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NEXT GOAL 7,500,000円 (第一目標金額 4,000,000円)
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プロジェクト本文
ご支援達成のお礼とネクストゴールについて
本クラウドファンディングに温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。みなさまのご支援のおかげで、公開から33日目にして目標金額400万円を達成することができました。これまで多くの医療従事者の皆さま、そして地域の方々からの温かいご支援に支えられ、私たちの活動に対する期待の大きさを感じております。
これからは、地域の医療体制のさらなる発展を目指し、県民の皆さまとの「共創」を進めていきたいと考えております。島根県の心不全対策を強化し、地域の皆さまが安心して生活できる環境を整えるために、ネクストゴール750万円を設定いたしました。
皆様からいただいた温かいご支援は我々にご期待いただいている証でもあると感じております。いただくご支援は引き続き、若手医師やメディカルスタッフの教育や研修を支援し、島根県内の医療機関での循環器の標準治療の確立を目指すための教育に活用していきつつ以下の次なるステップに進む取り組みにも、充てさせていただく予定です。
1.地域住民と医療者が共に歩む医療体制の強化
「医療の担い手」だけでなく、「地域の担い手」としての皆さまと共に、質の高い循環器診療を島根県全域で実現します。
2.地域での循環器診療の拡充
県央、県西部、隠岐など、専門医が少ない地域への支援を強化し、地域の医療格差を減らす取り組みを進めます。
3.県民と共に心不全パンデミックに立ち向かう
「健康な島根県」を目指し、予防医療から緊急対応まで、一貫した診療体制を皆さまと共に築き上げます。
皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。クラウドファンディングは残り26日ございますので、どうか引き続きの応援をよろしくお願いいたします。お知り合いの方にもぜひ本プロジェクトをご紹介いただけると幸いです。
2024年11月13日(水)追記
循環器診療の基盤を整え、
心不全パンデミックに立ち向かう!
心不全パンデミックの状況が深刻化する中で、循環器診療の重要性がますます高まっています。島根大学病院では「内科全般の知識・総合力を有する循環器専門医」の育成に取り組み、県内には循環器専門医が増加しています。しかし、その数はいまだ十分とは言えず、地域による偏在やサブスペシャリティの偏在が認められます。特に県央、県西部、隠岐ではカテーテル治療、超音波、不整脈のいずれの専門医や専門メディカルスタッフは不在、もしくは少ないため、循環器の専門的な治療が可能な医療機関も限られています。
島根県は東西に長く、離島である隠岐も含めて、医療の集約化は困難と考えられます。心不全は救命のために緊急での対応が必要な場合も多く、各医療圏の中での専門的治療を要します。また病院での治療後も、地域での多職種による医療連携が必要になります。
今後、持続可能な開発目標(SDGs)に基づき、県民が健康で安全な生活を送るための医療体制を充実させ、さらに医療スタッフを育成する必要があります。そのため、「循環器診療の基盤を整え、心不全パンデミックに立ち向かう!」という目標を掲げ、クラウドファンディングを立ち上げる決心をいたしました。
クラウドファンディングでいただいた資金により、若手医師やメディカルスタッフの教育や研修を支援し、島根大学病院での専門医・専門スタッフの育成、島根県内のどの地域にお住まいでも専門的な心不全診療が受けられる体制の充実を目指します。心不全の予防、心不全になっても悪化させないための、そして心不全の救急医療の要となる重要な人材の育成を支援します。
私たちのクラウドファンディングにご賛同いただける方々のあたたかいご寄附を、ぜひお願いいたします。
島根大学医学部附属病院 循環器内科
教授 田邊一明
目次
ページをご覧いただき、ありがとうございます。島根大学医学部循環器内科教授の田邊一明です。プロジェクトを代表して、皆様にご挨拶させていただきます。
島根大学医学部附属病院 循環器内科は、私たちの使命である内科医療、救急医療、地域医療を担う人材の育成に日夜取り組んでおります。
現在の日本は超高齢化社会を迎え、65歳以上の人口は2036年には33.3%に到達する*1とされています。それに伴い、老化による心疾患の増加は火を見るよりも明らかです。
