【完了報告】復興から創造へ。被災地の物語は続く。

全国のみなさま、こんにちは。

ましき夢創塾・塾長の今村亮です。

 

2016年4月に発災した熊本地震から3年が経ちました。

 

被災した子どもたちに学びの居場所を提供するために。Readyforを通して実現した「ましき夢創塾」は、寄付を100%財源とした3年間の活動を続けることができました。心から御礼を申し上げます。

 

そして私たちは4年目の春を迎えました。町並みからは少しずつ、震災の爪痕が薄れつつありますが、復興は国の想定よりも遅延しています。いまだ2,000世帯以上が仮設住宅で暮らす現状があり、ふとした瞬間に、子どもたちの心のスキマからSOSが溢れ出すことがあります。

 

4年目も「ましき夢創塾」を続けなくてはという想いと、新たなフェイズに進まなくてはという現状認識。葛藤の中で、私達はひとつの選択に踏み出しました。

 

このたびNPOカタリバのプロジェクトとしての「ましき夢創塾」は完了し、新たなモデルへと新しく歩み始めたことを支援者のみなさまにご報告させていただきます。

 

■教育委員会、国立大学との三者協定へ
 

(熊本日日新聞2019年4月19日より引用)

新しくましき夢創塾の担い手に加わってくださったのは、益城町教育委員会と、熊本大学教育学部。立ち上げから3年間、NPOカタリバを支えてくださったパートナーです。

 

NPOの機動力を活かして立ち上がったプロジェクトは、教育委員会と国立大学の持久力を活かした形へと引き継がれることになりました。全国に類を見ない三者協定です。

 

2019年4月18日に行われた調印式では、熊本大学教育学部の八幡学部長より、10年スパンでの継続をめざした力強い意気込みが語られました。

 

また、この協定による現場運営を推進するため、NPOカタリバの井下友梨花は、4月から益城町教育委員会の職員となりました。教育委員会とNPOを兼務するユニークなはたらき方です。これもまた、全国に類を見ない事例でしょう。

 

■幸せな町をつくろう
 

倒れた建物を復旧するだけならば、数年で終わります。しかし、震災は教えてくれました。幸せな町とはどんな姿なのだろう、と。重要なのは、ガレキだらけになってしまった街から、みんなで夢を創ることです。

 

正直に言うと、そんな綺麗事、東日本大震災のときには口が裂けても言えませんでした。たくさんの命が失われた現状の前で、私は口をつぐむことしかできませんでした。

 

しかし僕自身の故郷・熊本が被災地となって、母の実家も全壊して、走り回りながら支援の形を模索する中で変わりました。綺麗事をどんどん語りたい。

 

本当はいつだって、誰だって、綺麗事を語っていいのかもしれない。そのほうがいい。Readyforを通して支援してくださったみなさまのおかげで、そう実感することができました。


 

これを機に、カタリバ熊本事務所(上記)は閉所いたしました。そして私の塾長としての役割は完了となります。

これからも新しい「ましき夢創塾」は、未来の創造をめざして続きます。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

今村亮

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