プロジェクト概要

普段一緒に観ることのない3つのジャンルが一堂に会する。
古典芸能の魅力をご覧あれ!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。一般社団法人成城古典芸能協会理事長の梅若長左衛門です。

 

古から日本独自の伝統の元、培われてきた芸能があります。

 

神への奉仕として発展してきた猿楽

一般庶民の「サの神」への畏れと願いから生まれてきたのであろう田楽

これらが融合し、芸術性を以て成立した「能」の世界。

この能に楽しみのスパイスを多く振り掛けた「歌舞伎」の世界。

そして、歌舞伎から新しい形態へと変化した「長唄」「日本舞踊」

 

これらは、現代に於いて、それぞれに確立された芸術として輝き続けています。

それぞれが、独立した個ではなく、芸術として一堂に会したとき一体、何が見えてくるのでしょうか。

 

私達は、その新しい世界に挑戦します。これからの世代へ古典の面白さを通して、日本の文化の持つ精神性を伝えていきます。

 

古典芸能の面白さをお見せできるよう、様々なジャンルの演者をゲストとして呼び、ひとつの公演として皆様にお楽しみいただければと思います。

 
普段一緒に観ることのない3つのジャンルを一堂に会する。一言で古典芸能と言いますが、これらの相違点を立体的に、言わば、3Dで観て、かんじていただきたいのです。

 

能 梅若長左衛門 「土蜘」*今回の出し物にはございません。

 

 

外国に行きますと国々のアイデンティティを強く感じます。我々、日本人のアイデンティティは何処にあるの?こう聞かれたときに私は我々の文化を知らないことに愕然としました。

 

もう一度、我々の文化を我々の手に、そして、これから先の子らに繋げていきたいのです。そこで、様々な演者が立ち上がりました。

 

日本の文化を目、耳、感性で捉える。そんな仕組みを創りたい。どうかそのための一歩を踏み出す仲間になっていただけませんか。何卒、ご支援のほど宜しくお願いいたします。


様々なジャンルの演者が一堂に。ひとつの公演としてここに誕生。

 

今回の新しい古典芸能の楽しみ方を皆さんにも披露したく、以下の日程で公演いたします。

 

開催日時:  
2017年12月3日 13時00分~16時45分

 

開催場所:   
成城大学澤柳記念講堂

 

主催者:      
一般社団法人成城古典芸能協会理事長 梅若長左衛門

 

出演:

●能『小鍛冶 黒頭』ーシテ/観世銕之丞、地頭/梅若長左衛門

●常磐津・長唄掛合『角兵衛』 ー常磐津文字蔵こと都一中、杵家 弥七
●日本舞踊「楠公」ー勝美伊三次


構成:
13:00 能『小鍛冶 黒頭』


14:25~15:00 出演者(理事4名)対談 古典芸能についてあるいは西洋音楽との比較


15:00 常磐津・長唄掛け合い『角兵衛』 演奏終了後 常磐津文字蔵こと都一中と杵家弥七による対談(20分)


16:15 日本舞踊『楠公』


16;45 理事4名との質疑応答(30分)
 

 

能『小鍛冶 黒頭』

 

鍛冶

平安時代の一条帝の御代。ある夜、帝は不思議な霊夢を御覧になった。その夢の告げによれば、新しく御剣を造れとのこと。帝は急ぎ、橘道成を勅使として、高名な刀鍛冶(かたなかじ)である三条小鍛冶宗近のもとへとお遣わしになる。宗近は、自分に劣らぬ技量を持つ相鎚が居ないからと返答を渋るが、重ねて命令を蒙り、かくなる上は神頼みと、氏神である稲荷明神へ参詣する。

 

そこに一人の童子が現れ、不思議な力を持つ昔の様々な剣の故事を語り、「剣を打ちたくば祭壇を築き我を待っておれ」と告げると、姿を消す。宗近が、かの童子に告げられた如く、祭壇を築いて祈りを捧げる。「敬って申します。そもそも剣とは、イザナギ・イザナミの二神が国土を創るために用いた天逆矛から始まったもの。神々よ、我に力をお貸し下さり、無事にこの大役を成就させて下され…!」と神に祈っていると、稲荷明神の使いの霊孤が現れ、宗近と力を合わせて天下無双の剣を打ち上げる。完成した御剣は献上され、霊孤は稲荷山へと飛び去っていきます。


「小鍛冶」は、一曲の展開が素早く、非常に変化に富み、前半、後半ともに見どころの多い人気の曲です。前半では宗近の前に現れた不思議な少年が、名剣の霊験を語るところ、特に火に囲まれた日本武尊が、草薙の剣を抜いて草をなぎ払い、炎を敵に返して退ける名場面の語りと動きの変化が面白く、後半は相鎚を勤める明神と宗近が剣を鍛えるクライマックスへ向かってどんどん運んでいくところに妙味があります。


きびきびした動きと爽快な謡は見る人を飽きさせません。演者の技の切れや謡の力を素直に楽しめる曲で、その娯楽性の高さからでしょうか、歌舞伎や文楽にも採り入れられ、親しまれています。