「心不全パンデミック」とは、このような超高齢化社会を迎えることで心不全患者が爆発的に増加することを指します。心不全患者は一刻を争う救急搬送、術後の長期入院や予後の生活にかかる包括的なケアが必要です。その爆発的な需要増加に耐えうる医療体制の構築が急がれています。
私たちはその中でも「心疾患を専門的に診ることができる医師育成」という形で、まずは循環器診療の基盤強化にむけ、歩みを進めていきます。今回のクラウドファンディングはこの基盤強化の一環として、教育体制を整えていくために実施するものです。
*1 出典:内閣部令和2年高齢化白書 第1章 高齢化の状況(第1節 1)
島根県内では「循環器専門医」が不足しており、「カテーテル治療専門医」「不整脈専門医」「心エコー図専門医・超音波専門医」と治療に直結するいずれの専門医も少なく、また、出雲、松江の医療圏への偏在が生じています(図1参照)。
若手医師が島根大学の循環器内科に集まってきていますが、構成するメンバーは卒後20年未満、多くは卒後15年未満であり、サブスペシャリティの専門医・指導医の取得者は少ない状態です。また、専門医の不足や施設認定のために、他県では受けられる治療が島根県内では受けられない現状があります。
図1
この問題を解決するためには、今後も継続した「循環器専門医」の育成および「サブスペシャリティ領域の専門医・指導医」の育成が不可欠です。専門医を育成することで、島根県内でも他県に遅れない最新の治療を提供できるようにし、患者さんが地元で他県と同様の質の医療を受けられる体制を整えたいと考えています。
循環器専門医とは?
3年の研修を積んだ、高度な循環器専門の知識を有する医師を指します。
心臓や血管に関連する疾患の診断、治療、管理を専門とする医師です。循環器専門医は、心臓病、高血圧、動脈硬化、心不全、不整脈などの循環器系の病気に対する専門的な知識と技術を持ち、患者さんの診察、検査の計画、治療計画の策定、手術の実施、そして患者さんの長期的なケアを担当します。
循環器専門医のサブスペシャリティとは?
循環器専門領域の中で、さらに深く知識・技能を高めていく分野のことをサブスペシャリティと呼びます。専門性を高めていくことでより高度なスキルを習得したり、他の専門医と連携することでチーム医療を展開することができます。
各サブスペシャリティ領域の専門医取得は、3年間の内科専攻研修を終えて内科専門医を取得したのちに、循環器内科に関する高度な知識と技術を持った循環器内科専門医を (最短で医師7年目に)取得し、さらにカテーテル治療、超音波、不整脈などへのサブスペシャリティ領域の専門医に進みます。
この研修は非常に厳しく、多くの症例や技術の経験、課題の習得や筆記試験を経て、循環器およびそれぞれの領域の専門的な知識と技術を身につけるものです。
島根県では「カテーテル治療専門医」「不整脈専門医」「心エコー図専門医・超音波専門医」のいずれも少なく、偏在しているのが現状です。
▼サブスペシャリティの一例
・心臓血管インターベンション専門医: カテーテルを用いた心臓や血管の治療(冠動脈形成術など)に特化。
・不整脈専門医: 不整脈の診断と治療、特にカテーテルアブレーションやペースメーカー植え込みなどに特化。
・心エコー専門医:心臓超音波検査(心エコー)を用いた診断に特化。
・成人先天性心疾患専門医: 成人になってからも続く先天性心疾患の管理に特化。
・心臓リハビリテーション認定医・上級指導士:心臓病患者さんのリハビリテーションを専門とする。
・高血圧専門医:高血圧の診断と治療に特化。
現在の島根県において、循環器内科の専門医を志したとき、課題となるのが時間の捻出・経済的な負担です。新たな治療方法や医療の動向を把握し、他施設とのネットワークを築きながら多角的に学びを深め島根県に還元していくために、自学以外に、研修や学会に参加することは不可欠と言えますが、若手医師にとって経済面で負担がかかっていることもまた事実です。
また、少ない人員で循環器診療を行っている場合は、時間の確保が難しく参加することすらできないといった状況が発生しています。非常に忙しい普段の診療の合間に、時間も費用も大きな負担がありながら、資格を取得することは非常に困難です。
しかし、このような理由で循環器内科専門医として学びを深めたい、と考えている医師の心の燈を消してはいけないと考えています。先にお伝えした通り、いま島根県には来るべき心不全パンデミックに備え、循環器内科と専門医が必要です。今は医師の情熱により、自費を捻出して全国各地に学びに行っている状況ですが、まずは育成の基盤を整えていき、学びを深める気持ちに応える仕組みを構築していかなければなりません。
愛する島根県で、ずっと県民の皆様が安心して健康に暮らしていけるように。皆様と共に循環器診療の基盤を整え、私たちはその一歩を踏み出すべく、今回はじめてのクラウドファンディングに挑戦します。
知って欲しい!
