終了報告 ~「ケーブルカーもぐら号」は走り続けます~
この度の『竜飛斜坑線もぐら号運行継続プロジェクト』では、49日間で646名のみなさまからNEXTGOALを突破する10,951,000円という、私たちの想像をはるかに超える多くの温かいご支援をいただくことができました。ご支援とともにいただいた、たくさんの応援とメッセージが私達の希望・勇気となって力を与えてもらいました。コロナ禍、大雨の影響、先行きが不透明な中、みなさまからの多大なるご厚意により「ケーブルカーもぐら号」の点検整備ができたことに、役職員一同、心より感謝申し上げます。
まずはプロジェクトの目的でありました6年点検整備・鋼索切詰の実施内容について報告いたします。2023年4月11日、作業着工前の打合せをした後、部品・工具類搬入、作業準備、工程表により作業を開始しました。2日目、車輪軸取外し点検・ロープレバー分解点検作業を実施しました。3日目からは山場・・となる錠装置交換、非常ブレーキ分解点検、過速制動装置分解整備、緩解装置分解整備を順次実施しました。5日目、電気機器等点検、車体外部・内部点検、ブレーキ動作確認等を実施しました。6日目、保守用人車(JR北海道)を線路から取外し移動をして、鋼索取付部の約1m切詰作業を実施しました。7日目、「ケーブルカーもぐら号」の線路への移動をして、試運転他、総点検を実施しました。8~9日目、試運転他、営業再開に向けた準備作業をして安全運行ができることを確認しました。
2022年10月よりクラウドファンディングの実施に向けた検討・協議を進めて、新年を迎え、2023年2月1日に募集をスタート、第一目標に続きNEXTGOALも達成して、無事、「ケーブルカーもぐら号」の点検整備を終え、令和5年度の営業再開4月21日から継続運行を実現することができました。長い期間ではありましたが、あっという間に感じられ、内容の濃い、充実した時間でした。
みなさまからご支援いただきました10,951,000円は全て上記、6年点検整備・鋼索切詰(11,000,000円税込)の実施に使わせていただきました。
リターンにつきましては、5月中のものから順次発送を開始しておりますのでお手元に届くまでしばらくお待ちください。「体験して応援:駅長・運転室見学・写真撮影」につきましては、予定日時等、ご連絡をいただいておりますが、引き続き情報共有をしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。総じて確認が必要な時は、ご連絡させていただきますのでご協力をお願いいたします。
4月21日の運行再開から今日までご来館いただきました、たくさんの方から「クラウドファンディング達成おめでとうございます。」「ケーブルカーもぐら号の乗車を楽しみに来ました。」「これからも頑張ってください。」といった温かいお声がけをいただいております。今回のクラウドファンディングによって、多くの方に「ケーブルカーもぐら号」の存在を知っていただき、関心を持っていただく機会にもなりました。
今後もまだまだ課題が残されておりますが役職員全員で乗り越えて、竜飛岬の観光拠点として、地方から元気を発信できる施設として成長できますよう、青函トンネル記念館の継続運営に努めてまいりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
竜飛岬よりみなさまのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。