プロジェクト終了報告

2018年12月27日

温かいご支援をありがとうございました!

 皆さまこんにちは。プロジェクト担当の小笠原です。

 

 9月1日から開始しました「イラクの村に小学校を再建したい!プロジェクト」は、121人の皆様からのご支援により達成することができました!

 ご支援いただいた皆様、Facebookなどで応援くださった皆様、本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

 

プロジェクトのおさらい

 

 今回実施したプロジェクトについて、もう一度ご紹介させてください。

 

 今回、小学校が建てられたのは、イラク共和国ニナワ県にある小さな村、イスラム教の少数派の人たちが住んでいます。

 

 

 2014年から2017年までイスラム国(通称IS)がこのT村を占領したことで、村人達は親戚の家に身を寄せたり、国内避難民キャンプで生活したりしながら、紛争が収束するのをただ待つしかありませんでした。

 

 村へ戻った時には、家だけでなく、たった1校あった小学校が空爆によって粉々に壊れており、子どもたちは勉強を続けるために、隣り村の小学校へ高速道路を横断する通学を強いられていました。

 

 小学校を再建し、子どもたちが継続して就学することで、自分たちが生きていくために必要な知識や経験を身につけることができるだけでなく、少数派という、イラクの社会で生きていくには不利な立場であっても、貧困の連鎖を止めることができます。

 

 今回のプロジェクトはそのための大きな一歩につながりました。

 

子どもたちの学び舎、完成です!

 

 思い出深い校舎の跡地に、子どもたちの期待が詰まった新しい小学校が完成しました。

 

教室は全部で6教室あります
小学校の看板が設置されました!

 

教室に机、椅子が入り、あとはこどもたちの登校を待つばかりです

 

新しい校舎で新学期スタートです!

 

 小学校はイラクの国の公立校として開校され、現在186名の児童が登録し、毎日元気な声が響いています。イラク教育省からは校長、教頭、教師7名が派遣され、授業にあたっています。

 

自分の学年以外の教室も見て回り、探検する子どもたちの姿も見られました

 

 低学年の教室。IVY補習校で身につけた読解力、計算力などの基礎的学力が、きっとこれからの授業でも子どもたちの力になることでしょう。

 

補習校に通ってきていた子どもたちも、少し大人びた顔立ちになりました

 

高学年の授業風景

 

子どもたちへ特別授業

 

 子どもたちが安全に村で生活していけるよう、IVYとイラク赤新月社による「危険回避教育」を実施しました。

 

 2017年までイスラム国が占領していたT村、イラク政府による安全確認が済んでいるとはいえ、不発弾などがまだ地中に残っている可能性もあります。

 

 赤新月社による授業では、

「道で不審物を見つけても近づかない、触らない」

「歩道を歩く時は歩道の真ん中を歩き、車道側は歩かない」

「知らない場所には行かない」

など、村内の安全な過ごし方について、子どもたちに問いかけながら進められました。

 

どんなものが危険物なのか、写真やイスラトを用いて説明

 

 IVYスタッフのワシームからは、T村全域の地図を用いて、自分たちが住んでいる村の中で安全だと思う場所はどこか、高速道路の傍など危ないと感じる場所はどこか子どもたちと考えながら、手作りのハザードマップが作られました。

 

 地図は教室に掲示され、子どもたちがいつでも確認できるようになっています。

 

村で安全だと思うところ、危険だと思うところを子どもたちと一緒に考えます

 

衛生習慣を身につけるために

 大勢の子どもたちが集まる小学校では、1人が病気に感染するとすぐに蔓延してしまう恐れがあります。

 日頃から身体を清潔に保つことができるように、手洗いの方法や、シラミを防ぐためのポスターを掲示したり、先生方が手洗いの声がけを行ったりしています。

 

校内に掲示されている手洗い促進のポスター

 校舎も清潔に

 

 清潔に保つのは自分達の身の回りだけではありません。

 自分たちが使う校舎も、綺麗な状態で使い続けるために、まずは子どもたちを導く立場である先生方が校舎の維持管理に対する意識をもつことを目的として、「校舎維持管理ワークショップ」を行いました。

 

 掃除を行うにあたっての課題を聞いていくと、「子どもたちの校舎を清潔に保とうとする意識の低さ」が招く課題がいくつか挙がってきたため、改善策として、掃除の重要性を子どもたちへ伝えていくと同時に、身の回りにゴミを捨てることがないよう、ゴミ箱を各クラスに設置するなどのアイディアも出てきました。

 

 数日後、早速クラス内にゴミ箱が設置され、子どもたちの意識も少しずつ変わり始めています。

 改善策はアクションプランとしてまとめられ、今後、IVYスタッフがフォローしながら、実行に向けて進められる予定です。

 子どもたちにとって、勉強を学ぶだけでなく、友達との人間関係を築く場、生活習慣を身につける場、様々なことを学ぶ場所であってほしいと思います。

 

【収支報告】

 皆さまからご支援いただいた資金は、校舎建設工事費、校舎維持管理のための清掃用具購入費用として使用させていただきます。

 

(収入)

Readyfor 皆様からのご寄付          2,045,000円

ジャパンプラットフォームからの助成金        11,785,801円

                    計 13,830,801円

 

(支出)

校舎建設工事費用(3回払い)              13,490,246円

諸経費(清掃用具購入費など)                     31,351円 

Readyfor手数料                309,204円(ご寄付×14%+消費税)

                      計  13,830,801円

 

【リターンの発送について】

お礼のメール、ニュースレターは、新年1月末を目途にお送りさせていただきます。

また、10万円以上のご寄付をお寄せいただいた皆様には、校門の銘板にお名前を掲示させていただきます。

 

復興の歩みを進めているイラクですが、子どもたちを取り巻く環境は未だ課題も残っています。就学を望む子どもたちに対し、学校数、教員数が不足しており、また貧困から学校へ行かせるための交通費、教材費を支払うことができず、通わせることができない家庭もあります。

 

これからも、世界中のみんなが、いきいきと人間らしく生きられるよう、我々にできる支援活動を続けてまいりますので、どうぞこれからも応援をよろしくお願いいたします。

 

 

ありがとうございました!