各疾患における、島根県の現状
|心不全
心不全は原因が多岐にわたるため、病態を的確に診断し、個々の患者さんに適した治療法を提供する必要があります。そのため、循環器専門医は最新の治療ガイドラインに基づき、薬物療法や非薬物療法(デバイス治療、手術など)を適用します。また、医師だけでなく、看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフ、栄養士などと協力し、患者さんの個々の状況に応じて適切な多職種チームを組織し、効果的な治療とサポートを実現します。
さらに、高齢化に伴う心不全には、心臓だけでなく糖尿病や高血圧などの生活習慣病や感染症、そして慢性腎臓病などの慢性疾患も併発していることが多く、それらに対する知識を持った「内科全般の知識を有する循環器専門医」の育成が必要です。また、心不全の急性増悪を防ぐために、怠薬、過労、感冒罹患、暴飲暴食などを避けるといった日常生活の管理と、適切な運動や栄養指導ができる「心不全療養指導士」の育成も不可欠です。心不全療養指導士になるためには、カリキュラムに準じた長期間の研修や資格試験の受験が必要であり、医師と同様に時間的・金銭的な負担が大きいです。そのため、メディカルスタッフの資格取得を補助し、循環器疾患を抱える患者さんをチームで支える体制を確立したいと考えます。
|急性冠症候群(心筋梗塞や不安定狭心症)
あわせて、心不全の治療と同様に重要なのが、急性冠症候群に対する体制の維持です。島根県における急性心筋梗塞の年齢調整死亡率は、他の都道府県と比較しても低く、この良好な成績を維持するためには、緊急カテーテル検査・治療の実施が重要な役割を果たすと考えられます。しかし、働き方改革の推進が求められる中で、現在の体制を維持できるかどうかは、循環器診療における最も重要な課題の一つです。循環器内科医の高齢化も進行しており、50歳以上の医師が3分の1を占めています。このまま医師の高齢化や地域的な偏在が続けば、現在のカテーテル治療体制を維持することは困難になることは明白です。
|心臓超音波検査
心臓超音波検査は、心臓病の早期発見や適切な治療方針の決定に不可欠な検査です。しかし、県内では心臓超音波の専門医や専門技師が不足しており、各施設が独自に研鑽を積んでいるため、地域によって検査の精度に差が生じる可能性があります。島根県全体で統一された心臓超音波検査を提供することで、診断の精度が向上し、正確な診断が可能となります。これにより、迅速な心不全の治療が行えるようになり、治療効果の向上が期待されます。また、患者さんの生活の質が大幅に改善されるだけでなく、医療費の削減にもつながる可能性があります。
心不全診療との関連を考慮すると、心臓超音波検査の精度向上は非常に重要です。そのため、心臓超音波の専門医や専門技師の育成が不可欠です。しかし、専門医・専門技師の育成には長期間の研修や資格取得が必要であり、時間的・金銭的な負担が大きいことが課題となっています。この課題を解決するために、Webを活用した講習や、我々が地域に赴いて行うハンズオンセミナーなどの研修方法を検討しています。また、県内の医療機関が協力し、統一した心臓超音波検査プロトコールを導入することで、地域格差を解消し、高品質な心臓超音波検査を提供する体制を整えたいと考えています。
|不整脈治療
高齢化とともに心房細動の罹患率は増加しています。心房細動は動悸などの症状の原因となるだけでなく、心原性脳梗塞、心不全などの重篤な合併症を引き起こします。薬物でのコントロールだけでなく、カテーテルアブレーション治療という方法で薬物より治療成績が優れることも報告されています。しかし、心房細動が増加する一方で、カテーテルアブレーション治療を行える医師・施設が限られており、治療までの待機期間も長期化しています。
普段のカンファレンスの様子です。他職種が集まり、多角的・包括的な医療を展開しています。
今回皆様からいただくご寄附は、若手医師やメディカルスタッフの教育や研修を支援し、島根県内の医療機関での循環器の標準治療の確立を目指すための教育に活用してまいります。
|第一目標金額 400万円
|内訳
・生涯教育支援費用:医師やメディカルスタッフの講習会や学会参加費 、講演会への演者招待
・啓発活動:各地域での講習会費用
