みんパピ!プロジェクト終了報告です。ありがとうございました。
ご支援いただいた皆さまへ
今回のクラウドファンディングでは、開始5時間で目標の400万円に到達、開始36時間でネクストゴールの1,300万円に到達し、45日間で最終的に2,792人から25,957,000円のご支援を獲得することができました。
期間中、63,582人の方にプロジェクトページを訪問していだきました。
いただいたご支援をもとに、この1年間で行った活動として以下の17点を報告いたします。
末尾に、収支報告を掲載しております。改めて、ご支援下さった皆さまへ深く感謝申し上げます。
引き続き、みんパピ!を応援いただけますようよろしくお願い申し上げます。
*なお、第二回クラウドファンディングの準備を現在進めております。皆さまからのご支援をいただけますよう全力で取り組んで参りますので、お力添えのほどどうぞよろしくお願い申し上げます。(詳細は2021年10月中に公開予定です)
(1)みんパピ!ウェブサイトの公開&アップデート
子宮頸がんを含むHPV関連疾患やHPVワクチンのエビデンス、公費接種についてなどの各種解説記事を追加したと共に、鈴ノ木ユウ先生がみんパピ!のために作成して下さったキャラクター(みんパピ!ファミリー)をメインキャラとして起用しました。
エビデンスに基づいたわかりやすい記事を、カテゴリー(HPVワクチンについて知りたい方、男の子とその保護者の方など)に分けて配置し、探しやすさ・読みやすさにも工夫を重ねました。
また、これまでに実施してきた企画や作成コンテンツも本ウェブサイトからご覧いただけます。
▼みんパピ!ウェブサイトはこちら
(2)各種の公的学術機関との連携
日本小児科学会、日本外来小児科学会、大阪小児科医会から公認を取得しました。
いずれも医療・医学における公益団体として活動しており、民間団体が公認を得ることはそう多くありません。
いただいた信頼に応えられるよう、真摯に活動を継続して参ります。
(3)厚生労働省による公的資金で運営されているヘルスケアラボ様との連携
「女性の健康推進室ヘルスケアラボ(http://w-health.jp/)」は、すべての女性の健康を支援するために厚生労働省の研究班が作成したウェブサイトです。
相互のリンク掲載という形で連携させていただきました。
女性の健康に関する情報を知りたい多くの方に情報が届けられることに感謝申し上げます。
(4)医療機関向け患者/保護者説明用フライヤーの作成&無償提供
ハガキ大で母子手帳にも収まるHPVワクチン情報提供フライヤーを作成しました。大事なポイントを盛り込み、特に患者/保護者の方が気になる「安全性」について詳しく記載しました。より詳細な情報を知りたい場合には、QRコードからみんパピ!ウェブサイトを閲覧可能です。
日本小児科学会・日本外来小児科学会からの公認の応援文つきで、本フライヤーを全国の医療機関へ無料配布しました。これまでに全国47都道府県の847施設へ合計9万枚以上を提供しました。
このフライヤーはみんパピ!ウェブサイトからどなたでもダウンロード可能です。
(5)非医療従事者向けリーフレットの作成
医療者からの説明がなくとも一般の方へわかりやすくご覧いただけるように工夫した「HPVワクチンに関するリーフレット」を作成しました。
全4ページで、以下のように読者の方の属性ごとに知っておいていただきたい内容を整理し、視覚的にもわかりやすいデザインとしました。
・高校一年生以下の女の子とその保護者の方向け
・男の子とその保護者、成人男性の方向け
・高校二年生以上の女の子と成人女性の方向け
これまでにない画期的なリーフレットと好評を頂いており、ウェブサイトでの閲覧数は約2860回、Twitterでのインプレッション(閲覧数)は141万回、画像クリック数は73,000回となっております。
このリーフレットはみんパピ!ウェブサイトからどなたでもダウンロード可能です。
(6)啓発用動画の作成&無料公開
コウノドリ原作者の鈴ノ木ユウ先生が描き下ろして下さったみんちゃん、パピちゃんのファミリーに登場してもらい、2-3分程度で子宮頸がんやHPVワクチンについて関心を持ってもらえるような内容です。
お子様を含め、身近な方とぜひ楽しんでご視聴いただき、子宮頸がんやHPVワクチンに関する会話のきっかけ等になれば幸いです。
また、学校現場を中心とした今後の啓発活動等で、本アニメーション動画を活用していく予定です。
(7)謎解きゲーム作成&無料配布
謎解きゲームで遊びながらHPV感染症や予防接種について学ぶ企画『怪盗モリワールと秘密のワクチン』を実施しました。みんパピ!が監修し、医療に関する謎解きゲームを制作している一般社団法人Dr.GAMES様が制作を担当しました。
こちらのゲームは小学生以上のお子様やその保護者を主な対象としています。
ご自由にデータをダウンロード可能ですので、印刷してぜひお楽しみください!
