私のもろもろの闘いは今弱者の生を代表するものである」と綴った袴田さんの意思は、現在も、さながら修行僧のように浜松の街を歩き回る袴田さんの背中からにじみ出ています。袴田さんの街歩きは闘いなのです。

 

クラウドファンディングの目的は、お金を集めるだけではありません。袴田さんの無実を信じ、再審無罪を願う全ての人々の存在を、裁判所に示すことでもあります。

 

最高裁が再審開始決定を出すよう願う、みなさんの「袴田さんを応援したい」気持ちをここへお寄せください。

 

袴田さんの裁判を前進させるために、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

■袴田事件を、より詳しく知りたい方へ

:新着情報更新中!

 

1)袴田さんは、なぜ無罪と思われる?

袴田さんが「犯人」とされた背景には、いくつもの不可解な点があります。

>>詳しくはこちら

 

2)袴田事件の裁判と再審請求の経過

>>詳しくはこちら

 

 

弁護団からのメッセージ 

 

■袴田事件弁護団長 西嶋 勝彦 (東京弁護士会)

 

「袴田事件が日本の司法を糾弾する」
 

1)世には迷宮入りの事件もあるが、多くは警察の捜査で犯人とされる人物が特定され有罪判決に至る。
事件と犯人とを結びつけるものは、証拠であるが、物的証拠(客観的証拠)が揃っていればよいが、自白が幅をきかせていることが多く、中には共犯者の自白だけで犯人にされる事例もあり、供述の真実を見抜くことは、捜査にたずさわる者は勿論、事件を審理する裁判官といえども容易ではない。どうすれば真実を見つけることができるのかを自問し、「無罪を見抜く」(裁判官木谷明の生き方-岩波現代文庫)努力を重ねてきた裁判官であればよいが、そうでない裁判官が多くを占める現状では失望することが多い。誤判や冤罪はここから生まれる。

 

>>つづきはこちら

 

 

応援のメッセージ 

 

■新田渉世さん(元プロボクサー)

 

■金聖雄さん(映画監督)

 

 

その他関連情報 

 

・支援クラブ代表猪野待子(いのまちこ)のブログ「袴田家物語」

・Youtubeチャンネル 「袴田チャンネル」

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プロフィール

袴田さん支援クラブ(代表 猪野待子(いのまちこ)) 代表が「農薬も肥料も使わない家庭菜園クラブ」主催中、2016年末に野菜を袴田家に届けた事が、袴田ひで子さん、巖さんとの出会い。2017年、ほぼ毎日袴田家に通い、家事手伝いをしながら親交を深める。同年9月、「袴田さん支援クラブ」を立ち上げ、公開学習会「袴田事件がわかる会」を毎月開催。袴田事件弁護団、ジャーナリスト、えん罪被害者、学者などをゲストに迎えて毎月開催、袴田事件の問題点が広く一般に「わかる」よう努め、支援者の拡大をはかる。同時に、巖さんの「見守り隊」を編成。毎日街を歩く巖さんに同行し、巖さんの安全を守りながら市民と巖さんとの交流の手助け。代表が2020年5月、漫画「デコちゃんが行く 袴田ひで子物語」を出版。2020年6月HSC(HAKAMATA SUPPORTERS CLUB)設立。全国に会員拡大中。

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リターン

3,000


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※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
823人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

10,000


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■お礼メール
■活動報告メール

※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
503人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

15,000


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■お礼メール
■活動報告メール

※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
33人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

30,000


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※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
69人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

50,000


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■お礼メール
■活動報告メール

※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
30人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

100,000


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■お礼メール
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※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
24人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

300,000


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支援者
3人
在庫数
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発送完了予定月
2020年12月

500,000


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支援者
0人
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2020年12月

1,000,000


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支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

3,000,000


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※お一人様で複数口のご支援も可能です。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

プロフィール

袴田さん支援クラブ(代表 猪野待子(いのまちこ)) 代表が「農薬も肥料も使わない家庭菜園クラブ」主催中、2016年末に野菜を袴田家に届けた事が、袴田ひで子さん、巖さんとの出会い。2017年、ほぼ毎日袴田家に通い、家事手伝いをしながら親交を深める。同年9月、「袴田さん支援クラブ」を立ち上げ、公開学習会「袴田事件がわかる会」を毎月開催。袴田事件弁護団、ジャーナリスト、えん罪被害者、学者などをゲストに迎えて毎月開催、袴田事件の問題点が広く一般に「わかる」よう努め、支援者の拡大をはかる。同時に、巖さんの「見守り隊」を編成。毎日街を歩く巖さんに同行し、巖さんの安全を守りながら市民と巖さんとの交流の手助け。代表が2020年5月、漫画「デコちゃんが行く 袴田ひで子物語」を出版。2020年6月HSC(HAKAMATA SUPPORTERS CLUB)設立。全国に会員拡大中。

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