・Zoom使用料 :各地域とのwebでのやり取り
・広報用HP作成:各イベントの報告書などのウェブサイト作成・管理費用
・事務局人件費・運営費:上記のやり取りのための運営費、事務用品や通信費も含む
・クラウドファンディング手数料
・管理経理
循環器診療の質を向上させるためには、非専門医や患者さんへの教育も重要です。非専門医に対する教育プログラムを通じて、循環器疾患の早期発見や基本的な対応能力の向上が見込めるためです。
患者さんに対する教育活動を通じて、病気の理解を深め、自己管理能力を高めることができますし、心不全の治療の効果を最大化し、再発を防ぐことが期待されますので、今回は医師だけではなく、メディカルスタッフ全体のレベルアップを目指していきます。
専門医習得までの道程
私たちはオール島根大学の内科専門医研修プログラムにおけるキャリア形成を目指しています。「ここだからできない」という言い訳は一切なしに、妥協せず「ここだからこそできる」医師に寄り添った、きめ細やかな教育体制を整えていきたいと考えています。
例)専門医取得の例
研修期間と実施内容
|カテーテルインターベンション
専攻医1年目:大学病院でインターベンション専門医によるマンツーマンの指導を受けながら冠動脈造影を主体とする研修。一部、冠動脈インターベンションの助手を経験。
専攻医2~3年目:県内の関連病院で多くの冠動脈造影・カテーテルインターベンションを経験。
4年目以降:カテーテルインターベンション専門医を目指す者は国内のハイボリュームセンターに留学し、年間200~300例の冠動脈インターベンションを経験。その後にインターベンション認定医・専門医を取得していく。
|心エコー図
専攻医:大学病院で、超音波専門医の指導のもと経胸壁心エコー法の基本断面の描出、評価法を習得する。また、経食道心エコー法についても、挿入、基本断面の描出、評価法を学ぶ。
4年目以降:心エコー図専門医を目指す者は、弁膜症など構造的心疾患の評価法について、経胸壁心エコー法、経食道心エコー法を修練するとともに、構造的心疾患治療におけるエコー描出を経験する。循環器専門医を取得後、さらに心エコー図専門医を取得する。
検査技師:超音波専門医の指導のもと経胸壁心エコー法の基本~精密検査を習得するとともに、臨床との関連について学び、最終的に、超音波検査士や心エコー図専門技師の取得を目指す。
|不整脈
専攻医1年目:不整脈の治療を受ける患者さんの主治医として診療に関わる。カテーテルアブレーションには助手として参加。ペースメーカ植え込みは十分な経験を持った医師立ち会いの下で術者として手技を行う。
専攻医2~3年目:県内の関連病院ではカテーテルアブレーションを経験できる施設は少ないが、ペースメーカ植え込みに関しては大学病院時よりも多くの症例を経験し手技を習熟させる。
4年目以降:不整脈を専攻する場合、大学病院に戻りカテーテルアブレーションおよびペースメーカ植え込みの主術者として経験を積む。あるいは、より症例数の多い施設に国内留学し症例経験を積む。また、不整脈専門医取得を目指し、学会発表などの学術活動も積極的に行う。
|心不全
不整脈治療に携わるメディカルスタッフも専門的な知識が必要であり、現在は主に臨床工学技士等の教育として、学会やセミナー参加、資格取得(植え込み型心臓不整脈デバイス認定士)などに積極的に取り組んでいる。
島根県における循環器診療の現状を改善し、持続可能な医療体制を構築するためには、循環器専門医およびサブスペシャリティ専門医の育成が不可欠です。また、心不全療養指導士やエコー技師の育成支援を通じて、多職種連携による包括的なケアを提供する体制を整えることが必要です。
将来的には、各医療圏に専門医が所属し、安定した医療の提供とともに、専門的な治療において遅れなく提供できる体制をめざしてまいります。
非専門医および患者さんへの教育も併せて推進し、地域医療の質を向上させてまいります。
ぜひクラウドファンディングを通じて、これらの取り組みにご賛同いただき、地域医療の質を向上させるためのご寄附をお願い申し上げます。
岡田 大司
島根大学医学部附属病院 循環器内科 医科医員 (診療助教)
田邊教授(写真左) 岡田大司(写真右)
島根大学医学部附属病院 循環器内科の岡田大司です。このたび、田邊教授とともにクラウドファンディングプロジェクトを担当させていただくことになりました。
