あと２日。そして昨日の保育でのできごと。

長いようで、あっという間。残すところあと２日です。

 

 

昨日の保育中の出来事をご紹介したいと思います。

これは、その瞬間、私が慌てて携帯でボイスメモを取った編集なしの、

５歳の女の子の言葉そのままです。

 

「あのお花たちはね、ひとりひとりの人生なのよ。
　さぁ、自分の人生を自分でとってくるのよ！
　大切なのは、自分の人生はね、

　あきらめないで自分の力でとってくることなの。」

 

 

冬に葉の裏側の枝にびっしり紫色の実をつけ、それを染料にして草木染めしたり、子どもたちと爪に塗ってマニキュアなんて言って親しんでいるヒサカキという常緑高木。

今までその葉や実には親しんできましたが、彼女と一緒に、初めてその花を見ました。
白くてスズランみたいな小さなお花が、枝の裏側にたくさん並んでついているのを見つけた時、枝で花を差しながら私に言いました。

 

 

その小さな口からスラスラと出てくる、女優のセリフばりの詩的な言葉。
「じんせい」という抽象概念を彼女がどれだけ理解しているかはわかりませんが、すでにしっかり「５年」という人生を、彼女は大人に暖かく見守られながら歩んできました。

 

「自分の人生は自分で決める」

 

そんな強い意志は、成長した時に彼女自身を支える言葉になるでしょう。

春の森の中でゆったり、まったり、心緩めて過ごしていると、こうした言葉が時々私たち大人をハッとさせてくれます。

 

これだから、森のようちえん、やめられません。

 

スタッフ　エリカ