「ふくちゃんプロジェクト」終了の報告をさせていただきます
【感謝のごあいさつ】
2018年は福山市立動物園にとって記念すべき年になりました。
10月から11月の2ヶ月間のクラウドファンディング『福山市立動物園の結核にかかったゾウ「ふくちゃん」を救いたい!』に、全国から予想をはるかに上回るご支援をいただき、達成することができたからです。
いただいた温かいご支援、SNSなどでプロジェクトを広めてくださった方々のコメント、クラウドファンディング に寄せていただいた応援コメントは私たちの挑戦の大きな励みとなりました。
プロジェクトがテレビや新聞などメディアでもたびたび報道され、ボルネオからやってきたふくちゃんの存在をより多くの方に知ってもらう機会にもなりました。
みなさまに心からお礼を申し上げますとともに、Readyforの規則に従ってプロジェクト実施終了の報告をさせていただきます。
結核治療の投薬を終え、元気な日々を過ごすふくちゃん
【クラウドファンディング 結果報告】
第一目標は150万円、そして私たちが目指していた最終目標額は500万円でした。最終的には、931人のみなさまから目標を大きく上回る749万3000円のご支援をいただきました。
ご支援の総額から、クラウドファンティングのReadyforへの手数料137万5714円を引いた611万7286円をふくちゃんの幸せのために利用できることになりました。
内訳は下記の通りです。
第一目標のふくちゃんの今冬の暖房費、結核を継続して検査するためのキット(1年分)の購入にすでに活用させていただいております。
第二目標のエンリッチメントアイテムは、地元の遊具メーカーとコラボして開発の真っ最中です。みなさまには春のふくちゃんの誕生日会でのお披露目を目指しております。
第三目標の運動場へのミストの設置は、暑さ対策のために夏までの設置の検討を進めているところです。
ご支援はリターンの商品の製作や発送費、プロジェクト運用の経費にも活用させていただきます。
このうち、現在経費が確定しているものは、結核の検査キット9万3558円です。冬の暖房費は55万2000円になる見込みです。
エンリッチメントアイテムと機械式ミストの設置は見積もりに合わせて進めてまいります。どちらも初めての取り組みで、費用が前後する可能性がありますが、最終的に資金は余すことなく全額をふくちゃんの幸せのために活用させていただきます。
ジェットヒーター(左)とポリタンクに入れた灯油
結核の検査キット(個包装)
結核の検査キット本体
開発しているエンリッチメントアイテムの試作品
まずは試作品をふくちゃんに使ってもらい、改善点を検討してエンリッチメントアイテムの完成を目指します
【リターンの発送状況】
支援してくださったみなさまにお届けするビデオレターは、12月に第一弾と第二弾を送らせていただきました。
動物園の園長ツアーにつきましては、第一回を12月16日に、第二回を1月20日に実施しております。
ポストカードやバッジ、切手、フォトブック、トートバッグなどのグッズは現在製作中で、2月中に発送させていただきます。
ブロンズサポーター、シルバーサポーターの方の看板へのお名前掲示も、2月中を予定しております。
ふくちゃん誕生日会(2019年4月29日)の特別ご優待のみなさまへは、イベントの日が近くなってから個別にご連絡を差し上げます。
【最後に】
Readyforでのクラウドファンディング の流れとしては、このご報告で一区切りつくことになります。しかしながら、上記の通り第二目標のエンリッチメントアイテムの開発や第三目標の機械式ミストの設置はまだまだこれからが本番です。
そして、いただいたご支援を元に、ふくちゃんのより豊かな暮らしを実現するために、飼育員が日々奮闘し、獣医師が体調を管理して結核を再発しないよう目を光らせていきます。
こうした近況は、フェイスブックのページ「ふくちゃん応援隊」などで継続して発信してまいります。
大変ありがたいことに、クラウドファンディング 終了後のふくちゃんの応援方法についてもお問い合わせをいただいております。
ファンのみなさんの取り組みから始まった「ふくちゃん募金」がございますので、よろしければこちらのページをご覧ください。
http://www.fukuyamazoo.jp/fukuchan_bokin.html
最後になりましたが、改めて今回のプロジェクトに賛同いただいたみなさまに動物園を代表して、心からお礼を申しあげます。
今後とも、ふくちゃんを温かく見守っていただけましたら幸いです。
福山市立動物園
園長 寺岡千佳雄
ふくちゃんの足のケアをする飼育員
ふくちゃんの豊かな暮らしの応援、本当にありがとうございました!