私は島根県出雲市で生まれ育ち、医師としてのキャリアの大半を島根大学医学部附属病院で積んでまいりました。2019年には島根県西部の浜田医療センターで勤務し、4人と少ない医師で救急体制を維持しながら、心不全患者への対応など、質の高い医療を提供するという貴重な経験を得ました。その後、2020年から兵庫県の神戸市立医療センター中央市民病院で勤務し、2024年4月に島根県の循環器医療に再び貢献するために帰郷を決意いたしました。
島根では医師不足の中でも質の高い循環器診療を提供し、神戸では「最先端の治療」と「断らない救急体制」に携わってきました。近年、医師の働き方改革や地域医療の偏在が進んでいますが、質の高い医療や救急体制をさらに維持し続けることが必要だと強く感じています。加えて、島根においても都会に劣らない最先端の治療を、タイムリーに提供できる環境づくりを目指しております。そのためには、循環器専門医の育成が不可欠です。専門医を育てるには、日々の臨床経験に加え、学会や研究会への参加、国内外での施設見学が非常に重要です。しかし、学会や研修は都市部で開催されることが多く、島根からの参加には時間や費用の負担が大きいのが現状です。
さらに、私は神戸で培った心エコー図検査の知識と経験を活かし、心不全の早期発見と治療介入のための標準化にも取り組んでいきたいと考えています。今後、勉強会の開催も計画しており、皆様からのご支援はこうした活動の資金として大切に活用させていただきます。
皆様の温かいご支援が、島根における循環器診療のさらなる発展を支える重要な力となります。どうか、ご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
森田祐介
島根大学医学部附属病院 循環器内科
島根大学医学部循環器内科 森田祐介と申します。
私は循環器内科の医師として10年以上、心臓病患者の診療に携わってまいりました。これまで、多くの患者さんと向き合い、心不全という病気がいかに深刻で、多くの人々の生活に影響を与えているかを実感しています。医療の進歩によって治療の選択肢は広がりつつありますが、一方で、予防医療の重要性はますます高まっています。
特に、今後日本が直面する「心不全パンデミック」は深刻な問題です。高齢化が進む日本において、心不全患者は急増しており、今のままでは医療リソースが追いつかない状況が訪れるかもしれません。心不全は、日々の生活習慣の積み重ねや慢性的な病気が原因となることが多く、誰にでも起こりうる病気です。だからこそ、予防が非常に重要なのです。
しかし、もう一つ深刻な問題が医療現場に存在します。それは「医師の偏在」です。私は特に、心不全の大きな原因である心筋梗塞や狭心症などに対する心臓カテーテル治療を専門としております。地方の医療機関では医師不足が顕著で、特に専門医の確保が難しい状況です。これは、地域ごとに心不全の予防や治療の質に差が生じる要因となり、結果として命に関わる問題へと発展してしまいます。医療が本来持つべき平等性が損なわれていることを強く懸念しています。
このプロジェクトは、心不全パンデミックを防ぎ、医療の偏在を改善するための大きな一歩です。皆様の支援は、地域に密着した予防活動を可能にし、医療環境の改善を促進します。小さな一歩が、大きな変革を生む力になるのです。私もこの取り組みを心から応援しています。未来の健康を守るため、共に力を合わせて、心不全パンデミックの脅威に立ち向かいましょう。皆様の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
島根大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。なお、寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が島根大学に入金された日付で発行いたします。島根大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
※今回のプロジェクトにおいては、寄附金領収書の日付は、2025年2月の日付となります。
|参考
寄附金関係の税制について
