プロジェクト終了報告
クラウドファンディング・プロジェクト『老舗日本酒蔵の飲食店、酒販店支援「またみんなで笑いたい」』にご支援、ご協力をいただきました皆様、ありがとうございます。心より御礼申し上げます。
昨年のコロナウイルス感染拡大は、あっという間に身近な問題となり、誰もが渦中に投げ込まれました。私ども酒蔵はコロナでかつて経験したことの無い売り上げ不振を経験しています。それは外出自粛による飲食店の不振、宴会自粛による宴会需要の消滅が原因でした。そしてあらためて私たちがいかに飲食店さんに支えていただいているかを実感することとなりました。
そんな中、こんな時だからこそ酒蔵にできることは何かと考え取り組んだのがこのプロジェクトです。まだコロナの収束が見えず、私たちの取組みが終わることはありません。また今後も人のつながりが生み出す力とお酒が出来ることを信じて取り組んでまいりますが、飲食店さんに応援のお酒をお届けするなど、予定していた実施内容が完了しましたので、プロジェクト終了報告をさせていただきます。
<プロジェクト実施経過>
既にご報告しております通り、皆様からの支援に加え、協力酒販店さんのご厚意により200店の飲食店さんに応援のお酒「CF限定ラベル 雨垂れ石を穿つ」1.8Lをお送りすることができました。
200店の飲食店さんは、支援者さんのご指定、協力酒販店さんの推薦で決定し、北海道から大分まで幅広い地域、そしてバリエーション豊富な素敵な応援店リストが出来上がりました。
当初は11月に応援飲食店にお酒をお送りする予定でしたが、コロナの第3波が到来する中プロジェクトの遂行が難しくなり、第3波の収束が見えてきた3月に応援酒をお送りしました。首都圏ではまだ緊急事態宣言が発出されていたため、休業中の飲食店さんもあり応援酒が送り返されてくるなど、飲食店さんが置かれている現実の厳しさを感じました。
しかし、飲食店さんからは励みになった、がんばりますという声を電話、メール、お手紙でたくさん頂戴しました。支援者の皆様の応援する気持ちが確実に飲食店さんの力になっていると感じています。
また、SNSには「♯またみんなで笑いたい」のハッシュタグと共に、応援酒が届いたお店の様子や応援酒を楽しむお客様の様子がたくさん投稿されています。そして、応援店リストを頼りに初めてのお店に訪問していただいている支援者さんもおられ、コロナで本格的に外食ができない中でも支援者さんや飲食店さんのつながりが生まれていることを実感しています。
SNSへの本プロジェクトに関連する投稿を出来る限りこちらでシェアし、飲食店さん支援の広がりをはかっています。是非皆様も関連する投稿を見かけられましたが、シェアいただけますと助かります。また、皆様も是非「♯またみんなで笑いたい」を記載いただき、投稿いただきます様、宜しくお願い申し上げます。
そして、当初は予定しておりませんでしたが、支援者の皆さんへのリターン限定で特別に仕込んだ「雨垂れ石を穿つ~里山米仕込~」が、支援者さんにリターンとしてお送りした後1.8Lで180本分ありました。そこで、11店の協力酒販店さんを通じて飲食店さんに特別販売し、飲食店さんの販売促進に活用いただくことにしました。
限定180本のお酒はかなり希少ですので、飲食店さんを訪れたお客様に喜んでいただいていると思います。ちなみに、「雨垂れ石を穿つ~里山米仕込~」は初めて取り組む仕込みでしたが、仕込み時期には程よく寒い気候になった頃もあり、すこぶる順調な発酵経過をたどり、棚田で収穫された「こしひかり」の味わいもしっかり感じる味わい深くて飲みやすい味わいに仕上がりました。
<収支報告>
皆さまからご支援頂いた資金は、下記の通り使用させていただきました。
・応援酒「CF限定ラベル 雨垂れ石を穿つ」1.8L送付にかかる経費915,100円
(お酒代金、送料、限定ラベル作成費用)
・支援者さんへのリターン送付にかかる経費1,265,365円
(支援証・特製トートバッグ・特別仕込酒用ラベル作成費用、お酒代金、送料)
・READYFOR手数料501,535円
<リターンの発送状況>
支援者さんへのリターンの送付につきましては下記の通りです。
・6,000円コース:3月上旬に送付完了
・10,000円コース:3月上旬に送付完了
・20,000円コース:3月上旬に初回リターンを送付済。次回は5月に送付予定です。
・30,000円コース:3月上旬に初回リターンを送付済。次回は4月に送付予定です。
・50,000円コース:12月にリターンの送付を開始し、来年の11月まで毎月送付予定です。
<今後の活動について>
新型コロナウイルス感染拡大の第3波に伴う緊急事態宣言の解除もつかの間で、早くも第4波の兆しが見られ、飲食店の時短要請が再度なされるなど、飲食に関わる皆さんの厳しい状況はまだ続きそうです。国や行政の支援はなされると思いますが、はやりお客様に喜んでもらってこそ飲食店さんの本来の存在価値があり、飲食店さんの喜びがあると思います。
コロナ前の様に外食ができるという日はまだまだ遠いとは思います。それだけに、人のつながりを活かしながら、少ない飲食の機会にすばらしい体験をしていただけることがより大切になると思います。また、コロナの中で奮闘している飲食店さんとすばらしい支援者さんの橋渡しをすることで飲食店さんも厳しい中に大きな心の支えにすることができると思います。
クラウドファンディング・プロジェクトの募集が終了した後、新聞等からの取材をいただく機会が増えています。こういった機会も生かし、SNS等での地道な発信も継続して取り組んで行きたいと思います。
そして何よりも本来の酒蔵の仕事や酒を通じて、お客様に喜んでいただくことで、飲食店さん、酒販店さん、酒蔵が元気になっていくサイクルを回せるように取り組みを続けてまいります。コロナを契機として、社内でスタッフが色々な新企画に取り組んでくれています。コロナに絶対に負けないと心に決め、躊躇せずに色々なことに挑戦していくつもりで取り組みを続けています。お客様の笑顔を想像しながら、事業を通じてお得意先、社会、地域にとって良い循環を生み出すという企業として当然の責任を全うできるよう、奮闘する覚悟で取り組んでおりますので、今後とも応援いただけますと幸いです。是非とも宜しくお願い申し上げます。
以上、プロジェクトの終了報告とさせていただきます。