こんにちは、カタリバ広報担当の本村です。

 

2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町。NPOカタリバがこの益城町で、中学生を対象とした教育支援「ましき夢創塾」を始めてから、1年半が過ぎました。

 

これまで全国からたくさんの応援をいただき、活動を継続することができました。現在まで200名以上のボランティアの方々が、ましき夢創塾で活動をしてくれています。

 

今回は、目的に賛同し一緒に活動を続けてきた仲間を紹介したいと思います。

 

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■自身も被災し仮設住宅に住みながら手伝ってくれている永田さん(社会人)

 

 

昨年8月からテクノ仮設団地(益城町内最大の仮設住宅)での生活が始まりました。仮設団地の生活で感じた課題は「子どもたちの居場所がない」ということでした。夜に狭い仮設住宅から外へ出てふらふらしている中学生を見た時に、「これはなんとかしないといけない」と行動をおこしました。

 

私は以前に予備校での講師経験があったため、仮設団地で子どもたちが集まって学習できる場所をと考え、学習会を開こうと知人に相談したところ、紹介されたのがNPOカタリバでした。

 

カタリバの芳岡さん、井下さんに出会い、話をする中で「無料で学習塾をしてしまうと地域の塾の先生たちの仕事を奪う可能性がある。ましき夢創塾は子どもたちの自学自習をサポートする塾なんです」という考えに共感し、協働することを決めました。

 

 

ましき夢創塾は、子どもたちが大学生や社会人などたくさんの先輩たちの話を聞ける場所です。勉強だけにこだわるのではなく、先輩たちと悩みの相談や将来について話したり、大学生活や世の中についての疑問などを質問できる機会もあります。

 

私は、子どもたちが「世の中捨てたもんじゃないな」「高校生になることも、大人になっていくことも楽しそうだな」と思えるようになってほしいと考えています。

 

このようなナナメの関係を通して自分の未来の輪郭を描いていけることは、震災という辛い経験をした子どもたちにとって大きな財産になっています。

 

 

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■県外から活動に参加してくれている平松さん(大学4年生)

 

 

私が熊本に来たのは、震災の1年半後でした。復興が徐々に進んでいる熊本ですが、設備や生活面だけではなく、子どもたちへの支援を必要が足りていないという点が気になりました。そこで出会ったのが「ましき夢創塾」です。

 

ましき夢創塾では普段、中学生に勉強を教えたり他愛ない会話をしたり、悩み事があれば一緒に考えたりしています。

 

中学生にとって夢創塾は、普段話す機会のない大学生や大人と関わることで多様な価値観に触れることができる場となっており、勉強できる場所という役割だけではなく、将来のことを考えたり相談したりできる子どもたちの居場所にもなっています。

 

 

活動の中で私が特に大切にしているのは、子どもたちの心の面のサポートです。ましき夢創塾で子どもたちと接していると、色々なことを話してくれます。

 

信頼している人から傷つく言葉を言われる、受験で過度にかけられる期待、震災後の環境変化によって友達との間に距離を感じてしまう話など…ポロッと出る言葉や表情から、その子の心境を考えて関わるようにしています。抱えている悩みはそれぞれです。

 

「日本全国、どこの子どもも悩みはあるよ」と言ってしまえばそれまでですが、私は目の前にいる子どものその気持ちを受け止めて、一つの考え方として私の意見を提供することで、少しでも支えになれたらと思っています。

 

中学生は様々な壁にぶつかる時期です。その時期に夢創塾で色々な考えを知ることによって、子どもたちが困難を乗り越える方法を学び、積極的に未来へ進んでいってほしいと私は思っています。

 

 

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■熊本市内の大学に通いながら参加する山本さん(大学4年生)

 

 

私は地震を熊本市で経験しました。地震後すぐは地元の四国に戻り2週間ほど避難していましたが、避難中も熊本のことが気になり、募金活動を通して熊本のためにと動き始めました。

 

熊本に戻ってからも何か被災した方たちの力になりたいと考え、ボランティア活動を探した時にカタリバの活動を知りました。教職員を志す者として、子どもたちの力になれるならという思いからましき夢創塾に参加しました。

 

大学の教職課程では、実際に中学生と接する機会はなかなかありません。ましき夢創塾の活動に参加し始めた時は、「最近の中学生はコミュニケーション能力が低いって噂を聞くけど、どのように接したらいいのかな」など緊張していました。

 

しかしそんな心配は杞憂で、夢創塾に数回参加していくうちに中学生からも話をしてくれるようになり、信頼関係を築くことができました。

 

 

夢創塾ではカタリバ職員、ボランティアが一緒に生徒とのコミュニケーションについて話し合います。その中で中学生との適切な距離感や質問に対してのわかりやすい説明の仕方などを勉強させてもらっています。

 

また、噂や人の話、メディアに流れる情報ばかりに左右されないで、自分が実際に足を運んで見て、感じることが大切だということも学ばせてもらいました。

 

私は、熊本地震の募金活動、ボランティア活動をきっかけに今までの人生では出会わなかったであろうの方々と出会い、多くのことを学ばせてもらっています。彼らが、この震災の経験を自分の強さに変えられるときが来ると信じ、寄り添っていきたいと思います。

 

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今回ご紹介したようなボランティアの方々が、これからも活動を続けられるように。引き続き、皆さまからのご声援をお願いいたします。

 

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