赤青黄の桜の平和植樹にご支援を!!

 

 

桜クラブは桜生産にかかわる人が随意に集まって桜を栽培したり増やしたりする、現場主体のクラブです。

　

桜クラブの発起人は石井重久、桜を作って40年、桜の育種をして35年（このリンク先「出願者の指名」の欄に「石井重久」をご入力ください）、祖父の代から花を作っていました。新しい桜を育種して、世界中に輸出、または植樹希望される方にお渡しして植えていただいております。

 

 

この度、黄金大島を訪ねて、育成者の田崎満男さんと出会い背景の黄金大島を保全してくれるところに寄贈したいというお話で、どうしたら魅力的桜園になるか、世界に発信力があるか練りました。平和や幸せの色ということでこの桜を見ていただこうという主旨です。

 

田崎氏は日本花の会結城農場で働いて桜栽培の達人、黄金大島を育成しました。惜しむらくは現在目が不自由で動き回れないようです。

 

桜も多いし、移植するには金額もでかくなるし、と思いはしますが、田崎のじいさんの息のあるうちに、ご自分のなさったことの成果を見届けさせてあげたいと思うのです。そのようなことで、今回の活動プロジェクトとして田崎氏と石井があまり名出し顔出ししないのですが、ユーチューブや写真などふんだんに出て活動することにしました。今後も追加予定がありますのでお楽しみに。

 

※この活動に関する名称肖像公開について、田崎氏より承諾済みです。

 

 

 

2022年7月、石井が田崎氏のお宅を訪ねた折、田崎氏が「平和な世界を祈って桜を植えよう！」と言い出しました。もちろん提案している桜は氏の畑にある、神代曙や秩父枝垂れなど、数年前、日本花の会がソメイヨシノの後継に推薦した桜など、最新のものです。

 

桜並木に、花の咲かないヤドリギのついたような枝を見つけることはないでしょうか。桜天狗巣病と言いますが、それにかかると枯れずに次々移すので厄介です。特に植えておしまい感覚の桜は悲惨です。これらの桜はその病気に強く当面は植えてそのままでも問題は少ないです。

 

 

ただ、田崎氏ももはや掘って植えるには年ということもあり、関東の平野にぽつんと咲くより人の集まるところで見てほしいという思いです。

 

その思いに応えて、私も今年咲いた『青く見える桜』を一緒に植えることにします。おそらくここまで青を意識できる桜は日本初でしょう。命名は皆様のご応募に植栽地の方々と選ばせていただけたら幸いです。

 

 

青い桜については、まだ生まれたばかりなのでこれから接ぎ木をして、秋に納品して植えていただく形になり、早くとも3年先ごろの開花になると思いますが、いい観光名物になってくれると期待しています。まあ、観光地によっては桜になぞらえて三色団子でも特産品にしていただければおいしいと思います。

 

この青い桜の特徴は、ほかの桜に比べて虫鳥獣害が少ないことです。青とは毒の色といわれますから、自然に進化していくのでしょう。人が、艶やかなピンクを好んで選んできたため、これまで出回ってこなかったのではないかと思われます。

 

 

 

 

茨城県常総市の田崎氏の畑には黄金大島70株、神代曙101株、秩父枝垂れ39株、そのほか八重紅大島、アーコレードの3-6メートルの大きな桜を掘り取ってトラックで運び、桜を受けてくれる公園・寺社などに植えて多くの方に花見をしていただけるように、というのが今回のクラウドファンディングのメイン事業です。

 

「青く見える桜」は静岡県裾野市の石井の園地にあり、これから接ぎ木繁殖をし増殖させていきます。今回植栽する品種はすべて品種の登録がないか、または切れていますので、植えた土地で自由に増やして、新しい品種を作るのに利用できます。

 

かなり大きな桜で何度かトラックで往復することになりますが、これで黄金大島の黄色、秩父枝垂れや八重紅大島、アーコレードの赤、そして青と、三色揃ってロシアとウクライナの国旗の色にもなり、両国が早く平和になりますようにと祈ることができます。

---

 

桜の移植地については三大都市圏（関東、東海、近畿）3か所を想定しており、現在自治体へ交渉中です。その他、近畿（奈良県、滋賀県、大阪府）、関東（埼玉県）では植えてくれる口約束。愛知県は現在探しておりますが、静岡県、中部地方、東北地方にもあたっていきます。（私有地も含め、今後も交渉を続けていきます）

 

今回実施が難しい場合も次回以降の移植に予算を充てさせていただくため返金できかねます。（ホームページにて）進捗のご報告いたします。

 

 

事業進行の様子は随時ホームページにあげてまいります。従いまして、協力者様への個別の報告はホームページに代えさせていただきます。

 

 

 

 

今回の寄贈は生産ではありません。公園や公共の場所に植えて、皆さんが楽しめることを目指すため本事業の後に利益を生みません。また管理費も植栽後は草刈りなど継続して手間がかかるため受け入れ側にも負担が継続します。

 

そんな点が田崎にとっても桜を寄贈しようという原点になるものです。お元気であればいつまでも栽培管理できたでしょうけれど人の命は桜より短い。石井も山形の桜の育種圃を返却するため300品種の桜の引き取り手を探しましたが見つからずに伐採していますので、その悔しさはよくわかります。どこかこの花を愛でてくれる人のところにという思いは一緒です。

 

確かに、「うちのホテルに珍しい品種を。」ということで、あちこちにオリジナル品種の桜を植えてきましたが、やはりスケールと広告、観光協会などがまとまって人を寄せるところが強いかなと思います。

 

 

 

今回は田崎さんの大きな桜の移植プロジェクト提案ですが、これからまた観光の復活などで客寄せ桜になるよう、全国に桜を提案植栽していきたいと思います。

 

日本の山は杉の人口植林で、真っ黒になって花粉症まで引き起こしていますが、原初日本の山はシイナラクヌギ、榊椿もみじ桜が彩る美しい山でした。そろそろ杉ヒノキの木もいらなくなってきたようですし花粉もしんどいので、桜の山に戻したら観光にもっともっと貢献するのではないでしょうか。

 

桜にはナラタケやなめこ、サルノコシカケなど有益なキノコもたくさん生えて、キノコの味もいいです。

 

皆様の協力があれば、珍しい桜も後世に残り続けるでしょう。そしてまた次の世代の人が新しい桜を育成する礎として使っていければ願ってもないことです。皆さん一人一人の力で珍奇な桜を残してください。