島根大学|循環器診療の基盤を整え、心不全パンデミックに立ち向かう!
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寄付総額

6,480,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
170人
募集終了日
2024年12月9日

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2024年10月23日 21:53

情報提供:虚血性心疾患の治療法 (CF13日目)

虚血性心疾患の治療には、主な治療法として、薬物治療と冠動脈の血流を改善するための手術である経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や冠動脈バイパス手術(CABG)があります。これらの治療法は、症状、病変の性状や背景に応じて選ばれます。

 

・薬物治療

薬を使って心臓や血管にかかる負担を減らす方法です。

-抗狭心症薬

硝酸薬やニコランジルという薬で心臓の血管を拡張させることで心臓への血流を改善し、胸痛を和らげます。また、ニトログリセリンは狭心症発作が起きたときにすぐ使うことができる舌下錠やスプレー製剤があります。

 

-抗血小板薬(血をさらさらにする薬):

血液が固まりやすくなるのを防ぐ薬で、血栓ができて血管を詰まらせるのを防ぎます。アスピリンやクロピドグレルなどがよく使われます。

 

-スタチン(脂質を下げる薬)

血液中のコレステロールを減らし、動脈硬化を抑える薬です。これにより、血管の詰まりや狭窄が進行するのを防ぎます。

 

-降圧薬

血圧を下げる薬で、心臓にかかる負担を減らします。

 

薬物治療は、症状を和らげるだけでなく、心筋梗塞や再発のリスクを減らすためにも重要です。

 

 

・経皮的冠動脈インターベンション(PCI)

PCIは、カテーテルという細い管を使って、狭くなった冠動脈を広げる治療法です。よく行われるのが、バルーンを使って血管を広げ、金属製の網(ステント)を入れて血管を支える方法です。

 

メリット: 比較的短時間で行えるため、手術の負担が少なく、入院期間も短いです。特に、急性心筋梗塞の治療では迅速に血流を回復させ、救命します。
デメリット: 時間が経つとステントを入れた部分が再び狭くなることがあります。また、ステント内に血栓という血液の塊ができる事があります。これを防ぐために、抗血小板薬を長期間使用する必要があります。

image.png

※トーアエイヨ―『インフォームドコンセントのための心臓・血管アトラス』より引用

 


 ・冠動脈バイパス手術(CABG)
CABGは、狭くなった冠動脈の先に新しい血管を使ってバイパスを作る手術です。これにより、狭い部分より先に血流を送ることができます。

 

メリット: 血管の性状が悪く、PCIで十分な効果が得られない場合や、多くの血管が狭くなっている場合に適しています。バイパスした血管は長期間にわたり機能することが多く、再発のリスクが低いと言われています。
デメリット: 一般的に、手術時間が長く、入院期間もPCIに比べて長くなります。また、体への負担も大きくなりますが、長期的な効果が期待できます​。

image.png

※トーアエイヨ―『インフォームドコンセントのための心臓・血管アトラス』より引用

 

 

・PCIとCABGのどちらの治療法がよいか?

薬物治療はほとんどの患者に対して土台として行われます。症状が重い場合や薬だけでは効果が不十分な場合には、PCIやCABGが検討されます。治療法の選択は、冠動脈の状態や患者さんの全身状態に応じて、循環器内科と心臓血管外科がハートチームとして協議します。その結果をもとに、患者さんと相談しながら決めます。どちらの治療法も、適切なタイミングで行うことが予後を良くする重要なポイントです。

・心臓リハビリテーション
手術後や治療後(特に心筋梗塞後)、心臓リハビリテーションを受けることは、回復を促進し、再発を防ぐために非常に重要です。リハビリを通じて、運動能力の向上、生活習慣の改善、心理的サポートが行われます。これにより、心臓への負担を軽減し、生活の質の向上が期待できます。

 

この情報が役に立った方は、ぜひ支援をお願い致します。

 

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引用
JCS2018 急性冠症候群ガイドライン
JCS2018 安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン
JCS2022 安定冠動脈疾患診断と治療
JCS2023 冠動脈疾患一次予防ガイドライン
JCS2023 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害ガイドライン

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