ウガンダでの決意　世界には教育が必要なんだ　前編

(ウガンダでボランティアを3か月していた頃の写真)

 

 

 

READYFOR4日目。後25日間です。
現在の達成金額18万2千円。後231万8千円です。
今日であなたの支援のお陰で達成まで3万3千円も近づきました。

 

 

『世界の誰かが泣いているのは僕のせいだ』

捕まえたストリートチルドレンを見ながら、僕は自分の無力さを情けなく思っていた。

 

4年半前。僕はウガンダに住んで孤児院のお手伝いなどをするボランティアを3か月間していました。冒険というフィールドだけではなく、多くの環境から世界を見ておきたかったからです。

 

 

(孤児院の子供達と)

 

 

 

滞在は素晴らしいものでした。

外国人がほとんどいない町だったので、歩いていると子供たちから『ムズング(外国人)』と声が上がり、10分歩けば子供たちの行列が僕の後ろに出来るほど。

 

しかし僕はこの滞在で、教育の大切さと言うのを心から思い知り、冒険を通して何か教育に貢献できないかと心から思うようになりました。

 

 

 

(集まってきた子供達)

 

 

 

ある日、町の外れを歩いていると、ボロボロの衣服を着た子供が、中国語の真似をしながらバカにした感じで永遠と付いてくる。永遠と永遠と。

 

少しこらしめてやろうと思った。

 

『こんな事を人に言うのは失礼な事なんだ。自分の気持ちになって考えてみろ』

そう正す事で、人の痛みが分かる大人になって欲しい。

 

僕が一歩踏み出すと、ボロボロの身なりの子供達は逃げ出した。

僕は捕まえる為に走りだす。

 

裸足の割に子供たちの足は速かった。

黄土の未舗装路の道が炎天下でカゲロウを作っている。僕の額からアゴを伝って地面に落ちる汗が地面に落ちて黄土に吸収されて即座に消えていくのが視界の端に見える。

 

なかなか子供たちは捕まらない。

途中から地元の足の速い青年が追走劇を手伝ってくれた。

 

彼が走りながら話してくれた。

僕をからかってきた子供たちはストリートチルドレン（路上で生活する孤児たち）の様だ。両親もいないし、学校にも行っていない。子供同士でつるんで生きる為に盗みを働き、ドラッグとしては一番安価なシンナーを吸い、路上で眠る。発展途上国にはこのような子供たちが幾らでもいる。

 

自分とその青年が子供を追いかけていると、近所の人達は『あっちに逃げた』と教えてくれる。ストリートチルドレンは厄介者扱いされている。それは当然だ。盗みを働き、道行く人を罵倒する子供たちを誰が愛するだろうか？

 

 

逃げている子供は普段盗みを働いている子供なだけに足がかなり速い。自分たちと同じ位のスピードで逃げて行く。いや、彼も必死なのだ。オレに捕まったらどんな目に遭わされるか考えると彼も怖いのだろう。町を40分も走りまわってようやくその子供を捕まえた。オレも青年も子供も汗だくだ。

 

 

その子供を捕まえた時、彼はもう疲れきっていて逃げるのを放棄してしまっていた。僕が彼の汚れて破れたシャツを掴んで『何か言ってみろや！！』と言っても完全に諦めた目をしていて言葉さえも発しない。

。

始めはその子供を痛めつけてやって、もう悪いことをしない様に教えてやろうかと思っていたのだが、自分を助けてくれた青年の話を聞いて、その気も無くなって言った。

 

青年は言う。

『もうコイツには何を言っても遅いんだ・・・』

 

僕は彼の話を聞いて、教育がどれだけ人格形成において必要かを思い知る。

 

 

 

後半へ。