私達の取組が第29回全国花のまちづくりコンクール若葉賞に!
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クラウドファンディングにご協力くださったすべての皆様へ
青森駅舎の還暦を、青森を愛するみんなと一緒に、花と皆様のメッセージで祝福する、という目的を無事に成し遂げることができました。これまでの経緯を報告いたします。
クラウドファンディングに取り組むまで
長年勤めた仕事を辞め、2018年4月1日にNPOあおもり~なという市民団体を作り、活動を始めました。ずっと地域活動がしたいと思っていました。退職まであと8年、悩みましたが、余力を残して辞め、次の活動にトライしようと決心しました。
一年目
観光客が増えた今こそ、駅前に花を飾り、青森を素敵にしたいと思いました。
青森駅の方々のご理解があって、私たちは初めて青森駅や駅前の歩道に花を飾りました。
杉井明美さんの育成した濃いピンクと淡いピンクのペチュニアが歩道を飾り、次々と美しく咲き始めました。素敵だね、きれいだね、ありがとう、感動した、たくさんの方が声をかけて通り過ぎます。
その反面、無造作に掲示物が貼られ、土の上に押し付けられたタバコの吸い殻、
何日もほっておかれた空き缶、ゴミ、生え放題の雑草、、、胸が痛みました。
青森の顔である場所が、これでは・・と高校生や子どもたちと一緒に清掃活動を行いました。
毎朝お花に水やりをし、お手入れしに行く。日々の熱心な活動に青森駅から感謝状をいただきました。私たちにとって活動が認められた記念すべき初めての賞状でした。
その後、様々なところに交渉したものの、活動資金の協力を得ることはできませんでした。このままでは、この活動は1年で終わってしまう。来年も続けたい・・。
そう思っていたところに、今年、青森駅舎が還暦を迎えることを知りました。
今新しい駅舎が建設中であり、馴染みのあるこの古い駅舎がやがて壊されてなくなってしまう。青森市民だけでなく、青森駅に関わったすべての人に呼びかけて、青森駅舎の還暦を花とメッセージで祝福したい、そう思いました。
地域活動の先輩に相談したところ、様々な助成金の他にクラウドファンディングという方法があるとアドバイスを受けます。
それなら、私たちの思いが多くの人に届けられる、たとえ距離がかけ離れていたとしても青森に対する思いをつなげられたら、それはとても素敵なことではないか。
私たちはクラウドファンディングに挑戦することを決めました。
その後、縁があって今の会社に就職しました。ここはかつてNPOの支援をしていたところです。たくさんのアドバイスを受けることができました。
2019年からのクラウドファンディングに向けて、インターネットラジオで高校生たちが協力を呼びかけてくれました。その様子は青森ケーブルテレビでも放送していただきました。青森駅クイズで青森駅の歴史を訪ねる問題が中心でした。
また、東奥日報と朝日新聞が、私たちのクラウドファンディングのことを記事にしてくださいました。
二年目
2019年1月から3月までいよいよクラウドファンディングスタートです!
