プロジェクト終了報告とご支援へのお礼
2023年7月1日から7月31日まで実施しましたクラウドファンディング『「一人にさせない。」リトルベビーの家族を社会で支えるための第一歩を』の終了報告をさせていただきます。皆さまからのご支援により、その後、多くの活動を行うことができました。あらためて心より感謝を申し上げます。
このクラウドファンディングの主な目的は次の2つでした。
1)育児が「楽しい」と思えるような居場所づくりを: 各地域のリトルベビーのお母さんを中心としたお互いに支えあうサークル(リトルベビーサークル)について、それらの活動が活発に行えるように支援を行う。
2)リトルベビーの問題を社会にもっと知ってもらうために: 各地域から行政関係者、医療従事者、リトルベビー保護者などが参加する啓発イベントを開催して、広くリトルベビーの問題を広報する。
1)『育児が「楽しい」と思えるような居場所づくりを』についてのご報告。
今回、クラウドファンディングに全国32のリトルベビー保護者サークルが参加しました。それぞれのサークルは、皆さまの暖かいご支援により、さまざまな活動を行うことができました。参加した32サークルのうち現時点で31サークルの活動報告がプロジェクトページの「活動報告」およびHANDSホームページに掲載されていますので、是非、ご覧ください。
【実際の活動の例として大分県のサークルの主な活動をご紹介します。】
1. 2023 年7月~2024 年1月(主な活動)
・2023 年7月 対面家族会(8 家族)
・ 10月 対面家族会(6 家族)
- 11月 世界早産児デー写真展 (ホルトホール大分・来場者約200 名)
・ 11月 対面家族会(4 家族)
・ 12月 NICU へ母乳バッグ寄付
2. 対面家族会の報告
①7月
大分県内各地から集まり、 専門家から気になる低出生体重児の保険についてのお話や、 おさがりの持ち帰 り、 交流会を行いました。 シッターさんをお呼びし、 子どもたちもワイワイ楽しそうに遊んでおり、 リラックスできました。
②10月
写真展に向けての壁飾り等製作をしました。 製作をしながらお困りごとを話し合ったり、 今後の目標などについても話せる良い機会となりました。 子どもも一緒に製作をしました。
③11月
病欠が多く参加者は減りましたが、 写真展の反省と片付けを一緒に行いました。
3.世界早産児デーの報告
①開催日時: 2023 年11月17日11 時~11月19日18 時まで
②場所: ホルトホール大分 エントランス
③展示内容:
・低出生体重児の出生時の写真と現在 ・家族からのメッセージ
・ポスターやチラシ ・低出生体重児用哺乳瓶、 搾乳機、母乳バッグ、 おむつなど
④来場者数: およそ200 名以上
⑤感想: 昨年度に続き、 2 度目の開催でした。 写真が変わったり増えたとはいえ、 毎年似たような展示になると飽きるかな…と思いました。 次回は新しい試みをしてみたいと思います。
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【各サークルの活動の様子をご紹介します。】
対面交流会(北海道)
写真展(愛媛県)
ワークショップ(香川県)
対面交流会(茨城県)
2)『リトルベビーの問題を社会にもっと知ってもらうために』についてのご報告。
11月3日(金・祝)に静岡市にて、「世界早産児デー特別企画、次世代を守る!赤ちゃんの今と未来の健康セミナー ~リトルベビーととも育て~」を日本家族計画協会、日本DOHaD学会とNPO法人HANDSの共催にて開催しました。
当日は約100名の各方面からの参加者(医師、歯科医師、看護師、助産師、理学療法士、県議会議員、行政関係者、企業関係者、保育士、リトルベビー家族など)が一堂に集まり、リトルベビーを取り巻く環境やリトルベビー支援について考えました。さらにセミナー後の交流会では様々な立場の参加者が一緒になって、意見交換を行いました。
またセミナーの様子は地元の静岡を中心に多くのメディアで取り上げられ、リトルベビーに関する課題や必要な支援についても報じられました。
皆さまからいただいた支援金の使途についてのご報告
皆さまからいただいた支援金からREADYFOR手数料および税金を引いた金額(1,598,094円)の約58%を全国31サークル(1サークルは辞退)に各29,900円(合計926,900円)を配布し、その支援金により各サークルは多くの活動を実施することができました。
また支援金の約22%(約350,000円)を11月3日開催の静岡セミナー開催の一部に使用しました。その主な内訳は以下のとおりです。
・リトルベビーサークル参加者14名の交通費の一部: 187,500円
・託児に関わる費用(会場費、保育士、遊び講師): 50,800円
・セミナー講師・スタッフの交通費、宿泊費の一部: 101,600円 (合計339,900円)
また残りの支援金はリトルベビーに関する広報活動経費などに使わせていただきました。
これからの活動について
皆さまからのご支援により、多くのリトルベビーサークルが充実した活動を行うことができましたことにあらためてお礼を申し上げます。そしてサークルによっては資金を自ら調達することができるようになり、今後の資金支援は不要になっているサークルがあります。いっぽう、さまざまな理由により、まだ資金の支援が必要なサークルもありますので、それらのサークルへの支援は継続していきたいと考えています。
また、リトルベビーへの社会的認知度を高めることにより政府・自治体などによる支援制度拡充を促進していくことも重要な活動と考えています。そして、そのための啓発イベントの開催なども進めていきたいと考えています。
(※支援制度の例: ・病院と保健センターと産後ケアとの連携
・公的補助に小さなおむつ代や冷凍母乳パック購入への補助
・産後休暇や育児休業を当初出産予定日換算で延長
・学校進学時期の猶予の検討 など )
上記の活動を継続していくために、現在、マンスリーサポーターを募集していますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
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