数年間の不登校経験者です。
「あの時、こんな居場所が学校と家庭以外にあれば、救われたかもしれないなぁ」と思いました。
私事で恐縮ですが、当時の私にとって、心置きなく話せる相手は小学校のクラスメイトたちではありませんでした。塾や学校の先生方だったんです。教科書に載っていないような、いろいろなことに興味をもち、専門書やパソコンで調べるのに夢中でした。知らないことを勝手に学んで、あれこれ「なんでだろう?」と深く考える。そんな子どもだった私にとって、専門的でニッチな議論を、大人とぽんぽんする時間のほうが楽しい遊びだったんです。他の子どもには話題やかけっこの早さまで合わせたり、気を遣ってばかりでした。残念ながら、忙しい大人とゆっくり過ごせる機会は、ほぼマンツーマンの塾だけでした。学校に通えなくなるにつれ、その塾にも行けなくなりました。同世代に合わせ続けることが、だんだんしんどくなったんです。その悩みを言える先生も、仲の良い家族もいない。鬱状態になりました。
不登校に至ったご事情は人それぞれだと思います。長くなりましたが、上記の体験から「自分と同じような孤独感、辛さは次世代の子どもたちに味わってほしくない」、そう感じ微力ながらご支援させていただきました。
余談となりますが、あれから海外の学校へ入り、幸いにも校風や異文化が自分の悩みを解決してくれました。今は、なんでも話せる友人たちが世界中に散らばっています。人生について大切なことを教えてくれた先生方にも、国内外で出逢いました。今でも力強い励ましの言葉を、挫けそうな時に思い出しています。
私は幸運なケースだったのかもしれませんが、この幸運に恵まれたのも、不登校でもなんとか生きていたからです。
「人生は転がり落ちた先に幸運を見つけることもある、転ぶということは一歩先に進んだからだ」、そんなふうに受け止めて、子どもたちにはただ元気で過ごしていてほしいと思います。
このように先生方が一人ひとりに向き合って、成長を見守ってくださる環境は、子どもたちの情緒のためにとてもいいと思います。
学校へ通えない生徒のことを、これほど気にかけてくださっている先生方がいることにも感動しました。
みなさまが豊かで面白い人生を歩めることを、陰ながら応援しています。
ご寄付と思いの籠った応援メッセージをありがとうございます。スタッフ一同、とても励みになりました。原因・背景・性格が異なるので一括りに「引きこもり」と言えません。一人ひとりの状況に応じて社会との接点を開くには個別の取り組みが必要と考えています。会う・関わるその時を大切にして、一緒に生きて行きたいと思います。
頑張ってください!
頑張ってください!
羽田清彦様からいただきました。手続きを代わりにさせていただいております。ご本人様からの応援のメッセージもいただいております。