
支援総額
目標金額 1,300,000円
- 支援者
- 171人
- 募集終了日
- 2021年7月10日
気仙わたしのふるさと(10)「女歌舞伎を追って」〈前篇〉
高田歌舞伎との出会い
私が生まれ育った岩手県大船渡市は、隣接する陸前高田市や住田町とともに気仙地域と呼ばれ、岩手県沿岸南部に位置しています。この地域を販売エリアとして朝刊を発行する東海新報社に、記者として入社したのは1980(昭和55)年のことでした。
陸前高田市は1986(昭和61)年から1990(平成2)年まで担当しました。担当を外れて4年後、同市の知人から1989年を最後に休演していた「高田歌舞伎」(通称「高田女歌舞伎」)が途絶えてしまったとの嘆きを聞きました。地元の女性たちが長年演じてきた地芝居(村歌舞伎)でした。
私が担当していた時期から一座は座員の減少と高齢化などで存続の危機にあったというのです。私は担当しながらその存在さえ全く知らず、みすみす途絶えさせてしまったのです。己の不甲斐なさに腹が立ち、後悔と贖罪の思いから、「将来の復活を願い、歴史を掘り起こし、後世の人たちに書き残す!」と決めました。
その歴史を知る関係者も少なくなっていましたが、日々の仕事の合間をぬって資料を求め、関係者を捜し出して話を聞き回りました。
波瀾に満ちた女役者の人生に
驚く“発見”が幾つもありました。陸前高田市には明治時代に地芝居の一座が幾つもあり、競い合っていたのです。その歴史が江戸時代中期に遡ることも分かりました。何よりも驚いたのは戦後の高田歌舞伎を率いてきた初代座長の波瀾に満ちた人生でした。彼女は明治の世に現在の陸前高田市で生まれ、大正から昭和にかけて全国を回って活躍したプロの女歌舞伎役者だったのです。芸名を「浅尾左朝次(本名佐々木トキワ)」と言いました。
彼女が遺した手帳には自らの半生とともに、1922(大正11)年から1931(昭和6)年までの巡業記録が書かれていました。当時の市町村名のほか、公演した劇場名や巡業日まで詳細に記載されていたのです。貼り付けてあった小さな切り抜きをもとにその新聞を探し当て、当時活躍していた女歌舞伎役者たちの情報も得ることができました。左朝次が師匠から芸名をもらった時の免状や親交のあった女歌舞伎役者たちのブロマイドも残してくれていました。
江戸時代に禁止されて以降、女歌舞伎役者はいないものと思い込んできただけに、集まった資料は衝撃的でした。
3年間の取材を経て、1997(平成9)年に『幻の気仙歌舞伎を追う ある女歌舞伎役者の生涯』と題し、東海新報紙上で24回の連載を行いました。歌舞伎や村歌舞伎の知識がない中、勢いだけで書いてしまいました。気仙の村歌舞伎の歴史や明治以降に登場した日本の女歌舞伎役者を紹介しきれず、悔いばかりが残りました。
定年退職後にライフワークとして再挑戦する決意をしたのですが、東日本大震災という大災害に直面したこともあり、実現に20年以上も要してしまいました。
したトキワさんは、あるとき高田から塩釜まで歩いたことがあった。距離にして100キロ以上という。
そして15歳の頃、父親の赦しを得て市川八百十郎一座に入る(撮影年月日は不明)
リターン
2,000円
お気持ちコース
■サンクスレター
■本1冊お届けします
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
3,000円
本と名入れのコース
■サンクスレター
■本1冊お届けします
■名入れ:本の巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます(お申し込みの際に名入れの「有無」を選んでいただきます)
- 申込数
- 36
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
2,000円
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