子どもたちの“生きる”を支える「SOSフィルター」を開発したい

子どもたちの“生きる”を支える「SOSフィルター」を開発したい

支援総額

580,000

目標金額 1,800,000円

支援者
55人
募集終了日
2024年6月30日

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プロジェクト本文

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プロジェクト要旨

 

・NPO法人OVAは、検索エンジンやSNSで自殺関連用語を調べるリスクの高い方々に対し、検索連動広告を通じたアウトリーチ・インターネット相談事業を展開しています。小中高生の自殺者数が高い水準が続いており(昨年は過去最多だった一昨年と同じ水準で、危機的な状況が続いています)、OVAでは子どもたちの“生きる”を支えるため、GIGA端末向けChrome拡張機能「SOSフィルター」の開発を独自に進めてきました。

 

・SOSフィルターは、あらかじめ登録された深刻な悩みに関するワードを検索した際、その悩みに合った相談窓口やセルフケアの方法をまとめたポップアップを表示するChrome拡張機能です。情報を提示したうえで、子どもたちの意思を尊重しながら次に起こすアクションをサポートします。

 

・2023年11月にβ版を開発し、教育機関で行った試験導入(生徒数計981名)では、月に約計20~60件を超える検索行動が行われていることが分かりました。ここで得られた知見や今までの調査研究をもとに、「いじめ」「虐待」といった検索キーワードの拡充やコンテンツ・デザインのブラッシュアップを行うにあたり、今回クラウドファンディングを実施することにしました。 2024年7月には開発を終え、教育機関が無償でダウンロードできるようにいたします。

 

「SOSフィルター」とは

 

初めまして。NPO法人OVAのアウトリーチ部に所属する立川花帆です。

 

私たちは、検索エンジンやSNSで自殺関連用語を調べるリスクの高い方々に対し、検索連動広告を通じたアウトリーチ・インターネット相談事業を展開しています。

 

厚生労働省の発表によると、2023年における全国の自殺者数は、昨年よりも44人減少の2万1837人となっています。しかし、小中高生の自殺者数は513人と、過去最高を記録した2022年(514人)に続き、高い水準を記録しました。

 

こうした深刻な状況を受け、国は「こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」を設置し、2023年6月には「こどもの自殺対策緊急強化プラン」を取りまとめています。2024年2月には、文部科学省から各都道府県の教育委員会に対し、児童生徒からのSOS早期把握に向け、GIGA端末を活用した対策を積極的に取り組むよう、通達を出しました。

「SOSフィルター」β版のイメージ

子どもたちは、GIGA端末を活用してさまざまな検索行動をしており、ときには自殺に関連したワードを調べている、という報告もあります。OVAではこれまでの事業展開で培ったノウハウを活用することで、「リスクの高い生徒に対し、Chrome拡張機能を活用したプッシュ型の情報発信ができないか」と考え、SOSフィルターの開発を進めてきました。

 

具体的には、あらかじめ登録された深刻な悩みに関するワードを検索した際、その悩みに合った相談窓口やセルフケアの方法をまとめたポップアップを表示。情報を提示したうえで、子どもたちの意思を尊重しながら次に起こすアクションをサポートします。

 

2023年11月にβ版を開発し、ご協力いただいた教育機関で試験導入を行なってきました。ある私立の中学校・高等学校(生徒数計981名)では、月に約20~60件を超える検索行動が行われていることが分かっており、SOSフィルターの必要性を強く感じています。今回、そこで得られた知見をもとに本格開発をするにあたり、クラウドファンディングを実施することに決めました。

 

「SOSフィルター」を開発するまで

 

OVAでSOSフィルターの企画を始めたのは、2022年11月のころでした。

 

私自身、高校生のころ、心の悩みを長く抱えていた時期があります。人に対して「助けて」と言うことは、非常に勇気のいることです。当時は、Googleに「つらい」と書き込んだり、Siriのような音声アシスタントに「助けて」と吐き出していました。ですが、Googleや音声アシスタントに声をかけても心が軽くなる言葉は返ってくることはありません。

 

つらい、助けて。心の中では泣き叫びたいほどそう思っているのに、「助けて」と言えない。それはまるで、真っ暗な水の中で一人でもがいているような苦しさがありました。

 

だからこそ、今と未来を生きる子どもたちが社会や大人を信頼し、SOSを出しやすいと思える社会になってほしい。そんな思いから、高校で所属していた部では、関心を持つ社会課題について解決策を考える活動で、自殺対策をテーマにしました。私がそこで発案したのは、「死にたい」という言葉を検索したとき、トップにAIチャットボットが登場し、相談窓口やセルフケアの仕方を紹介したり、話し相手になってもらうというものでした。

 

まさに、SOSフィルターと非常に近い機能です。実は、解決策を考える際、OVA代表の伊藤にコンタクトをとり、ヒアリングをさせてもらっていました。そのご縁をきっかけにOVAで働くことになり、SOSフィルターの開発にも携わることになったのです。

「SOSフィルター」β版のイメージ

開発に向けて、最初はGIGA端末の活用状況についてヒアリングをするため、母校の先生に話を聞きに行くことから始めました。いざ話を聞いてみると、当時は始まったばかりの施策だったため、先生たちも有効な活用方法がまだイメージできていないようでした。

 

また、端末の検索ツールにはフィルタリングが強く設定されており、特定の内容は結果が表示されないようになっていました。有害な情報に触れさせないのは大切ですが、「死にたい」など感情の吐露ともいえる検索行動を制限されると、生徒は抱える悩みや感情を否定されているように感じる可能性があります。検索する、書き込むという行動を尊重しながら、悩みを抱える生徒に寄り添える機能にしたい。そう思った記憶があります。