(8)国際HPV啓発デーにおけるキャンペーン活動(2021年3月4日)
毎年3月4日は「国際HPV啓発デー」に認定されています。2018年から始まったこのイベントでは、全世界80以上の団体・組織がHPVについて広く知ってもらうためのキャンペーンを世界中で行っています。
みんパピ!は、「国際HPV啓発デー」を主催している国際パピローマウイルス学会の公式パートナーとして、日本におけるキャンペーンを主導しました。
以下に挙げる企画を実行し、多くの方へHPVに関する情報を届ける1日といたしました。
①NHKおはよう日本でのHPV特集の放送
みんパピ!が一部監修などバックアップを行いました。
②3団体合同SNSキャンペーン
#ワクチンについて知ろう を開催しました。「みんパピ!」「こびナビ」「コロワくん」の3つの団体が、TwitterやInstagramでHPVワクチンに関する疑問に回答する形で進めました。
③人気マンガ「コウノドリ」の「子宮頸がん編」を無料公開
作者の鈴ノ木ユウ先生と講談社「FRaU」さんのご厚意で無料公開していただきました。
④国際パピローマウイルス学会の啓発コンテンツ日本語版の公開
みんパピ!が日本向けの翻訳を担当しました。
⑤Clubhouseで特別トークライブを開催
音声版SNS「Clubhouse」でライブ配信を行いました。子宮頸部異形成(前がん病変)になったらどのような検査や治療が必要かに加えて、男性の尖圭コンジローマについてもお話しました。
⑥「みんパピ!」「こびナビ」「コロワくん」の3団体合同による特別YouTube Live
TwitterやInstagramで #ワクチンについて知ろう キャンペーンで未回答だった質問やライブ中の質問などに、出演者が直接お答えしました。
▼こちらからご視聴できます。
(9)HPVワクチンの解説マンガを公開しました。
マンガ家の青鹿ユウさんとのコラボ作品を5つ制作しました。
いずれもみんパピ!公式noteから無料で読むことができます。
ぜひご覧ください。
第四弾「子宮頸がんワクチンなのに男の子も打った方がいいの!?」
(10)「子宮の日」におけるキャンペーン活動(2021年4月9日)
4月9日は子宮頸がんを予防する日【子宮の日】です。
「子宮頸がんは、予防できる。」をテーマに、みんパピ!ではHPVを正しく理解するための情報発信&イベントを展開しました。
①「子宮頸がんは、予防できる。」をテーマにしたメッセージ広告を朝日新聞に一面掲載させていただきました。
②パートナーを子宮頸がんで失ってしまった男性が、HPVとの向き合い方について語るドキュメンタリー動画を制作・公開しました。
③HPVについて正しく知るための「子宮の日 スペシャルトークライブ」を開催しました。
感染症専門医の忽那賢志先生、産婦人科医の宋美玄先生、タレントの麻美ゆまさんをお招きしました。
こちらから視聴できます。ぜひご覧ください。
④みんパピ!クイズ【みんちゃんパピちゃんに挑戦】を公開しました。
クイズを通じて楽しくHPVやワクチンについて学べます。
初級、中級、上級がありますので、ぜひこちらから挑戦してみてください!
