北海道の地で待望の肺移植、実現へ! ご支援いただいた皆さまへ
今回のクラウドファンディングでは、開始1週間で第一目標の700万円に到達し、最終的には計59日間で344人もの方から17,385,000円のご支援を賜りました。また、期間中に5,112人もの方がプロジェクトページを訪問していただけました。
いただいたご支援をもとに、この半年間で行った活動として、まず以下の2点を報告いたします。
- 麻酔科実地見学
2023年秋、北海道大学病院麻酔科の干野晃嗣先生と秋田敬介先生の2名の医師が東京大学医学部付属病院で行われた両側脳死肺移植手術の全身麻酔および集中治療業務の実地見学に行ってきてくれました(写真1,写真2)。ほぼ半日がかりの手術でしたが、トラブルもなくすばらしい麻酔管理だったそうです。また、たくさんの麻酔科スタッフが入れ替わり相手をしてくださり、東大での肺移植立ち上げの歴史から、近年のノウハウ獲得に至るまでの経緯を丁寧に教えていただき、大変勉強になったと話されておりました。
- 看護部実地見学
2024年初旬、北海道大学病院看護部の櫛引勝年副看護師長(医科外来ナースセンター、認定レシピエント移植コーディネーター)を中心に、有賀知里看護師(医科外来ナースセンター、レシピエント移植コーディネーター)、坂尻沙苗副看護師長(呼吸器外科病棟看護師)、藤井暁子看護師(手術部ナースセンター)の4名が東北大学病院で3日間に渡り、肺移植患者の看護概要と実情、関連部門との連携について学んできてくれました。実際の肺移植患者の周術期管理からICU・呼吸器外科病棟、肺移植外来(外来管理、移植登録申請ICにも同席)、さらに手術部で肺移植実施時の事前準備、手術術当日の対応の実際についても見学することができたことを報告してくれました(写真3,写真4)。
末尾に、今回の2つの実地見学にあたっての収支報告を掲載しております。
この実績をもちまして、お陰様で北大病院として肺移植実施施設申請書をいよいよ提出する準備が整いましたので、近日中に肺移植関連協議会に提出する予定です。
ご支援いただいた残りのお金の使い道ですが、実際に肺移植施設認定がおり(おそらく1年くらいかかる見込みです)、いよいよ第一例目の準備が整った時点で、改めてより多くの関係各部署の先生方に実地見学をさらに積んでいただく予定でございます。改めまして、ご支援下さった皆さまへ深く感謝申し上げますとともに、引き続き北海道の地で待望の肺移植実現へ向けてご支援いただけますようよろしくお願い申し上げます。
一日でも早く北海道での肺移植が実現できますよう全力で取り組んで参りますので、今後とも皆様のお力添えの程どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年3月24日
北海道大学病院呼吸器外科
加藤 達哉
[現在までの収支報告]
- 麻酔科(2023年秋2泊3日)2名 計 ¥242,000
- 看護部(2024年初旬3泊4日)4名 計 ¥413,360
出張旅費合計 ¥655,360