 

 

 

頭(くろがしら)


通常の演出では、後シテは赤頭あかがしらという赤い毛をかぶり、力強い獣(本作の場合には狐)であることが表現されるのですが、黒頭という黒い毛をかぶりますと、神秘的な霊力を放つ存在であることが表現されます。後シテ霊狐の、獣としての性格よりも、霊力をもった神の使者としての性格を強調する演出となっています。


また、それに伴い、前場・後場ともにシテの扮装も全体的に変化します。前シテは、通常の演出であれば「童子」という面を用いるのですが、この小書がつくと「喝食かっしき」という面を用い、それに伴って扮装も変化します。喝食とは、禅宗寺院において僧たちの世話をする少年のことですが、この小書ではその喝食をあらわす能面を用いることで、そうした神仏に仕える存在としての前シテの神秘性をより強調することとなっています。さらにこの小書では、前シテは、農耕神である稲荷明神の神徳の象徴・稲穂を持って出ることになっており、神の使者としての性格が前場においても強調されているといえましょう。


また、後シテが赤頭ではなく黒頭をかぶることは上述のとおりですが、それに伴い能面も変化します。すなわち、通常の演出であれば獣をあらわす「小飛出ことびで」を用いるのですが、この小書がつくと「狐蛇きつねじゃ」という、金色に彩色された、どこか恐ろしさすら感じさせる面を用いることとなり、後シテのもつ霊力がより一層強調されることとなります。


このほか、囃子事も一部変化するなど、一曲全体にわたって雰囲気が変わり、シテのもつ霊的なオーラが強調される演出となっています。

 

 

 

 

観世銕之丞


 

梅若長左衛門

 

 

常磐津・長唄掛け合い「角兵衛」

 

幕末の文化文政期に流行した「掛合物」(一曲を二つ以上の三味線音楽が、やりとりしながら進行する)と呼ばれる形式で作曲されました。年代は文政十一年九月、常磐津と長唄の掛合による曲で、長唄の作曲は四世杵屋三郎助(後の十世六左衛門)、常磐津の作曲は岸澤式佐(後の古式部)です。

 

今回は常磐津の演奏を、私の大好きな三味線弾きで友人でもある、十二世家元・都一中師こと常磐津文字蔵さんにお願いしました。

 

文字蔵さんは、昨年、別の企画でご一緒させていただき、大変ご好評いただきましたので、昨年に引き続き、今回は全曲を演奏させていただきます。三十分かかる大曲ですが、掛合である事と曲調に変化が大きい曲ですので、そんなにお飽きになる事なくお聞き頂けると存じます。

 

二つの三味線音楽の、音色や間取りの違い、歌の発生や節回しの違い等、楽しまれながらお聞きください。

 

都一中師

 

杵家 弥七

 

 

 

日本舞踊『楠公』

テキストを挿入

楠公とは、天皇の中心として誉れ高い楠正成の敬称で、「大楠公」とも呼ばれております。

 

後醍醐天皇の重要な側近として活躍した楠正成は、天皇に反旗を翻した足利尊氏が東上してくるのに対して、自分の意見が公家達に退けられ、天皇を裏切らない為に、勝ち目のない戦いに死を決して湊川に出陣します。

 

前半は尊氏追討の命を受けた正成が、総勢わずか500余騎を従え京を出発、大阪府の桜井の駅で息子正行(まさつら)との別れの場面となります。討ち死にを覚悟する正成は正行に形見の刀を与え、涙をこらえ故郷へ帰します。

 

そして後半は湊川(神戸市)での凄まじい合戦の模様となります。三津之丞振付作品の中でも傑作で、このドラマを扇子一本で素踊りで踊ります。

 

勝美伊三次

 

 

 

その時代を物語るようなストーリーが散りばめられる古典芸能。
その魅力を後世へ。

 

今は、古典芸能が身近にない環境が多く、取りつきにくいと考える方が多いのですが、江戸時代では、一般町民が普通に楽しむ芸能でした。

 

私達は、現在においても、伝わってきている芸事を守るとともに、新しい趣向を常に取り入れています。その時々の一番新しい趣向をお客に楽しんでもらうことが芸能の在り方。それこそが、古典芸能の魅力なのではないかと思うのです。

 

ですから、皆様にはあまりに遠く、自分の感性では解らないと言うのではなく、身近にある芸として楽しんでいただけるよう勤めて参ります。

 

長唄杵家弥七 「操 三番叟」*今回の出し物にはございません。


一般社団法人成城古典芸能協会


資金使途

 

総額:3,950,000円

❏ 演者出演料
❏ 舞台設置料
❏ 事務費    

公演撮影日
❏ チラシ・チケット印刷 

❏ 広報宣伝費    
❏ 雑費   
❏ 消耗品費

 

上記のうち、1,000,000円をクラウドファンディングの第一目標といたします。

 

これらの演者の出演料、および特殊な舞台設定となりますので設営費として使わせていただくとともに、皆様と広く一般の方々に古典が敷居の高いものではなく、身近に感じて、楽しんでいただきたいのです。

 


 

 

 


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