⑤Clubhouseで特別トークライブを開催
二村ヒトシさん(AV監督)、まなみんさん(看護師)、あっこ先生(産婦人科医)をお招きして、性や婦人科疾患について対談しました。
(11)第124回日本小児科学会学術集会でセミナー開催(2021年4月17日)
小中学生の保護者と最も接する機会の多い小児科医の先生方へ、HPVとワクチンに関する啓発を目的としたセミナーを学術集会で開催しました。
最終的な総視聴者数は632名となり、小児医療に関わる多くの医療従事者にご覧いただきました。和田先生、石崎先生、多大なるご協力に改めて感謝申し上げます。
・講演タイトル「HPVワクチン啓発のキーパーソンは小児科医である」
・座長 和田和子 先生(大阪母子医療センター新生児科)
・演者 石崎優子 先生(関西医科大学小児科学教室)
(12)現代アートとのコラボレーション作品を制作
現代アート作家の矢原繁長さんより、HPV疾患予防のメッセージが込められた版画作品を寄贈いただきました。
作品は二つあり、赤色、黒色ver.ともに以下の文字が入っています。
“Protecting Health, Saving Lives — Millions at a Time through HPV Vaccine”
(13)「中高生のためのHPVプロジェクト」
子宮頸がんなどHPV感染症とその予防について生徒さんと保護者の方に正しく理解してもらうための取り組みとして、NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」と協働で、全国約10,300校の中学校、約5,400校の高校や、調剤薬局・ドラッグストア(北海道、大阪府、広島県、岡山県、島根県、長崎県)へ、啓発ポスター(A3版)を配布しました。
また、「がんとHPV」パンフレット、「なぞとき」ゲームの2種類の資材を全国の中学校・高校へ無償で配布しました。
これまでに、全国93校の中学高校へ、パンフレット約22,000部、謎ときゲーム約3000部を提供させていただきました。
(14)LAVENDER RING 高校生アイデアフェスのインプットセッション・審査員として参加
子宮頸がんをテーマに、社会課題(検診率が低い、病気に関する知識が足りない等)を解決するためのコミュニケーションアイデア(ポスター、ステッカー、デジタルコミュニケーション等)を高校生チームで考えて頂きました。
みんパピ!は、インプットセッションで世界の子宮頸がんと公衆衛生に関する情報提供を担当し、当日の審査員としても参画いたしました。
若い世代の皆さんによる活発な議論に関わらせていただき、大きく勇気づけられました。
https://minpapi.jp/lavender-ring/
(15)生理管理アプリと協働した情報発信
株式会社ヘルスアンドライツが運営する生理管理アプリ「ケアミー」と協働し、アプリ利用者に対して子宮頸がん予防のための情報提供を2021年8月より開始しました。
子宮頸がん予防につながる正確な知識を身に付けていただくことを狙いとし、アプリ利用者の年齢に応じてHPVワクチンや子宮頸がん検診に関するみんパピ!医師監修の医療記事が表示されます。
一人ひとりの年齢に応じた適切なタイミングで、子宮頸がん予防のための情報を届けられる仕組み作りの一つとなれば幸いです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000042562.html
(16)「積極的接種勧奨の再開」を求めるオンライン署名(55,616名分)を厚生労働大臣に提出
2021年8月30日に、自民党の「HPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟」とともに、みんパピ!代表の稲葉医師が「積極的接種勧奨の再開」を求めるオンライン署名(55,616名分)を加藤官房長官と田村厚生労働大臣に提出しました。
(17)各種調査・研究活動
HPVに関する啓発活動を通して、学術的知見の構築に貢献すべく、複数の研究プロジェクトを進めております。
<研究例>
①小児科医向けHPVワクチン啓発フライヤーの影響の検討(英語原著論文投稿中)
②HPVワクチン啓発に関する取り組み(英文雑誌へコメンタリー投稿中)
③HPVワクチン接種と意向に関する全国ウェブアンケート調査(データ分析中)
④HPVワクチン接種意向に最もつながりうる情報を明らかにすることを目的とした調査研究(データ分析・英語論文作成中)
みんパピ!はこれからも、学会発表や論文投稿として研究成果を社会へ還元していきたいと考えています。
収支報告
※は未請求・未払いの支出が含まれています。