「太古の地球は音楽に溢れていたのかもしれない」認知考古学者スティーヴン・ミズン

私たち現代人は、「ネアンデルタール人」にどんなイメージを持っているだろうか。多くの人は、現生人類（ホモ・サピエンス）が登場する遥か以前にこの地球に生きていた類人猿に近い存在だと思っているかもしれない。

　ところが、最近のめざましい考古学の新発見によって、彼らは私たちと同程度の大きな脳と発達した喉を持ち、「言葉」ではなく「歌声」によって互いに高度なコミュニケーションをしていたのではないか、という学説が生まれてきた。

　つまり、ネアンデルタール人の大きな脳は、言語によるコミュニケーションではなく音楽によるコミュニケーションに使われていたというのだ。

　この学説を提唱したのが認知考古学者スティーヴン・ミズンである。人類の心の始まりを知る鍵は、ネアンデルタール人の心を知ることだと語る。

（認知考古学者のスティーヴン・ミズンさんは２０２５年１２月27日土曜日午後６時から「屋久島環境文化村センター」で上映が予定されている「地球交響曲ガイアシンフォニー」第九番に出演されています。あなたの１０００円のご支援で離島に住む方も視聴することができます。ご協力ありがとうございます。）