https://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/zeisei/06051001.htm
寄附金を支出したとき
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_3.htm
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お問い合わせ
国立大学法人島根大学 財務部 経理・調達課
Tel:0852-32-6058,6634 Fax:0852-32-6038
〒690-8504 島根県松江市西川津町 1060
【ご注意事項】
▽ご寄附の前に、利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。
▽第一目標達成後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
▽ご寄附完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
▽ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただ
く場合がございます。あらかじめご承知おきください。
▽ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。
▽本プロジェクトのギフトのうち、【●命名権、メッセージの掲載その他これに類するギフト】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページをご確認ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 田邊 一明(島根大学医学部内科学講座 内科学第四 教授)
- プロジェクト実施完了日:
- 2028年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
島根大学医学部内科学講座 内科学第四 循環器内科が主体となり、『循環器診療の基盤を整え、心不全パンデミックに立ち向かう!』をテーマに、若手医師やメディカルスタッフの教育や研修を支援し、島根県内の医療機関での循環器の標準治療の確立を目指すための教育費用に充当します。
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プロフィール
島根大学医学部内科学講座第四 循環器内科学 教授
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プロフィール
島根大学医学部内科学講座第四 循環器内科学 教授
山陰の肝移植再開プロジェクト!―若手医療者・外科医育成―
#子ども・教育
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進行を止めにくい「糖尿病性腎臓病」 治療薬開発に向けた研究の加速へ
#医療・福祉
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- 15,119,000円
- 寄付者
- 801人
- 残り
- 12日
姫路でつなぐ命のバトン|地域連携の要となる救急車更新へ
#医療・福祉
- 現在
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- 94人
- 残り
- 12日
快適な環境で検査と治療を受けられるように。待望の内視鏡センター設立
#医療・福祉
- 現在
- 17,643,000円
- 寄付者
- 121人
- 残り
- 4日
留萌の命と健康を守り続ける!心臓カテーテルシステムの更新にご支援を
#医療・福祉
- 現在
- 13,427,000円
- 寄付者
- 191人
- 残り
- 12日
吉村作治エジプト調査隊、存続の危機!
#地域文化
- 現在
- 9,380,000円
- 支援者
- 489人
- 残り
- 17日
障がい者の方に働く場所をこの先も クリーニング工場の新たな挑戦!
#医療・福祉
- 現在
- 3,827,000円
- 寄付者
- 149人
- 残り
- 12日