青森市の中心商店街をまわり、協力を呼びかけ、ポスターを掲示していただきました。
不安でしたが、多くの方々のご協力を得て、目標額30万円のところ、42万6千円もの活動資金が集まりました!本当に嬉しかったです。中でも、大好きだった国鉄職員の父親の思い出を胸に、亡くなった父親を喜ばせたい、そのためにと、コツコツ貯めた50円玉1万円分の貯金箱を抱えて届けてくださった方のことは忘れられません。
成立してすぐに、私たちは看板を制作しました。
青森駅舎還暦おめでとう!そして皆様からの心のこもったメッセージの数々を掲示しました。青森鉄道少年団の子どもたちからもメッセージをいただきました。
青森駅では、還暦のお祝いに向けて、数々のアプローチを考えてくださいました。
マニ☆ラバという音楽グループが、「青森駅」という曲を歌っていたのですが、今回グループを復活させて、還暦のお祝いのためにバンドを組み、「青森駅 還暦バージョン」を作ってくれました。今年ずっと、駅の構内で流れています。
また、還暦に合わせて動画も作成し、懐かしい映像や駅員さんたちの思いが語られている様子が見られるようになっています。青森駅還暦のロゴマークも作ってくださいました。
このあと嬉しいできごとが続きました。
1つめ
ペチュニアの花の育成者である杉井明美さんから、お花の苗のプレゼントがありました!濃いピンク、淡いピンク、白の花苗をとりまぜて送ってくださいました。昨年私がメールしたのを気にかけて、お返事という事でくださったそうです。
2つめ
青森鉄道少年団から、一緒に花を飾るのを手伝わせてほしい、との申し出がありました。JR職員の方々も協力し、知り合いの大人の皆さんにも呼び掛けてくれ、5月25日、子どもたちとそれを支える大人の方々と一緒に、100個程度のポットに花を植え、駅前の歩道の手すりに取り付けました。この様子は、東奥日報や朝日新聞で記事になり、また青森朝日放送の県内ニュースでテレビ放映されました。青森大学では、「はっしん!新青森」というニュースレターで記事にして新青森駅に置いてくださいました。
3つめ
私たちのクラウドファンディングを通しての活動が、第29回花とまちづくりコンクールで若葉賞を受賞しました!大きな花壇でもない、限られた空間、限られた条件での花の活動です。でも、たくさんの方々が心を寄せ、協力してくださいました。その思いが通じたかのような受賞に大きな励ましと勇気をいただきました。
その後の変化
お花の活動も2年目となり、始めた頃と比べて大きな変化が感じられます。
1つめ
ゴミが減った!!
お花のポットの土に押し付けられていたタバコの吸い殻が、今年はほとんどなくなりました。また、昨年に比べて、駅前のゴミの数がとても少なくなりました。
2つめ
お花のことを心配する人が増えた!!
強い風でお花の一部が散らばったのを見て、「お花がいたずらされているのでは?」と心配したり、お手入れしている姿を見て、お花の痛みを感じてお花がかわいそう、と心配して声をかける人が増えた。と同時に、どのようにお手入れしているのかわからないが、魔法の手なのではないか?お花がどんどん大きくきれいに咲いていく、不思議だ、と言ってみたり。秋になり、台風もあってお花を少しずつ減らしているのですが、お花はどこへ行ったの?ないと寂しい、という声。あんなにきれいにお花が咲いているのを見てしまったから、感動して、ずっとそこにあってほしい、という声。多くの人の心を虜にしてしまうお花の魅力。これだけ人々の心をとらえて離さないお花に、実は私自身が一番癒されていたような気がします。
3つめ
「青森駅還暦」でツイッターを検索すると、写真と共にたくさんのメッセージが入っています。今、多くの方々が足を止め、写真を撮ってくれています。
還暦フラワーズの第2の人生
皆様のおかげで購入し、還暦で飾ったお花たちは、うまく越冬できると3~4年咲き続けます。青森の冬は厳しいので、室内での越冬が欠かせません。そこでそのような大きな施設を持つ場所で第2の人生を送る予定です。(大鰐町の鰐come、五所川原市の老人ホームあかね荘、青森市浅虫の浅めし食堂、ほか)
皆様からいただいたご資金は、全額、お花や資材の購入、看板制作のための材料費に使わせていただきました。また、リターンの発送も無事に終了しました。このあとは、お花は冬前にすべて移動になるのですが、還暦当日は12月のクリスマスの日であり、看板はその日まで掲示する予定です。
NPOあおもり~なは、青森市の古川1丁目に事務所を構え、今後はそこでお花の展示や取組の紹介を行っていく予定です。2019年10月27日日曜日に、昭和通りでオクトーバーコーヒーフェスタが開催されます。その際にはミニギャラリーを開催しますのでぜひ足をお運びください。(開催時間10時~16時)
事務所住所 青森市古川1-15-5 オフィスビル木村4F (味の札幌大西隣)
皆様、ご協力本当にありがとうございました。
私達はこれからも郷土に誇りを持てるようなまちづくりをお花と共に進めてまいります。今後も応援をどうぞよろしくお願いいたします。
これで、クラウドファンディングの活動の終了報告を致します。