 

β版の開発では、デザインの担当として、他のスタッフの方々にも協力いただきながら、生徒たちに向けて「分かりやすく・親しみやすい文章にすること」「イラストも入れ、暖かい雰囲気をつくること」を重視しました。現在も本格展開に向けて、デザイン面でのブラッシュアップを進めています。この拡張機能が、過去の私と同じような悩みを抱えている生徒に寄り添い、支えられる仕組みになることを願い、これからも頑張っていきます。

 

支援いただいたお金の使い道について

 

今回、ご支援いただいた資金は

 

目標金額180万円
・開発、デザイン費:約100万円
・広告宣伝費(広報費・啓発イベント開催等):約40万円
・その他(郵送費、消耗品、手数料):約40万円

※仮に目標金額に達しなかった場合でも、自主財源にて本プロジェクトを実施予定です。

に活用させていただく予定です。リターンには、現在制作しているランディングページ上へのお名前掲載や、7月に実施するOVAの「設立10周年記念イベント」へのご招待などを設定しました。

本格開発では、検索キーワードを自殺関連用語だけではなく、「自傷行為」「いじめ」「虐待」「精神疾患」「性暴力被害」など領域を拡充する他、相談窓口やセルフケアなどプッシュ通知をするコンテンツ、デザイン面のブラッシュアップを実施。2024年7月には開発を終え、全国の教育機関が無償でダウンロードできるようにいたします。

 

SOSフィルターを一人でも多くの子どもたちに届けるためには、皆さまのお力が必要です。ご支援や拡散のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

<代表メッセージ>

 

OVA代表理事 伊藤次郎

 

近年、とりわけ児童生徒の自殺が深刻化し、対策として学校で配布する1人1台端末(GIGA端末)を通じた取り組みが実施されるようになりました。

 

一方で、端末で自殺関連用語を調べると学校側に自動的に通知が行くなどのシステムになっていることや、現場の方々にお話しをきくと予算の関係で端末を利用した対策が進んでいない地域も多くあることを知り、問題意識を持ちました。

 

そこで、今までの自殺対策におけるデジタルアウトリーチの実践と研究をもとに自分たちで開発し、無償で提供することで、全ての児童生徒の端末に導入できればと考えました。

 

新しい取り組みで困難も多く伴いましたが、相談窓口等を運営する団体の方々の協力や様々な方の助言をいただき、なんとか学校で実際の試験導入をすることができました。結果を見ると、学校で配布された端末で、子どもたちが想像以上の自殺関連用語を調べていることを知り、本格的な開発と普及を目指すこととしました。

 

本プロジェクトを通じて、深刻な悩みを抱えている児童生徒に一人でも多く、少しでもこどもたちの「生きる」を支えられたらと考えています。どうか応援をお願いいたします。

 

SOSフィルターに関する参考記事

 

児童の自殺対策を目的としたChrome拡張機能「SOSフィルター」。GIGA端末での活用に向け、試験導入を実施

【募集停止中】児童生徒の自殺対策のためのChrome拡張機能「SOSフィルター」を試験導入いただける教育委員会・学校を募集

「子どもの自殺の危険との 遭遇に関する実態調査報告書」を公開

プロジェクト実行責任者:
伊藤 次郎(NPO法人OVA)
プロジェクト実施完了日:
2024年7月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

「SOSフィルター」の開発を行い、2024年7月にリリース及び児童生徒の自殺対策についての記者会見を実施予定。集まった資金は開発・デザイン費、広告宣伝費などに活用。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金にて補填いたします。

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プロフィール

検索エンジンで自殺関連用語を調べる自殺リスクの高い方々に対し、検索連動広告を通じてアウトリーチとインターネット相談を実施しているNPOです。児童生徒は、GIGA端末を活用してさまざまな検索行動をしており、ときには自殺に関連したワードが調べられているという報告もあります。当法人ではこれまでの事業展開で培ったノウハウを活用することで、「リスクの高い生徒に対し、Chrome拡張機能を活用したプッシュ型の情報発信ができないか」と考え、SOSフィルターの開発を行っています。

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リターン

5,000+システム利用料


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5,000円コース

・事務局より、お礼メールを送付します
・SOSフィルターのランディングページにお名前を掲載します

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月

10,000+システム利用料


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10,000円コース

・事務局より、お礼メールを送付します
・SOSフィルターのランディングページにお名前を掲載します

申込数
25
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月

5,000+システム利用料


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5,000円コース

・事務局より、お礼メールを送付します
・SOSフィルターのランディングページにお名前を掲載します

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月

10,000+システム利用料


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10,000円コース

・事務局より、お礼メールを送付します
・SOSフィルターのランディングページにお名前を掲載します

申込数
25
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月
1 ~ 1/ 6

プロフィール

検索エンジンで自殺関連用語を調べる自殺リスクの高い方々に対し、検索連動広告を通じてアウトリーチとインターネット相談を実施しているNPOです。児童生徒は、GIGA端末を活用してさまざまな検索行動をしており、ときには自殺に関連したワードが調べられているという報告もあります。当法人ではこれまでの事業展開で培ったノウハウを活用することで、「リスクの高い生徒に対し、Chrome拡張機能を活用したプッシュ型の情報発信ができないか」と考え、SOSフィルターの開発を行っています。

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