ましき夢創塾の塾長・今村亮です。

今、益城町では高校入試の合否発表まっただ中です。大きな人生の節目を前に、不安をかかえる子どもたちの様子が見られます。スタッフの私たちもこのクラウドファンディングを通して、手に汗を握る経験を重ね、子どもたちに並走しているような心境です。


この挑戦も残り3日となりました。ネクストゴールに向け、たくさんの応援をいただき本当にありがとうございます。最後まで応援よろしくお願いいたします。

さて。先月の投稿(塾長Q&A】①熊本地震でいちばん怖かったのは?)で、みなさまからの質問へ回答させていただきました。いくつか反響をいただきましたので、引き続きお答えしていきたいと思います。

 

Q2.なぜ熊本地震被災地の中でも益城町を支援するんですか?


2016年4月に行った緊急支援・調査の結果に基づいています。
震災直後に熊本地震被災地を訪れた私たちは、熊本県教育委員会と連携しながら5市町村を訪れ、各地の避難所で緊急支援を行いながら各教育委員会と協議しました。


調査を通して見えてきたのは、震源地となった益城町の被害状況の厳しさです。下記のグラフに示されているように、特に深刻だったのは住居の被害です。その結果、2016年5月に益城町への支援に集中することを決定しました。

認定NPO法人カタリバ調べ(2016年5月9日時点)


Q3.益城町ってどんな町ですか?


人口3万2,000人の小さな町です。小学校5校、中学校2校。高校はありません。熊本市に隣接する上に、熊本空港が立地するため、暮らしやすいベッドタウンとして親しまれています。

熊本市で生まれ育った私の個人的なイメージとしては「空港の町」という印象でした。

Q4.現在の益城町の被害状況は?


まず住環境は苦しい状況にあります。
仮設住宅が1,500戸立ち並び、およそ3,000人が入居しています。用地確保の問題がありますので、大部分は市街地から離れた場所に立地しています。


加えて「みなし仮設」と呼ばれるアパートや、親戚宅などへの一時避難者が同数います。合計すると約7,000人が避難生活を行っているとの調査があります。(2018年1月NHK報道による)


学校教育現場では、まず仮設住宅から通学することの困難さがあります。通学圏が大きく変わり、町営のスクールバスに乗らないと登下校できない生徒が大部分です。


教室では被災後に町外に転校した子どもも多く、学級のコミュニティが揺らぐ様子も見られます。保健室の養護教諭・キャリアカウンセラーは重点的に配置されており、心のケアの問題は次第に顕在化しはじめています。

Q5.益城町の仮設住宅はいつまで続く見込ですか?


仮設住宅の設置期間は2年が原則と法律で定められています。
しかし政府は2019年まで継続することを決定しました。
https://mainichi.jp/articles/20171003/ddp/041/040/023000c

長期化の原因は、災害公営住宅の整備の遅れです。ガレキの撤去はほぼ完了していますが、用地確保や建設等がスケジュール通りに進むことは困難だと見られています。

Q6.費用の使途を教えてください。


必要経費の総額2500万円のうち、1500万円をクラウドファンディングで募っています。下記のような、子どもたちを毎日支援するための費用に使わせていただきます。

 

平日5日間・16時半から18時までの学校での放課後学習会を継続していくための、スタッフ・学生インターン(約3名)の人件費やボランティアの移動交通費

子どもたちが自由に過ごせる居場所として、19時から21時まで仮設住宅での学習会を運営していくための、スタッフ・学生インターンの人件費やボランティアの移動交通費


Q7.ネクストゴールで募集する寄付の使途を教えてください。


下記のようにお伝えしました。

1,000万円到達のお礼とネクストゴールの挑戦について
 

・「1.創造性をはぐくむプログラムの実施。」
→ゲストを招待した特別プログラムや、合宿イベント等を実施したいと考えております。1月には益城町の高校生を、東日本大震災被災地の宮城県女川町・石巻市へ招待しスタディツアーを行いました。

・「2.高校生プロジェクトの支援。」
→支援される側から、復興の担い手へと成長する子どもたちを支援します。中学生の自習を支援する高校生がいたり、益城町の復興について情報発信に取り組む高校生がいたり、少しずつ子どもたちの行動が芽吹き始めています。

・「3.復興が遅れたときのために。」

→このプロジェクトの予算は15ヶ月で計画しており、2019年4月以降も3ヶ月間の支援を継続する必要があると見込んでおります。しかし実際には、プラス何ヶ月支援を継続する必要があるか、いまだ見通しが立ちません。どんな長期戦にも耐えられるよう資金的に備えておきたいと考えています。

 


Q8.現地の職員2人はどんな人ですか?


塾長の私は熊本と東京を行ったり来たりする日々ですが、それも現地の2人あってこそです。


まずは、東日本大震災で被災した宮城県女川町で教育活動を続けてきた、芳岡孝将。モザンビークで理科教師を務めた経験もあります。熊本地震の直後、宮城県から熊本県へ直行して現場の立ち上げを担いました。

生徒と芳岡(右)


そして、大分県出身の井下友梨花。2016年まで大手広告代理店に勤務していましたが、意を決してNPOへ転職。震災をきっかけに熊本県に赴任しました。

2人がいるからこそましき夢創塾は今日も明かりを灯すことができます。


Q9.今年の高校入試の状況はどうですか?


今年の中3生は、中2の学期初めに被災した世代です。長い休校期間や不安定な生活の影響を受けており、高校入試は例年に比べ簡単な状況ではありません。中学校とましき夢創塾は連携しながら生徒の支援を続けています。また地元の塾も多くが復興し学習指導に懸命に取り組んでいます。

Q10.益城町の復興に子どもたち自身はどう関わっているんですか?

 

被災直後の避難所では中高生ボランティアが大活躍し、食事の配給や子ども・お年寄りの支援に積極的に参加しました。今では高校生を中心に町の復興プロジェクト「益城町未来トーーク」「MASHIFES」などに参加する姿が見られます。その一貫として、全国高校生マイプロジェクトアワード2016では「高1が届けるクマモトの声」がベストテーマ賞を受賞しました。

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塾長からの回答は以上です。

 

クラウドファンディング最終日には、直接みなさまと意見交換するためのオンライン座談会を計画しています。ぜひ直接お話させていただければ幸いです。

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