茨城県宍塚|里山保全のシンボルとなる古民家「百年亭」再生へ

茨城県宍塚|里山保全のシンボルとなる古民家「百年亭」再生へ

寄付総額

3,175,000

目標金額 3,000,000円

寄付者
223人
募集終了日
2022年10月21日

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2022年09月07日 23:21

【コラム】里山と民家の深い関係

ページ内には書ききれなかった里山と民家の深い関係について、会発行の「聞き書き 里山の暮らし」を基に迫ってみたいと思います。「資源」という視点で見た里山の一端を知れるコラムとなっておりますのでぜひご覧ください!

 

会発行の「聞き書き 里山の暮らし」とその続編

 

かつて農村の生活が里山と密接に関係していたことは今では広く知られています。会発行の「聞き書き 里山の暮らし」には、里山の存在がいかに生活の根幹を担っていたのか、地元の方の実体験をもとに詳しく書かれています。

その中でも最も身近でわかりやすいのはでしょうか。山は季節ごとに果実や山菜をもたらし、田畑では播種から成長そして収穫と、一年という単位でその過程が四季と合わせてわかりやすく循環し、日々の移ろいと味覚をもってその恵みを体感できます。また年間を通して山の整備によって得られる薪も、目の前で燃える炎となり、その温もりも直に里山の恵みを感じさせてくれます。

一方で、生活の場となる民家についてはどうでしょうか建物は一度建てると数十年、定期的な手入れをしながらであればより長い期間、変わらず目の前にあり続けます。そのため上記の食などのようなわかりやすい体験の機会に乏しく、里山との関係には意識が向きにくいのではないでしょうか。しかしながら何十年何百年もの間人間を雨風から守りつつ家格をも表した民家には、里山や地域の文化との密接な関係があるのです。

 

里山の麓にひっそりと建つ百年亭

 

少し話は逸れますが、かつて日本の山には現在と比較して松林が非常に多かったそうです。例えばかの有名な嵯峨嵐山の峰々も、戦前の日本画には多くの松林が描かれており(富田渓仙「嵐峡晴朗図」1930等)、現在とは姿が異なっていたことが窺えます。それはこの宍塚においても同様で、「聞き書き 里山の暮らし」には里山にいかに松の木が多かったか、その利用方法と合わせてたくさんの証言が残されています。大池の周りには松林が広がり(p39,52)、落ちた松葉は集めて燃料とし(p84,115)、成木からは樹液(松脂)を取る。細い松の木は間伐し、根まで掘り起こして薪とする(p85,続8)。そして樹齢30年を超える太い松の木は地元の木挽きが製材し、建築用材とされたのです(p20,39,115)。冬の暖を取る燃料が専ら薪であった時代、山を持たない人々は薪の入手に苦労することもあったといいます。そのような時代に建築用材となる大きな木材は、現在からは想像もつかないほど、大変貴重で高価なものでした(p続9,続29)。

このように里山の貴重な松の木は、民家の柱や梁、板材等、あらゆる建築部材となりました。その木材を筆頭に土壁や萱葺き等、民家を構成するほとんどの材料が身近な自然から供給され、そこに地元の職人が腕を振るったのです。こうして建築された民家は、移ろう四季の中でひっそりと、里山と生活の強い結びつき、そして地域の文化を色濃く体現しているのです。

 

百年亭の縁板も松の厚板でできている

 

この百年亭ではまさに床板や梁などその部材の多くが松材でできており、築年数から考えても前段で書いたように当時の里山の木材を主に用いて建築されたと考えられます。小屋裏では10mにもなる一本の松の丸太梁が建物を東西に横断し、幾重もの丸太梁が巧みに組まれています。

 

松の丸太梁によって組まれた小屋組み

 

このように百年亭は、まさに里山の資源によって建築され、その豊かさと地域の文化を今に伝えるという意味で大変価値があります。この建物が里山と共に維持管理されれば、里山での体験の幅を広げ、長期的には歴史的資源にも成り得ると考えています。

何卒皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

ギフト

5,000+システム利用料


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寄付者
67人
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10,000+システム利用料


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寄付コースB

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寄付者
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30,000+システム利用料


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寄付コースC

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寄付者
20人
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発送完了予定月
2023年4月

50,000+システム利用料


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寄付コースD

●御礼のメール
●プロジェクトの成果報告
●公式HPへのお名前の掲載(希望制)
●書道家によるお名前の記載(希望制)
 ※棟札等へ記載し、閲覧可能な状態で百年亭に保管します。
●里山のご案内(希望制)
 ※2022年12月中に詳細をご連絡をいたします。(日程は個別に調整可能です)
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寄付コースE

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寄付者
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1,000,000+システム利用料


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寄付コースH

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制限なし
発送完了予定月
2023年5月

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