実施終了報告 感謝を込めて
◇クラウドファンディングにご参加頂いた皆様へ
<山本夜羽音からのお礼のメッセージ>
皆様の篤志に支えられて、この度「マルクスガール・オルタネイティヴ」第一話の原稿を納品しました。
「情況」2020年春号に掲載予定です。
引き続き、次号掲載に向けて執筆を進めます。
また、クラウドファンディングの特典につきましてもこれから取り掛かりますので、いましばらくお待ち下さい。
ありがとうございました!
山本夜羽音 2020年4月1日
<プロジェクトの成功に関しまして>
今回のプロジェクト、数々の困難がありました。まずは企画になるまでの困難。クラウドファンディング達成まで。そして、山本夜羽音さんが本当に描けるのかという問題。それぞれを乗り越え、まずはしっかり「連載1回目」というアウトプットを残すことができたこと、本当に良かったと思っています。
きっかけは、情況編集委員のHさんが夜羽音さんを出版社に連れてきたことでした。私は夜羽音さんのことは外山恒一さんの関係で知っていましたが、その後、食えないマンガ家になっていることは知りませんでした。
『情況』の方は『情況』で、硬派で売れない絶滅危惧種のような雑誌で、新しいことをやりたいという機運が強くありましたし、夜羽音さんの方も「最後のチャンス」ということで、『情況』で描くという話になりました。
しかし、問題なのは原稿料など諸々の金銭的な部分で、クラウドファンディングという案を出したのが私なのでした。(その後、言い出しっぺのHさんは離脱し、なぜか私が中心でやることになったのです。)
「クラウドファンディングをやる」ということ自体、私たちにとっては本当に初めての体験で、何度も夜羽音さんも交えつつ会議を行いました。
リターン品をどうするかもそうですが、具体的にはいくら集めるのか、本当に集められるのか、そのためのイベントをどうするか、クラウドファンディングの募集文はどうするのか…等々、大変な日々でした。
結局、クラウドファンディングの宣伝も兼ね、コミティアとコミケに出展。コミケは商業誌を売れないので、情況オリジナルTシャツも作りましたが、こちらの方は全く売れませんでした。
また、若手作家と対談も行い、編集して記事にするという企画も行いました。
それから、新作の内容をどうするのか。「少しだけ近未来の、新しい左派のイフの世界を描きたい」という夜羽音さんの構想や、ヒロインの設定などは当初から決まっていたものの、では、それは一体何なのか、新しい革命とは何なのかという部分が煮詰まっていませんでした。
前作『マルクスガール』が傑作だっただけに、それを超えるものを描くことができるのか。焦りばかりがつのるなか、何度も集まって構想を練る日々が続きました。
大変だったのは、それだけではありません。夜羽音さんの企画に寄付して下さった皆様ならご存知だとは思いますが、本人の怠惰な性格です。とにかく締め切りを守らない、というか守る気がない。これには相当悩まされました。コミケに販売予定だった「マルクスガール・オルタネイティヴ第0話」も結局落としましたし、今回の入稿も本当にギリギリとなりました。そのあまりにもの怠惰ぶりに、私は一人では無理だと音をあげ、途中から、『情況』の編集長自らにも入ってもらうことになったほどです。編集長の力がなければ、多分、今回間に合っていなかったと思います。
そして、その大変さは今も続いています。リターン品の製作がまだ終わっていないからです。それから、連載2回目に向けての執筆もあります。ただ、今回、皆様のおかげで夜羽音さんは「復活」できたはずです。厳しいスケジュールをなんとかこなすことができましたし、何より、良いものができたと思います。(もちろん、その判断は皆様次第ではありますが。)それが良かったと思います。
形に残るということはとても重要なことで、夜羽音さん自身の充実にもつながったのではないかと思います。
今後は、連載を何回か続け、単行本の刊行を目指したいと考えております。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
(※なお、阿佐ヶ谷ロフトでのイベントも予定しておりましたが、こちらのほうは新型コロナの影響で中止になりました。)
<資金の使い道>
皆様からご支援頂いた資金は
・山本夜羽音さんへの原稿料
・印刷費
・人件費
・交通費
・会議費
・イベント参加料
・グッズ制作費
・郵送費
などに使用させていただいております。
<リターンの発送状況>
雑誌『情況』春号に関しましては、すでにリターン品を選んでいただいた方には配送済です。(お一方だけ、部屋番号不明で返ってきましたので、現在対応中です。)
Tシャツもサイズを聞いた上で配送済みです。
サイン色紙とSNSアイコンの方がまだ未対応です。こちらは4月中に対応します。(数名、SNSアイコン用の写真をお送りいただいてない方がいらっしゃいます。何度か催促メールを出しています。こちらは、届き次第の対応になりますので、状況によっては4月中の対応が難しいかと思われます。)
<今後について>
山本夜羽音および情況出版への応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回の記録として、
こちらに特設ページを用意しました。
また、最新情報はホームページ上でも公開いたします。
この度は、本当にありがとうございました。
(情況編集委員K)